使用停止になるのは、東海道線の上り本線である2番線。中央新幹線(リニア)の工事に伴うもので、約1年を予定しているとのこと。その後は、入れ替わりで1番線を使用停止にする予定だそうです(毎日新聞記事による)。
さて、現在名古屋駅2番線は、東海道線上り(豊橋方面)の快速列車が主として発着しています。一方、1番線には普通列車が待避するダイヤとなっており、同一ホームでの緩急接続を行っています。
今回、2番線が使用停止となることで、東海道上りは同一ホームでの乗換ができなくなる可能性が出てきました。
上りホームの使用停止と聞いて、20年前を思い出した方もあるかもしれません。名古屋駅の駅ビル「JRセントラルタワーズ」の新築工事にあたり、1997年から2000年までの約4年間、1・2番線の使用を停止していたことがあるんですね。
このときは、上りホームの機能自体を3・4番線に移していましたので、緩急接続も可能でした。
ただ、20年前と比べて、東海道線の運転本数はかなり増加しています。データイムはさほど変わりませんが、朝ラッシュ・夕ラッシュは相当増えています。また、武豊線の直通列車が一気に増えたのも、タワーズ開業時に1・2番線を使用再開してからのことでした。単純に20年前と同じように、3・4番線に移すわけにはいかないようです。
また、3・4番線を上りのメインとして緩急接続し、1番線を武豊線などの折り返し列車に使う方法も考えられますが、これにも問題があります。というのも、名古屋駅1・2番線は折り返しができないのです。配線を見てわかるように、1・2番線だけは下り線本線から到着したり、下り本線へ出発することができないんですね。
結局は、同一ホーム乗換をしばらくあきらめることになるのでしょうか。
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東海は新幹線も含めて小振りな改正のようですが、ちょっと気になる記述もあります。
さて、JR東海運用情報関係分(名古屋地区の普通・快速)について、概要をまとめてみました。
大きな変更はありませんが、最後に挙げた点が気になりますね。それぞれ見ていきましょう。
リリースの最後にしれっと書いてあったのですが、リニア工事の関係で名古屋駅の2番線を一定期間使用停止にするとのことです。
配線略図を見てわかるとおり、2番線は東海道線の上り本線で、快速等が発着する番線です。
現在、1番線(上1)に普通列車を待避して同一ホームでの緩急接続を行っているのですが、どうなるんでしょうね。同一ホーム乗換はできなくなるのでしょうか?
あるいは、タワーズの新築工事中のときのように、1・2番を閉鎖して、3・4番線を上りのメインホームとするのでしょうか?その当時より列車本数も増えているので、気になるところです。
刈谷発5:50に名古屋行きを増発しますが、これ土休日限定です。平日はありません。
どうやら臨時のぞみ90号(名古屋発東京行き)に連絡するための列車のようです。のぞみ90号は土休日のほか、休翌日も走るようですが、平日朝の増発は運用上難しいのでしょう。
中央線は21時台以降の上りの運転間隔を10分間隔に揃え、最終の時刻を少し繰り下げます。一部リリースから引用すると、こんな感じ。
ただ、見てわかるとおり、中央線上りの夜間はもともと運転間隔がほぼ10分間隔だったんですよね(苦笑)。見方によっては、快速を含めて均等化しているので、快速通過駅にとっては不均等なダイヤになったとも言えます。
また、中央線の上り最終は、下り最終に比べてとても早いのが特徴。名古屋で上りの最終が着いた後、下りがまだ3本残っている状況に変化はないようですが、少しでも繰り下げてくれるのは結構なことです。
武豊線から名古屋に直通する列車のうち、武豊線内にも通過駅のあった「快速」が、武豊線内各駅停車の「区間快速」に統一されます。
もっとも、快速はレアな種別で、土休日の上り早朝に1本あっただけでした。
さて、今回のダイヤ改正ですが、昨年末に発表された改正概要では新幹線と静岡地区の在来線のみで、名古屋地区の在来線に関する記述はありませんでした。
で、実際はどうだったか、ある手法を使って、改正で何がどれだけ変わったかを見てみることにします。
JR東海は時刻案内として「各駅の時刻表」を用意しており、駅に掲示されている発車時刻表と同じ形式のPDFを見ることができます。この時期は改正前と改正後両方の時刻表の閲覧が可能なため、これをダウンロードし、Adobe Acrobat Reader DCで比較してみます。現在のAdobe Readerはブラウザと同様、タブ切替が可能なため、二つのPDFを表示し、[Ctrl]キー+[Tab]キーを押しっぱなしにすると(クリック・タップで拡大)
…とこんな感じで、改正で変わったところがチカチカしてすぐわかるというわけです(ただしパソコン限定。スマホやタブレットでは難しいかも)。
駅の発車時刻表の比較ですから、発車時刻や行先はわかっても、到着時刻や始発駅の変化まではわかりませんが、路線ごとに主要駅の比較をしてみました。
豊橋以西については、ほとんど変化がなく、変更点を全部書き出せるほどでした(笑)。
名古屋駅発の時刻表を見る限り、時刻・種別・行先、さらに途中駅での解放(切り離し)までまったく変わっていません。発車番線が異なる列車が数本ある程度。ここまで変化のない改正も珍しいです。
なお、駅の時刻表では到着時刻や始発駅の情報はわかりませんので、上りについてはまだ調べていません。これは他の路線も同様です。
中央線と同様、ほとんど変化が見られません。一本だけ時刻変更がありました。これもわずか1分の変更で、種別・行先に変更がないのは中央線と同じです。
名古屋駅発では上下線ともに時刻の変更は見あたりません。上りの行先について、豊橋行き・浜松行きの列車が一部入れ替わっています。豊橋発下りは平日は行先・発時刻に変更なしで、土休日の時刻が1本だけ動いています。大垣発上りは、土休日の新快速の1本が時刻変更で、15時台だけパターンが崩れています。
当該区間(特急除く)の時刻・行先変更は以下の通り。
上りは米原駅の発車時刻に多少の変更が見られるほか、先ほど挙げた浜松行き・豊橋行きの変更があります。下りの大垣発時刻はまったく変わっていません(美濃赤坂行きに1本変更あり)。
