ダイヤ改正を控え、JR東海の気動車の動向が着目されるなか、ウワサに上っていたキハ75の3両編成が登場する見込みです。
twitter情報によれば、岐阜駅に高山線・太多線の編成両数変更の告知が出たとのこと。アップされている写真を見ると、キハ75・25で運転する列車を増やすのにともない、一部列車の編成両数を変更し、編成両数が短くなる列車について表にまとめられていたものです。
さて、ダイヤ改正の告知によれば、太多線はすべての列車がキハ75・キハ25での運転と発表されています。告知にあった減車対象のうち、該当する岐阜発多治見行きの太多線列車を抜粋してみますと、
列車番号 | 岐阜発 | 多治見着 | 両数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
707D/818C | 8:09 | 9:31 | 2両 | 平日運転 |
739D/660D | 18:41 | 20:01 | 3両 | |
741D/666C | 19:40 | 20:57 | 2両 | |
3711D/3620C | 9:10 | 10:06 | 2両 | 土休日運転 |
3739D/3658D | 18:41 | 20:00 | 3両 |
このように、改正後はキハ75・キハ25でしか運転しないはずの太多線に、3両編成の列車があります。
これまでも、何度かこのブログのコメント欄で話題に上がっていましたが、キハ75はキハ85と同様、1両単位の増結も可能です。固定編成に見える2両編成ですが、切り離して1両単位でほかの2両にくっつけることも可能なんですね。
思えば、キハ25にはP0とかP100とか編成番号があるのに、キハ75には編成番号がないのは、このためだったのかもしれません。
twitterに美濃太田駅や多治見駅の減車告知ポスターが上がっていましたので、平日朝の太多線(上り)も比較してみます。
列車番号 | 多治見着 | 現行両数 | 改正両数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
600D | 6.12 | 2両 (11形) | ? | 非ワンマン化 |
602C | 6.32 | 4両 (40系) | 2両 | ワンマン化 |
604D | 6.50 | 4両 (11形) | 2両 | |
606D | 7.08 | 4両 (25形) | 4両 | |
608D | 7.30 | 4両 (11形) | 4両 | |
610D | 7.52 | 4両 (40系) | 3両 | 75×3? |
612D | 8.11 | 4両 (11形) | 4両 | |
614D | 8.31 | 3両 (11形) | ? | |
以降、ワンマン運転 |
改正後の両数ですが、減車の告知のあった列車以外は、現行4両であるものは変化なし、ワンマンは2両として推測したものです。現行が2両または3両で減車告知のない列車は、増車の可能性もあるので、「?」を付けてあります。
少々減車が目立ちますが、朝の太多線にも3両編成があります。なお、夕方の3両編成は大半が2両に減車するようです。
twitterに実際2+1の組成が組まれたキハ75の写真が上がっていましたので、リンクしておきます。
なお、組成は、【キハ75-305 + キハ75-205】+ キハ75-204】 だそうです。
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本日、3月1日に武豊線の電化が開業しましたが、その当日、役目を終えたキハ75が早くも大挙して美濃太田に送られています。
twutter情報によりますと、電化当日の3月1日のお昼頃、キハ75形8両が美濃太田へ回送された模様です。Youtubeに高山線・蘇原駅通過の動画(kame_7011さん撮影)が上がっていましたので、貼り付けておきます。
車番はわかりませんが、どれもワンマン車のようですね。
…と書いたところで、さらに8両が美濃太田へ向かっているとの情報が入ってきました。twitterによると今度の車番は、304 305 306 3308を含む8両とのことです。つまり、204/304+205/305+206/306+3208/3308。ただし、206/306は改造されて3206/3306になり、すでに美濃太田にいるはずなので見間違い?でしょうか。いずれにしても非ワンマン車も含んでいますので、先ほどの8両とは違う編成です。
※追記 - 某所で正しい車番の情報をいただきました。
とのことです※
先行して美濃太田にいる3206/3306と合わせ、合計18両が美濃太田に集結するようです。3月1日に一気に転属が進みましたね。
以前、3月改正で名古屋車両区から美濃太田車両区へ転属する24両は、すべてキハ75と予測しましたが、
どうやら、その可能性が濃厚になってきました。予測の要旨をあらためて転記しますと、
形式 | 配置両数 | 備考 | |
---|---|---|---|
キハ11形 | - | 運用終了 | |
キハ40系 | 9両? | 廃車継続 | |
キハ25形 | 0番台 | - | - |