当該区間(特急除く)の時刻・行先変更は以下の通り。
この区間は結構変わっています。リリースでも発表のあった静岡支社管内ですので、全部書き出すわけにはいきませんでした^^;
※ボランティアの受付は終了しました
数名の方のご応募をいただきましたので、ボランティアの募集は受付を終了しました。ありがとうございました(2/26付け追記)。
JRグループのダイヤ改正(2017年3月4日)が近付いてきました。私のサイトJR東海運用情報も新ダイヤに合わせ、運用表を更新する予定です。
運用表はExcelで管理しており、ダイヤ改正のたびにすべての列車の列車番号・種別・行先・時刻等を入力し直すのですが、この量が膨大で難儀しています^^;
そこで、この時刻表データの入力を手伝っていただけるボランティアの方を募集します。
さて、データの入力ですが、Googleスプレッドシートを利用します。以前も紹介しましたが、クラウド上(Googleドライブ上)にあるExcelのようなもので、複数のユーザー、複数の端末から閲覧・編集が可能です。これによってwikiのようにみんなでデータを入れていくことができるわけですね。
パソコン・スマホ・タブレット、いずれもアクセスが可能。とくにパソコンは特別なソフトをインストールしなくても、ブラウザ(Chromeを推奨)で利用可能です。
入力いただくのは、列車番号・種別・行先(始発)・主要駅時刻。いずれも運用表のベースとなるものです。データさえあればよいので、種別の色などの装飾も不要です。とりあえずExcelをさわったことがある、という方なら、どなたでも可能かと思います。
ボランティアの応募にいただける方ですが、
この二つを条件としました。
Gmailアドレスは、Googleスプレッドシートを利用する際のIDとなります。また、スプレッドシートはスマホやタブレットでも利用可能ですが、データの打ち込みはパソコンの方が効率がよいので、今回はパソコンに限定します。
今回は初めての試みですので、比較的列車本数の少ない3路線に限定します。
入力はできる範囲で結構です。お一人ですべて入力いただく必要もありません。お時間の空いたときに、一部でも入力を手伝っていただければ助かります。
また、データ入力のほか、データを確認(チェック)していただける方も合わせて募集します。
ご賛同いただける方は、以下のフォームよりご連絡ください。お名前(ハンドルネーム可)、Gmailアドレスが必要です。
応募いただいた方は、こちらで内容を確認の上、追って連絡(Gmail)いたします。
みなさんから寄せられた情報を元に公開しているJR東海運用情報ですが、1999年の開設以来、早17年となりました。
この間、さまざまなことがありましたが、ここへ来て大きな変革の波が押し寄せています。それはスマホの台頭です。
もともとこのサイトはPCで閲覧することを前提にしていました。PCの性能やネット技術はどんどん向上し、画面の解像度も上がり、サイト運営側としても閲覧環境の制約に縛られることはあまりなくなっていました。
ところが、ここ数年でネットの閲覧環境は、PCからスマホに主役が移ってきました。サイト運営者としては、スマホの閲覧環境を考慮したいところです。しかし、問題がいくつかあります。
運用情報サイトのメインコンテンツは、列車ごとの編成表です。これは列車番号・時刻・行先・編成などを大きな表として提供しています。
ところが、スマホはとにかく表が苦手。みなさんもお気付きでしょうか、最近ネットのニュース記事では、tableを使った表がほとんど見られなくなりました。代わりに表を画像化したものを載せるようになっています。画面幅の小さいスマホでは、うまく表を表示できないんですね。無理に表示すると、表の中でやたらと改行して見づらくなったり、文字が小さすぎて読み取れなくなったり。
当サイトをスマホでご覧になっている方は、見えにくい表を拡大したり、スマホを横向き表示にして幅を稼いだりと、ご苦労なさっていることでしょう。
そこで、ふと思いついたのが、Googleスプレッドシートでの閲覧です。これはクラウド上で利用できるExcelのようなもの。スマホでもアプリが用意されており、見出しを残したままののスクロールや拡大縮小も可能なので、表を見るには便利かもしれないと考えたものです。
まずはGoogleスプレッドシートアプリをインストールしてください。Googleアカウントが必要ですが、いずれも無料です。
インストールが終わったら、以下のリンクを開いてください。
とりあえず中央線平日下りをぶちこんでみました。クリックするとブラウザで開くかもしれませんが、スマホで利用するには専用アプリ(無料)の方が便利です。ペンのマークをタップすると、アプリからの利用を聞いてきます。
GoogleスプレッドシートアプリのiPhone版で開くとこんな感じです。
スクロールも自在。項目の見出し・発車時刻は残したままスクロールします。スマホの幅では表示しきれない情報も見られます。
よろしければ、一度おためしいただき、ご意見・ご感想をお寄せください。
閲覧のみ可能です。編集はできませんし、スプレッドシートのコメント機能もオフになっています。あくまで閲覧専用と割り切ってください。
なお、トイレの位置を示す■ですが、iOS版ではうまく表示されず、やたらトイレ付きが多く表示されます。これは今後のバグ改善を待ちたいところです。
改正日は3月26日で例年より少々遅いですが、北海道新幹線開業に合わせたものでしょうか。また、ダイヤそのものは小振りな改正ですが、車両運用についてエポックが目立ちます。
改正の主な内容はプレスリリースPDFの1枚目に書かれていますが、これだけでは読み切れない内容があるので、ちょっとアレンジしてみました。
とくに目を引くのが特急しなのの大阪乗り入れ廃止で、すでにネットではニュースとして取り上げられています。また、早朝深夜に大垣まで乗り入れていたJR西日本の223系等が乗り入れをやめるなど、気動車の更新完了と合わせてJR東海の車両の画一化が加速していますね。
ながらく不通であった名松線の家城~伊勢奥津の営業運転が再開となります。