1000番台 | 16両 | +4両新製 | |
キハ75形 | 200番台 | 6両 | 非ワンマン |
3200番台 | 6両 | ワンマン改造 | |
400番台 | 12両 | ワンマン | |
*小計* | 24両 | ナコより転属 |
その後、キハ75のワンマン改造車(3200/3300番台)は6両が揃いましたし、非ワンマン(200/300番台)のキハ75も転属したようです。すでに18両が美濃太田にいますので、いまのところ予測通りに進んでいます。
3月2日現在で、美濃太田区(海ミオ)に転属したと思われる編成が判明しましたので、まとめておきます。
3月1日までに18両が送られたほか、翌2日にはさらに4両が美濃太田に到着し合計22両。非ワンマンの200/300番台が4両、ワンマン改造を実施した3200/3300番台が6両、当初よりワンマン対応の400/500番台が12両です。0/100番台に動きはありません。
車番 | 配置 | 回送日 | ワンマン |
---|---|---|---|
201+301 | ナコ | - | - |
202+302 | ナコ | - | - |
203+303 | ナコ | - | - |
204+304 | ミオ | 3/1 | - |
205+305 | ミオ | 3/1 | - |
3206+3306 | ミオ | 2月末 | ワンマン 改造済 |
3207+3307 | ミオ | 3/2 | |
3208+3308 | ミオ | 3/1 |
車番 | 配置 | 回送日 | ワンマン |
---|---|---|---|
401+501 | ミオ | 3/1 | 全車 対応 |
402+502 | ミオ | 3/2 | |
403+503 | ミオ | 3/1 | |
404+504 | ミオ | 3/1 | |
405+505 | ミオ | 3/1 | |
406+506 | ミオ | 3/1 |
3月改正時に名古屋区(ナコ)から転出する気動車は24両とのことですから、あと2両になりました。
ところで、こんなに転属して快速みえの運用は足りるのか?と思われる方もあるでしょう。下に快速みえの行路図を示しておきます(画像を押すとPDF形式で開きます。iPhone・iPadで表示が乱れる場合はiBooksでごらんください)。
これによれば、快速みえの所用両数は、
となります。キハ75は全部で40両ですから、24両転属すると名古屋区に残るのは16両。平日はぴったりですが、土休日には足りません。現在22両が移動していますから残り18両で、土休日の運用には予備もない状態です。
ですから、次の土日を待ってから残り2両を転属するか、転属の整備を終えた車両をいったん名古屋に戻してから転属するものと考えられます。
なお、ダイヤ改正後は、土休日に限り、美濃太田区の車両が快速みえの応援に当たるものと予想しています。高山線・太多線は土休日の必要両数が平日に比べて少ないので、十分可能でしょう
転属の全貌が見えてきたと思ったところで、武豊線の電化で余剰となったキハ25形0番台も美濃太田へ回送された模様です。3月2日から3日にかけて、全5編成10両が回送。もちろんステップ取り付け工事も未施工です。
これで美濃太田区に送られた気動車は全部で32両になりました。某労組情報にあった「名古屋車両区からの転出は24両」との情報をすでにオーバーしています。どれかが転属ではなく、単なる疎開なんでしょうか。またもや わからなくなってしまいました。^^;
75のときと同様、kame_7011さん撮影の動画です。
注記 : この記事は2月28日の記事に追記として書いたものに、さらに編集を加えて再構成したものです。
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いよいよ明日3月1日に武豊線が電化開業となりますが、当サイトJR東海運用情報については、3月14日のダイヤ改正までの期間がわずかであることから、電化に伴う運用表の更新はいたしません。運用表の更新は、ダイヤ改正に合わせて行います。 あらかじめご了承ください。
さて、すでにご存知の方もあるかと思いますが、JR東海は武豊線の電化開業にあたり出発式を行う予定です。
これによれば、該当列車は大府発7:03・武豊着7:39(これまでの3506D列車)であり、注釈として「電車で運転する初列車となります」とあります。ということは、3月1日早朝にはまだ気動車列車が残ることになります。ダイヤ上は少なくとも
は気動車での運行となりますね。さらに早朝のダイヤ・行路を書き起こしてみました(列車番号は旧来のまま・送り込み回送は省略)。
黒線がキハ75・青線がキハ25・オレンジ色が電車(313系)と想定されるものです。上記のほか、武豊折り返しの4507D・5509Dも気動車での運行となるようです。
さらに4505Dや4507Dは、いつもなら名古屋で折り返して引き続き武豊線の運用があるのですが、さすがに名古屋で電車に車両交換されるのではないかと予想しています。
3月1日を迎えました。あいにくの雨模様となりましたが、出発式の列車(大府発7:03 武豊行)は313系1300番台・B520+B521編成で運行。武豊線電化用に投入されたピカピカの新車です。続く3508DはJ10編成が使われています。