名松線は松阪と伊勢奥津を結ぶ路線ですが、2009年10月の台風により線路が被災。松阪~家城の折り返し運転となり、家城~伊勢奥津間はバス代行運転が行われていました。
安全運行が確保できないとの理由で当面はバス代行を継続すると発表され、利用客の少ない区間であることから廃止の可能性も示唆されました。しかし、地元自治体が治山工事を行うことで、JR東海も復旧へ進路変更。実に6年半ぶりの運転再開となりました。
運転再開後のダイヤもリリースに掲載されています。車両はキハ11形300番台(2行路)と思われますが、朝に限り家城で乗り換えとなっていること、現行のダイヤでは2両編成で紀勢線への直通列車があることなどから、朝はキハ25形も走るかもしれませんね。
このブログで再三お届けしてきましたが、JR東海では旧型気動車の置き換えを2014年度から実施しています。武豊線の電化で捻出するキハ75・キハ25形(1次車)、およびキハ25形2次車の新製により、キハ40系・キハ11形(300番台を除く)を淘汰するものです。
すでに、高山線・太多線系統では2015年7月にすべての置き換えが完了。その後、紀勢線・参宮線系統にもキハ25の新製投入が続き、この12月には多気~新宮間からキハ40系が撤退しています。
そしてダイヤ改正では、残る亀山~鳥羽間のキハ40系の置き換えが完了するというわけです。以下は、以前の記事で想定した、置換え前と後の気動車総数の比較表です。当時の想定のまま推移するようです。
形式 | 平成26年3月 (2014年) | 平成28年3月 (2016年) |
---|---|---|
キハ85系 | 80両 | 80両 |
キハ75形 | 40両 | 40両 |
キハ25形 | 10両 | 62両 |
キハ11形0番台 | 9両 | - |
キハ11形100番台 | 23両 | - |
キハ11形200番台 | 2両 | - |
キハ11形300番台 | 6両 | 6両 |
キハ40形 | 14両 | - |
キハ47形 | 5両 | - |
キハ48形 | 40両 | - |
キヤ95系 | 6両 | 6両 |
キヤ97系 | 21両 | 21両 |
合計 | 256両 | 215両 |
さて、各気動車区の配置想定を見てみましょう。JR東海の気動車区は、名古屋(海ナコ)・美濃太田(海ミオ)・伊勢(海イセ)の3つがありましたが、来春伊勢区は名古屋区に統合されて廃止となる予定です。したがって、紀勢線・参宮線系統の気動車は名古屋区持ちとなります。
形式 | 名古屋 | 美濃太田 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
キハ85系 | 80両 | - | 80両 | |
キハ75形 | 一般 | 16両 | 6両 | 22両 |
ワンマン* | - | 18両 | 18両 | |
キハ25形 | 0代 | - | 10両 | 10両 |
1000代 | 8両 | 16両 | 24両 | |
1500代 | 28両** | - | 28両 | |
キハ11形 | 300番台 | 6両 | - | 6両 |
キヤ95系 | 6両 | - | 6両 | |
キヤ97系 | 8両 | 13両 | 21両 | |
合計 | 152両 | 63両 | 215両 | |
* キハ75ワンマンは改造車を含む ** キハ25-1500代は12月末現在で22両。 |
ところで、リリースには「すべてキハ75・キハ25形に」とありますが、大半の普通列車はキハ25(ロングシート)と考えられます。キハ75は美濃太田へ半分以上が転属しており、快速みえの運用で手一杯。土休日には美濃太田からの応援を仰いでいるほどです。一部時間帯での参宮線の間合い運用はあると思いますが、紀勢線多気以南でのキハ75定期運用はまずないでしょう。
また、キハ11形300番台は、リリースの発表から考えて名松線限定運用と考えられます。なお、200番台の廃車にともない東海交通事業 城北線でも使用されています。
現在、JR東海から大阪方面への直通列車として、特急ひだ(大阪~高山)と特急しなの(大阪~長野)が1往復ずつ設定されていますが、このうち特急しなのの大阪乗り入れがなくなり、しなのはすべて名古屋発着となります。
乗り換えなしで大阪方面から長野方面へ直通する列車として設定されていましたが、新幹線が並行して走る区間でもあり、近年の当該区間乗車率は2割程度だったとのこと。廃止やむなしでしょうね。そういえば、特急しらさぎの名古屋~米原間も年々乗車率が下がっています。米原以北はそこそこの乗車率があるので、急ぐ客が増えているのでしょう。
また、早朝深夜に大阪方面と直通していた大垣発着の普通列車3往復が直通運転を廃止します。この列車にはJR西日本の223系等が使用されており、しなのの乗り入れと車両使用料相殺の意味合いがあったとも思われますが、合わせて廃止としたものと思われます。
その代わり、夜間の米原~大垣折り返し列車3往復が、名古屋まで直通する快速に改められることになっています。これに合わせ、ホームライナー関ヶ原が大垣までの運転に縮小されます。
2015年3月に電化がなされた武豊線。前回の改正では、夕方時間帯の直通運転拡大・増発がなされました。
今回の改正では、夕方時間帯に1本直通の区間快速(武豊行)を増発。また、大府で新快速との乗り換えが必要だった列車については、同一ホーム乗り換えとして待ち時間を短縮(8分→2分)としています。
このほか、朝時間帯には岡崎~共和間で普通列車を1本増発するとのことです。
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さて、すでにご存知の方も多いと思いますが、高山線に残っていたキハ40系(キハ40・48)の運用が6月30日をもって終了しました。3月改正の段階で旧型車の淘汰が行われた太多線とともに、美濃太田車両区管内の気動車はキハ75・25形に統一され、更新が完了したことになります。
また、紀勢線・参宮線系統にも、キハ25形2次車の配置が進んでおり、出番を待っている状態です。
では、順にまとめていきましょう。