一方、早朝の気動車の運行は想定したとおり。キハ75の4505D・キハ25の4507Dは名古屋到着後、電車に車両交換された模様です。気動車列車のラストランは5509D(武豊発・快速名古屋行)で、キハ75-401/501+404/504が使われたとのことです。
なお、キハ75転属関連の追記は、別途記事に仕立てました。
こちらをご覧ください。
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2015年3月改正の時刻表が発売になりました。発売日は明日25日なのですが、会社帰りにジュンク堂に寄ったら、普通に置いてありました(笑)。まだ、ざっとしか見ていませんが、当サイト関連で気付いたところなどを簡単に書いてみます。
まずは、電化開業後初の改正となる注目の武豊線です。列車番号は5xxD(ワンマンは5xxC)から、6xxF(ワンマンは6xxG)となり、東海道線直通の区間快速には28xxFが与えられています。気付いた点は以下の通り。
武豊線内は若干のスピードアップがなされているようです。ラッシュ時は変化が見られませんが、データイムを中心1~2分程度の所要時間短縮が見られます。
また、ダイヤ改正のニュースリリースで発表になっていた夕方の増発のうち、武豊線内運行の増発分はワンマン列車で設定されるようです。このワンマンの運用がどうなるのか、ダイヤ図を描いてみたところ…。
青いスジがワンマン列車ですが、なんと折り返し列車がありません。武豊駅は事実上棒線駅なので、そのまま折り返すしかないのですが、戻る列車が設定されていないことから、折り返しは回送になるようです。ワンマンのほか、区間快速の2868Fも折り返しは回送のようです。この影響で20時頃は上りが1本減っています。
さて、気になる名古屋以遠の直通列車。数は多くありませんが、送り込みを兼ねて朝と夜に数本が設定されています。
とくに注目は、大垣発・武豊/浜松行(106F)でしょう。この列車、大府で分割して、武豊行きと浜松行きに分かれます。途中で分割する列車は、最近のJR東海では珍しいですね。ただし、逆の併合はさすがに設定がありません。JR東海は場内信号機に誘導信号機を設けない方針のようですから、仕方のないところでしょうか。
続いて、高山線と太多線。武豊線の電化で余剰となるキハ75が転用され、とくに太多線はキハ75とキハ25だけの運行になると発表されています。では、ダイヤも変わっているかと言えば、ほとんど変化なしといった印象です。所要時間もとくに短縮されたような傾向は見あたりません。一部、行先が変更されている列車はあるものの、直通扱いが別列車扱いになったり、その逆がある程度で、ダイヤそのものは大きく変わっていないようです。
ダイヤ改正のニュースリリースでは何の発表もなかった中央線ですが、若干の変化が見て取れました。
まずは朝ラッシュのスピードアップについて。すべてではありませんが、2分程度の所要時間短縮が図られている列車が散見されます。とは言っても、以前の改正で大幅にスピードダウンしたのを少し見直したようです。中央線は2012年のダイヤ改正で朝ラッシュの所要時間を大幅に伸ばした経緯があります。主として停車時間の増ですが、さすがに伸ばしすぎたようで(笑)、無理のない範囲で停車時間を少し縮めたようですね。
最終の順序変更ですが、現在、[快速]瑞浪・[普通]多治見・[普通]高蔵寺の順に最終列車を運転しています。改正後は[快速]瑞浪と[普通]多治見の順序が入れ替わり、[快速]瑞浪最終は、名古屋0:05発に繰り下げられます。
時刻表を手に入れたばかりなので、関西線や東海道線はまだ詳しく見ていません。というか、東海道線の時刻表はそろそろ豊橋あたりで分割し、平日と土休日に分けてほしいものですね^^; 名古屋地区の東海道線は、すべての列車に【土休日運休】・【土休日運転】の注釈があり、恐ろしく見づらいです。じっくり比較するのは中部編時刻表が出てからにしようかと思っています。
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先日の記事で、今年(2015年)の3月改正で美濃太田区(高山線・太多線)に転属する車両を予測してみましたが、有識者(?)の方々からもコメントをいただきましたので、あらためて予想をまとめてみます。前回の記事の第2案をベースとしています。
まずは、現状の高山線・太多線の整理です。美濃太田区配置の一般型気動車と、その運用区間をまとめます。
高山線(岐阜~猪谷)と太多線(美濃太田~多治見)には、これまでキハ40系(40・47・48)とキハ11が用いられてきました。キハ11は主として岐阜~多治見間の近郊輸送にあたり、トイレがないことから長距離運用には就いていません。美濃太田以北はキハ40系が主となっています。
形式 | 配置両数 | 備考 | |
---|---|---|---|
キハ11形 | 19両 | 変化なし | |
キハ40系 | 30両 | 6両減 | |
キハ25形 | 0番台 | - | - |