高山線・太多線の車両更新は昨年度(2014年度)から始められ、キハ25形の2次車(1000番台)が8編成16両新製配備され、旧型車の置き換えが進んでいきました。さらに、今年の3月の武豊線電化によって捻出したキハ75形・キハ25形1次車(0番台)が美濃太田車両区に計34両転属となり、同月14日のダイヤ改正で運用を開始。置き換えが一気に進み、太多線はキハ75・キハ25に統一されたほか、キハ11・キハ47の運用が消滅しました。
一方、武豊線からの転用となったキハ75・キハ25は、改造工事が必要であったことから、すべての車両が運用に就くことはできず、この穴埋めとしてキハ40・48形の運用が改正後も残っていました。
この改造工事が完了したことから、7月より高山線の普通列車運用もキハ25・キハ75に統一されたというわけです。
形式・運用 | 2015.3 | 2015.7 | 備考 |
---|---|---|---|
キハ75形×2連 | 5行路 | 5行路 | ワンマン |
キハ75形×3連 | 2行路 | 4行路 | |
キハ40/48形×3連 | 2行路 | - | |
キハ25形×2連 | 7行路 | 12行路 | ワンマン |
キハ40/48形×2連 | 5行路 | - | ワンマン |
上の表に示したとおり、3月改正の時点で残っていたキハ40/48の運用は、3連と2連(ワンマン)の2種類がありました。3連は主として岐阜~美濃太田間のラッシュ時に運用され、今月からキハ75の3連に置き換えられました。2連ワンマンは、北部の猪谷まで運用されていた行路で、今月からキハ25に変更となっています。
なお、キハ75はドアステップがありませんので、低いホームのある区間には入れず、下呂が運用の北限です。一方、キハ25形の1次車(0番台)はステップ取り付け改造を受けて全線での運用が可能となり、転換クロスシートを備えるキハ25形1次車が猪谷まで運用されるようになりました。
キハ75形気動車は、全部で40両。快速みえ用に新製された1次車(0/100番台)12両のほか、その後、急行かすが・武豊線向けとして増備された2次車28両があります。このうち、2次車は非ワンマン(200/300番台)18両と、ワンマン(400/500番台)12両となっており、全車が名古屋車両区の配置でした。
このうち、美濃太田区に転属したのは、2次車の非ワンマン車のうち12両と、ワンマン車が全12両の計24両です。1次車の12両すべてと2次車の非ワンマン車4両が名古屋車両区に残り、快速みえの運用を続けています。
さらに、美濃太田区の転属にあたっては、ワンマン車を増やすため、一部の非ワンマン車にワンマン改造が行ったほか、全車を寒冷地仕様とする改造工事を実施しています。改造は全車に及びましたが、18両を運用しながら、6月までに順次改造を完了。以下に改造の状況を示します。緑地はワンマン車です。
種車 | 改番後 | 備考 |
---|---|---|
203+303 | 1203+1303 | 耐寒改造 |
204+304 | 1204+1304 | |
205+305 | 1205+1305 | |
206+306 | 3206+3306 | ワンマン 耐寒改造 |
207+307 | 3207+3307 | |
208+308 | 3208+3308 | |
401+501 | 3401+3501 | 耐寒改造 |
402+502 | 3402+3502 | |
403+503 | 3403+3503 | |
404+504 | 3404+3504 | |
405+505 | 3405+3505 | |
406+506 | 3406+3506 |
このように、非ワンマンの耐寒仕様車は1000番台(全6両)、ワンマンの耐寒仕様車は3000番台(全18両)を名乗ることとなりました。非ワンマン車はもっぱら3連行路に入っていますので、ペアを分割され、他の2両にくっついて走っていることが多いようです。
ところで、先に表に示したとおり、キハ75のワンマン運用は5行路しかありません。ワンマン車は予備を考慮しても、もともとワンマンであった3400/3500番台の12両で足りるのですが、あえて非ワンマン車6両をワンマン改造し、18両体制としています。これは3連がラッシュ時だけの運用で、2連運用に比べて運行距離が短いことから、走行距離を揃えるための配慮でしょう。3両編成は2両編成としばしば組み替えが行われています。
なお、名古屋区に残った16両だけでは、土休日の快速みえ増結に不足するので、美濃太田区からの応援運用があります。詳細は以下の記事をご覧ください。
美濃太田区のキハ25は、高山線・太多線向けに新製配置された2次車(1000番台・ロングシート)16両と、武豊線からの転用である1次車(0番台・転換クロスシート)10両があります。3月のダイヤ改正時点で、運用に就いたのは2次車だけでした。1次車はドアステップを取付改造工事を受けるため、運用から外れていたんですね。
この改造工事がすべて完了したたため、7月から1次車も本格運用に入りました。
項目 | 1次車 | 2次車 |
---|---|---|
番台区分 | 0/100番台 | 1000/1100番台 |
在籍数 | 5編成 (10両) | 8編成 (16両) |
編成番号 | P1~P5 | P101~P108 |
座席 | 転換クロス | ロング |
さて、みなさんが気になさっているのは、1次車と2次車の運用は独立か?共通か?かと思います。高山線北部の長距離運用はキハ25限定となりましたので、転換クロスシートかロングシートか、はたまた日替わりなのかは気になるところでしょう。
いま、情報を集めているところなのですが、例外もあるが、独立した限定運用っぽい?といった感触です。
以下に示したのは、3月時点での想定運用図です(画像をクリックorタップするとPDF形式で開きます)。
いまのところ、これまでのキハ40系2連の運用(黒の実線)にキハ25の1次車が入っている感じです。ただし、この行路は5行路あり、予備車の関係で1次車5編成だけでは足りませんから、2次車が代走することもあります。また、運用そのものが見直されている可能性もありますので、参考程度にとどめてください。
一方、紀勢線・参宮線についても、キハ25の新製配置が続いています。現在まで9編成18両が新製され、試運転や乗務員訓練が行われている模様。最終的に18編成36両となる予定で、今年度中にキハ40・48形、キハ11(300番台を除く)を置き換える予定です。
編成名 | 車番 | 仕様 | 所属 |
---|---|---|---|
M1 | 1009+1109 | 寒冷地向け | 名古屋区 (海ナコ) |
M2 | 1010+1110 | ||
M3 | 1011+1111 | ||
M4 | 1012+1112 | ||
M101 | 1501+1601 | 暖地向け | |
M102 | 1502+1602 | ||
: | : | ||
M105 | 1505+1605 | ||
: | : | あと9編成? | |
M114? | 1514+1614? |
新製したキハ25は、美濃太田所属と同じ寒冷地向けの1000/1100番台が4編成、残りは暖地向けの1500/1600番台となっています。いずれも片側3ドアのロングシート車です。紀勢線・参宮線系統は暖地向けでよいのですが、あえて4編成を寒冷地向けとしたのは、波動輸送時の高山線に予備車を融通することに備えたものと考えられます。
配置区所は伊勢車両区(海イセ)ではなく、名古屋車両区(海ナコ)となっています。今年度末に伊勢車両区が名古屋車両区に統合されることから、あらかじめ名古屋区所属としているようです。
追記です。7月22日付けJR東海プレスリリースに、8月1日よりキハ25が紀勢線・参宮線で運用するとありました。また、ミャンマーへの追加譲渡(キハ40・キハ11 計56両)についても発表されています。詳細は以下をごらんください。
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引き続きさまざまな動きが出ており、過去の記事が追記だらけになってきましたので、現状をまとめておきます。
さて、JR東海は旧式気動車(40系・11形)の更新を進めており、おおむね
また、伊勢区の更新車として、キハ25形の気動車の新製が始まりましたが、伊勢区は今年度末に名古屋区に統合されることから、配置先は名古屋区となりました。
では、2015年5月現在のJR東海気動車の配置両数一覧を見てみましょう。着色部は、ここ1年の新製・転属・廃車等によって、配置総数に動きのあったものを示しています。
形式 | 名古屋 海ナコ | 美濃太田 海ミオ | 伊勢 海イセ | |
---|---|---|---|---|
85系 | 80 | - | - | |
75形 | 0/100 | 12 | - | - |
200/300* | 4 | 12 | - | |
400/500* | 0 | 12 | - | |
25形 | P0編成 | 4? | 6? | - |
P100編成 | - | 16 | - | |
M編成 | 6 | - | - | |
11形 | 0/100/200 | - | 消滅 | 15 |
300 | - | - | 6 | |
40系 | 40形 | - | 6 | 7 |
47形 | - | 消滅 | - | |
48形 | - | 12 | 16 | |
95系 | 6 | - | - | |
97系 | 8 | 13 | - | |
* 合計 * | 120 | 77 | 44 |
* キハ75のうち、200/300・400/500番台は改造後に改番したものも含む
キハ75は名古屋区から美濃太田区へ合計24両が転属し、転用改造を順次行いながら、高山線・太多線の主力として運行されています。キハ25は、美濃太田区向けにP100編成(1000番台)を16両新製したほか、武豊線で使われてきたP0編成(0番台)も使用する予定ですが、ドアステップの転用が完了しておらず、高山線・太多線での運用はP100編成に留まっています(下表)。一方、紀勢線・参宮線向けとしてM編成(1000番台)の投入も始まりました。
形式 | 配置数 | 運用中 |
---|---|---|
キハ75 | 24両 | 18両 |
キハ25-0 | 6両? | - |
キハ25-1000 | 16両 | 16両 |
キハ40 | 6両 | 6両 |
キハ47 | - | 運用終了 |
キハ48 | 12両 | 12両 |
キハ11 | - | 運用終了 |
気動車の新製・転用にともない、美濃太田区のキハ11は完全消滅。一部は伊勢区へ転属となりましたが、その他はミャンマーやひたちなか海浜鉄道へ譲渡されています。キハ40系についても、ミャンマーへの譲渡が行われ、キハ47は形式消滅となりました。
なお、伊勢区は配置数こそ変化ありませんが、美濃太田区から転属となったキハ11やキハ48により、玉突きで廃車になる車両も出ています。
武豊線の電化によって余剰となったキハ75が、名古屋区から美濃太田区へ合計24両転属しました。非ワンマン車の200/300番台が12両、ワンマン車の400/500番台が12両です。
美濃太田区での運用にあたっては、冬期の耐寒改造が必要で、これを順次実施しているほか、非ワンマン車のワンマン改造も一部行われています。これにともない、美濃太田区のキハ75は改番がなされ、
の2種類の車番に統一される見込みです。なお、美濃太田区のキハ75には、3両編成の運用もあることから、非ワンマン車はもっぱら3両組成に組み込まれています。
下表に現状を示しました。緑地はワンマン車です。
種車 | 改番後 | 備考 |
---|---|---|
203+303 | 1203+1303 | 耐寒改造 |
204+304 | 1204+1304 | |
205+305 | 未改造(運用中) | |
206+306 | 3206+3306 | ワンマン 耐寒改造 |
207+307 | 3207+3307 | |
208+308 | 3208+3308 | |
401+501 | 3401+3501 | 耐寒改造 |
402+502 | 3402+3502 | |
403+503 | 3403+3503 | |