1000番台 | 12両 | 新製投入 |
今年度はこれにキハ25形1000番台が加わりました。ロングシートではありますが、ステップ・トイレ付きであることを活かし、2014年12月から全区間での運用に入っています。これまでに12両が新製配置され、3月までにあと4両が投入される予定です。
キハ25の新製にともない、キハ40系は2両が伊勢区へ転属・4両が廃車回送され、計6両が数を減らしています。
さて、ここからは予想です。
キハ25-1000がさらに4両新製配置されるほか、3月1日に武豊線が電化開業すると、それまでの気動車が美濃太田区に転属してくることになります。これに対する予測ですが、
としてみました。配置数と運用区間は以下のとおり。
形式 | 配置両数 | 備考 | |
---|---|---|---|
キハ11形 | - | 運用終了 | |
キハ40系 | 9両? | 廃車継続 | |
キハ25形 | 0番台 | - | - |
1000番台 | 16両 | +4両新製 | |
キハ75形 | 200番台 | 6両 | 非ワンマン |
3200番台 | 6両 | ワンマン改造 | |
400番台 | 12両 | ワンマン | |
*小計* | 24両 | ナコより転属 |
2015年3月のダイヤ改正では、岐阜~多治見間が集中的にキハ75・25形になると発表されています。この区間の特徴は、ステップなしの車両で運行できることにあります。したがって、ステップのないキハ75が大量に転属すると予想。また、現在、下油井駅でのホーム嵩上げ工事が実施中で、3月には完成する見込みです。これによりキハ75が下呂まで入れるようになります。
キハ75の内訳ですが、当初からワンマン車である400/500番台のほか、200/300番台をワンマン改造した3200/3300番台が6両(現在2両+追加改造4両)、非ワンマン(200/300番台)を6両と予測。現在でもそうですが、高山線・太多線に使うからと言って、すべてがワンマン車である必要はないんですね。なお、ワンマン改造車は既存の3207+3307に加え、3206+3306および3208+3308が追加改造されるものと見ています。
キハ75が24両転属すると、名古屋区には16両にしか残りませんが、快速みえの平日運用には予備車を含めてちょうどいい本数となります。ただし、土休日の快速みえには不足するので、美濃太田から応援に回すと考えています。平日に比べると、土休日の高山線・太多線は所用本数に余裕がありますので十分可能でしょう。
美濃太田区のキハ11は2015年3月のダイヤ改正で運用が消滅すると予想。太多線はすべてキハ75・キハ25になると発表されており、この区間での運用がなくなると、キハ11の運用自体が消滅する可能性が高いためです。また、キハ11はトイレがないので、キハ40の長距離運用に転用するとも思えません。ただし、検査期限に余裕のある車両は一時的に伊勢区車両区へ転属するものもあるでしょう。
一方、武豊線で運用中のキハ25形0番台については、2015年3月時点では転属しないと考えています。ステップ改造を終えた後、時期を改めて転属することになるでしょう。
続いて2016年3月の予測です。これが最終形となります。
ステップ改造を終えたキハ25形0番台10両が名古屋車両区より転属し、残ったキハ40系の運用を置き換えるとの予測です。これで、美濃太田区の一般型気動車数は50両。事業用車のキヤ97系13両を加えると総計63両。某労組の公開情報と一致します。
形式 | 配置両数 | 備考 | |
---|---|---|---|
キハ11形 | - | 全廃 | |
キハ40系 | - | 全廃 | |
キハ25形 | 0番台 | 10両 | ナコより転属 |
1000番台 | 16両 | - | |
*小計* | 26両 | - | |
キハ75形 | 200番台 | 6両 | 非ワンマン |
3200番台 | 6両 | ワンマン改造 | |
400番台 | 12両 | ワンマン | |
*小計* | 24両 | - | |
合計 | 50両 | - |
2016年3月としていますが、実際はもっと早く完了する可能性が高いです。
ところで、キハ75の運用で点線(高山までの始発終発)がありますが、この説明を加えます。高山線に詳しい方からコメントでいただいたものなのですが、キハ25形26両では下呂以北の運用に若干不足するらしいんですね。一方、キハ75はステップがないので原則として下呂以北の運用には入れません。ただし、高山までの下り最終・上り始発に限り、低いホームの駅を通過するダイヤになっています。したがって、この運用にキハ75が入るのではないかとのことです。
以上はあくまで個人的な予想です。2016年3月の状況は大筋でほぼ間違いないと思いますが、2015年3月の状況はほかにも考えられます。たとえば、
といった案も考えられます。さて、みなさんの予想はいかがでしょうか。
この記事から2ヶ月が経過し、2015.3ダイヤ改正が実施されました。転属・運用の結果はこちら。
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