404+504 | 5/1 日車入場 | |
405+505 | 名古屋工場入場 | |
406+506 | 3406+3506 |
3月の改正時に改造済は6両だけだったのですが、その後、日本車輌のほか、全検と合わせて名古屋工場でも改造が進められ、18両の施工が完了しています。このペースで行けば、少なくとも6月末には改造が完了するものと思います。
現状、改造の関係で、運用両数が18両に留まっている美濃太田のキハ75ですが、7月にはフル運用が始まり、キハ40系の残る運用を置き換えていくことになるのでしょう。
追記 - twitter情報に寄りますと、日車入場中だった405+505が改造を終え、6月1日3405+3505に改番のうえ出場した模様です。
武豊線の電化によって捻出されたキハ25形0番台は、高山線北部の運用のため、側扉にステップを取り付ける改造を順次実施しており、いまだ運用に入っていません。改造は日本車輌で行われていますが、キハ75の改造に比べるとかなり時間がかかっています。全部で5編成のうち、改造済は3編成です。
編成 | 所属 表記 | ステップ改造 | ||
---|---|---|---|---|
状況 | 入場 | 出場 | ||
P1(1+101) | 海ミオ | 3/16 | 4/24 | |
P2(2+102) | 海ナコ | 3/16 | 5/19 | |
P3(3+103) | 海ナコ | 4/16 | 5/29 | |
P4(4+104) | 海ミオ | 施工中 | 5/12 | - |
P5(5+105) | 海ミオ | 施工中 | 5/21 | - |
所属表記はまだ海ナコのままの編成もありますが、順次海ミオに書き換えられていくものと思います。
キハ25形は、武豊線で使われていた1次車のほか、2次車を昨年度16両・今年度36両の新製が進められています。2次車はビードレス車体にロングシートの構成で、エンジン出力(520/450PS→430PS)や最高速度(110km/h→95km/h)が抑えられているとのこと。昨年度分16両(P100編成・1000番台)は美濃太田区に配置済で、すべて運用に入っています。
今年度分についても新製が始まり、名古屋車両区に1000番台6両(3編成)が配置されました。伊勢車両区の気動車更新のための車両になりますが、今年度末で伊勢区は名古屋区に統合されることになっており、配置は名古屋区となっています。
編成名 | 車番 | 所属 | 状況 |
---|---|---|---|
P101 | 1001+1101 | 海ミオ | 高山線・太多線で 運用中 |
P102 | 1002+1102 | ||
: | : | ||
P108 | 1008+1108 | ||
M1 | 1009+1109 | 海ナコ | 紀勢線・参宮線で 試運転 |
M2 | 1010+1110 | ||
M3 | 1011+1111 |
また、2次車には寒地向けの1000番台と、暖地向けの1500番台があるとアナウンスされていますが、今回入ったのは寒地向けの1000番台でした。参宮線・紀勢線に寒地向けは不要なのですが、波動輸送や予備車の不足時に備えて、一部の編成は美濃太田区に融通できるようにしたものと見られています。今年度分36両ありますので、ある程度は寒地向けにしたのでしょう。
ダイヤ改正で運用を減らした美濃太田区のキハ40系ですが、運用はまだ残っています。キハ75・キハ25-0の改造が完了するまでは継続するものと思われます。運用の詳細は以下の記事をご覧ください。
形式ごとに見ていきましょう。キハ40は、昨年度に1両が廃車となったものの、その後は変化がありません。
状況 | 車番 | |
---|---|---|
運用中 | 6両 | 5501 5802 6304 6307 6309 6312 |
廃車 | 1両 | 6304 |
ミャンマーへ | - | - |
一方、キハ47はすべてがミャンマーへ送られ、JR東海の所属はゼロとなりました。
状況 | 車番 | |
---|---|---|
運用中 | - | 運用終了 |
廃車 | - | - |
ミャンマーへ | 5両 | 5001 5002 6001 6002 6003 |
キハ48は昨年度に3両が廃車となっていましたが、まだ12両の運用を残しています。今年度は5両がミャンマーへ送られたほか、検査期限に余裕のある車両4両が伊勢区へ転属。玉突きで伊勢区のキハ48にミャンマー行きが出ています。
状況 | 車番 | |
---|---|---|
運用中 | 12両 | 5501 5803 5804 5806 5508 3810 3815 6501 6808 6812 6815 6517 |
伊勢区へ | 4両 | 3809 3812 6809 6810 |
廃車 | 3両 | 6806 6807 6811 |
ミャンマーへ | 5両 | 5511 5513 3814 3816 6813 |
2015.3改正で定期運用を失った美濃太田区のキハ11は、検査期限に余裕のある3両が伊勢区へ転属し、残りはすべて譲渡されて所属数がゼロになりました。
譲渡先はキハ40系と同様にミャンマー鉄道省が大半ですが、ひたちなか海浜鉄道へも3両。ひたちなか海浜鉄道への譲渡は急遽決まった話だったようで、甲種輸送の手配が付かず、トレーラーで陸送の形を取っています。
状況 | 車番 | |
---|---|---|
運用中 | - | 運用終了 |
伊勢区へ | 3両 | 101 104 105 |
ミャンマーへ | 13両 | 102 103 106 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 |
ひたちなか 海浜鉄道へ |
3両 | 123 203 204 |
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このような記事をまとめましたが、1ヶ月も経たないうちに、さまざまな動きが出ています。
運用は変わっていないようですが、キハ75には1200/1300番台や3400/3500番台が新たに登場し、キハ11やキハ40系が伊勢車両区へ転属したりミャンマーに譲渡されるなど、美濃太田区の動きがあわただしくなっています。そこで、美濃太田所属の車両の状況についてまとめてみました。
形式 | 配置数 | 運用中 |
---|---|---|
キハ75 | 24両 | 18両 |
キハ25-0 | 6両? | - |
キハ25-1000 | 16両 | 16両 |
キハ40 | 6両 | 6両 |
キハ47 | - | 運用終了 |
キハ48 | 12両 | 12両 |
キハ11 | 3両 | 運用終了 |
運用状況に変化はないのですが、キハ75は入れ替わりで順次改造を受けており、余剰の出たキハ11・キハ40系(40・47・48)は数がめっきり減っています。では、車両ごとに状況を見てみましょう。
ダイヤ改正時に22両が転属し18両が運用に就いたキハ75ですが、行方不明だったキハ75-203+303の2両が1203+1303に改番を受けて名古屋工場を4/3に出場し、美濃太田に転属となりました。これで美濃太田所属のキハ75は24両となりました。
さらに、ダイヤ改正直前に日車へ入場した401+501と406+506が4/2に出場し、こちらも車番に3000を加えています。これまでも、非ワンマンだった200/300番台にワンマン改造を施して、3000を車番に付与する車両はありましたが、400/500番台は元からワンマン車であり、こちらにも3000を加えるとは意外でした。
美濃太田の運用にあたっては、おそらく耐寒構造が必要で、そのための付番ではないかと見られています。付番のルールとしては、
ということになるのでしょう。したがって、美濃太田に転属した車両は24両すべてが改造を受けると想定されます。これを裏付けるかのように、3401+3501/3406+3506と入れ替わりで402+502/403+503の4両が日車へ入場しています。また、1203+1303と入れ替わりで、204+304が回送されたとの情報もあり、おそらく改造工事を受けるものと思います。
現在の改造状況を表にまとめてみました。緑地はワンマン車です。
種車 | 改番後 | 備考 |
---|---|---|
203+303 | 1203+1303 | 耐寒改造? |
204+304 | 4/7 入場? | |
205+305 | 未改造(運用中) | |
206+306 | 3206+3306 | ワンマン 耐寒改造 |
207+307 | 3207+3307 | |
208+308 | 3208+3308 | |
401+501 | 3401+3501 | 耐寒改造? |
402+502 | 4/6 日車入場 | |
403+503 | 4/6 日車入場 | |
404+504 | 未改造(運用中) | |
405+505 | 未改造(運用中) | |
406+506 | 3406+3506 | 耐寒改造? |
このように24両中、改造車はワンマン・非ワンマンを合わせて12両が施工済み、6両が施工中。耐寒改造は20日ほどで完了するようですので、5月中にはすべての改造が終わるものと思います。
※追記 - 4月30日、402/502+403/503の4両が耐寒改造を終えて、3402/3502+3403/3503として日車を出場。入れ替わりで、404/504の2両が日車へ入場しています。
それまでは、18両での運用が続くものと思われます。18両の内訳ですが、
となっています。
3両編成は運用が少ないので定期的に組み替えられており、4月7日現在は
この2本の組成が組まれています。
あわただしい動きの中で、ほとんど変化がないのがキハ25です。1000番台(P101~P108)はすべて運用に就いていますが、0番台(P1~P5)は3本が入場中で残りの2本も相変わらず運用に入っていません。0番台はステップ改造がすべて完了するまで、運用に入らないのでしょうか。
なお、運用にこそ入っていませんが、P4編成が海ミオ所属に書き換えられたそうです。同じ境遇のP3編成も海ミオ表記に書き換えられているかもしれません。
編成 | 所属表記 | 状況 |
---|---|---|
P1* | 海ナコ | 3/16日車入場 |
P2 | 海ナコ | |
P3 | ? | 美濃太田で 待機中 |
P4 | 海ミオ | |
P5* | 海ミオ | 3/17名古屋工場入場* |
P101~P108 | 海ミオ | 高山・太多線で 営業運転 |
* 追記 - 名古屋工場に入場していた0番台P5編成が、4月13日に出場して美濃太田区に戻ったようです。ただし、単なる重要部検査だったようで、ステップはいまだ取り付けられていません。
* 再追記 - また、日本車輌でドアステップ改造工事を請けていた0番台P1編成が、4月24日に出場して美濃太田区に戻りました。外観上、ステップのほかに変更点は見あたらないようです。同時に入場したP2編成のはまだ出場していない模様です。
3月のダイヤ改正でキハ47の運用はなくなりましたが、キハ40・48は2連ワンマン×5行路と3連×2行路を残しており、ツートン塗色もまだ健在です。
余剰となった車両はすでに廃車されていましたが、検査期限に余裕のある車両は伊勢区へ転属となっているほか、JR東海との協定によりミャンマー鉄道省へ海外譲渡される車両も出ています。
車番 | 状況 | 異動日 |
---|---|---|
5501 | 運用中 | |
5802 | 運用中 | |
6304 | 廃車 | 14.12.08 |
6307 | 運用中 | |
6308 | 運用中 | |
6309 | 運用中 | |
6312 | 運用中 |
車番 | 状況 | 異動日 |
---|---|---|
5001 | ミャンマーへ | 15.03.23 |
5002 | ミャンマーへ | |
6001 | ミャンマーへ | |
6002 | ミャンマーへ | 15.04.08 |
6003 | ミャンマーへ | 15.03.23 |
表中、緑字はワンマン車です。
キハ48は数が多いので、トイレ付きとトイレなしで表を二つに分けました。
車番 | 状況 | 異動日 |
---|---|---|
5501 | 運用中 | |
5803 | 運用中 | |
5804 | 運用中 | |
5806 | 運用中 | |
5508 | 運用中 | |
3809 | 伊勢区へ | 15.03.19 |
5810 | 運用中 | |
5511 | ミャンマーへ | 15.03.23 |
3812 | 伊勢区へ | 14.12.02 |
5513 | ミャンマーへ | 15.03.23 |
3814 | ミャンマーへ | |
3815 | 運用中 | |
3816 | ミャンマーへ | 15.04.08 |
車番 | 状況 | 異動日 |
---|---|---|
6501 | 運用中 | |
6806 | 廃車 | 14.12.08 |
6807 | 廃車 | |
6808 | 運用中 | |
6809 | 伊勢区へ | 14.12.02 |
6810 | 伊勢区へ | 15.03.19 |
6811 | 廃車 | 14.12.08 |
6812 | 運用中 | |
6813 | ミャンマーへ | 15.04.08 |
6815 | 運用中 | |
6517 | 運用中 |
追記 - 4月8日にさらに3両がミャンマーへ譲渡のため回送されましたので、追加しました。この結果、キハ47の東海所属車はゼロとなりました。
3月改正で運用を失った美濃太田所属のキハ11。一部は伊勢区へ転属しましたが、3/24と4/7に合わせて13両がミャンマーへ譲渡のため、東名古屋港に送られています。
車番 | 状況 | 異動日 |
---|---|---|
101 | 伊勢区へ | 15.03.22 |
102 | ミャンマーへ | 15.04.07 |
103 | ミャンマーへ | |
104 | 伊勢区へ | 15.03.22 |
105 | 伊勢区へ | |
106 | ミャンマーへ | 15.03.24 |
113 | ミャンマーへ | |
114 | ミャンマーへ | 15.04.07 |
115 | ミャンマーへ | 15.03.24 |
116 | ミャンマーへ | 15.04.07 |
車番 | 状況 | 異動日 |
---|---|---|
117 | ミャンマーへ | 15.04.07 |
118 | ミャンマーへ | 15.03.24 |
119 | ミャンマーへ | |
120 | ミャンマーへ | |
121 | ミャンマーへ | |
122 | ミャンマーへ | 15.04.07 |
123 | ひたちなか 海浜鉄道へ? |
15.04.28 |
203 | ||
204 |
追記 - 最後まで残っていたキハ11-123/203/204ですが、4月28日の深夜に稲沢からトレーラーで陸送されましたので、情報を追加しました。公式発表はまだありませんが、ひたちなか海浜鉄道と見られています。
なお、伊勢区へ転属車が出た分、伊勢区からも廃車やミャンマー行きが出ています。ミャンマーへの譲渡予定は、
となっており、今後廃車になる約50両についても追加譲渡を協議しているとのことです。
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以前の記事で高山線・太多線のキハ25充当列車の行路図(2014年12月時点)を載せたところ、ダイヤ改正で変更になった現在でも相当のアクセスがあります。
そこで、ネットで情報をかき集め、2015年3月改正時点の高山線・太多線の運用図を作ってみました。一部想定も含みますので、不完全ではありますが、キハ25に加え、キハ75・キハ40系の区別も付くようにしました。よろしければ参考にしてください。
下の画像をクリックorタップすると、PDF形式で開きます。iPhone・iPadをお使いの方で表示が乱れる(縦長に伸びる)場合は、iBooksで開いてください。
列車の色分けですが、
です。
現在のところ、キハ25形は1000番台(ロングシート)のみの運用で、0番台(クロス車)は運用に就いていません。キハ75は転換クロスシート、キハ40系(40・48)はセミクロスシートです。
また、1本線・2本線の使い分けですが、
としてあります。このうち、3両編成はずっと3両のまま運用され、分割したりくっつけたりはありません。一方、2両⇔4両は運用中に分割・併合があります。また、キハ40の単行は改正でなくなりました。
さて、こうして見ると、とくに高山線北部には相当数のキハ40系の2連が走っていることがわかります。中には、昨年12月にいったんキハ25-1000となった車両が、またキハ40系に戻っているものもあります。また、キハ75の運用北限は、ステップとホーム高さの関係で、下呂までとなっています。
上の図は平日のものですが、美濃太田~猪谷間に関しては、土休日も基本的に運用は同じです。土休日行路は以下をご覧ください。
岐阜~美濃太田~多治見間は列車本数が比較的多いので、別途抜粋して図を作っています。こちらも平日です。
高山線の岐阜~美濃太田間には、キハ40系の3連が朝夕を中心に結構走っていますね。太多線に関しては、大半がキハ75で、キハ25-1000が少し混ざっている感じです。ちなみに、私の知る限りキハ75の4両(2+2)は太多線(美濃太田~多治見)にしか走っていないようです。
土休日版もアップしました。美濃太田以北と異なり、岐阜~多治見間の土休日は運用・ダイヤともに平日とは相違があります。
土休日はキハ75が快速みえの応援にあたるため、キハ75(2連)の運用は絞ってあり、平日より1行路少ない4行路になっています。
キハ40系(40・48)の運用は2015.3改正後も、2連が5行路・3連が2行路を残しています。まだステップ取り付けが完了していないキハ25形0番台(計10両)と、日車で改造中および未転属のキハ75(計6両)の代走ではないとか見られています。現状のキハ25とキハ75の動向については、3月20日の記事をご覧ください。
キハ40系の運用が残るのは7月頃までと言われていますので、その頃には、
に置き換えられるものと思います。これを表にまとめてみました。
線種 | 行路数 | 現在 2015年3月 | 置換時 2015年7月? |
---|---|---|---|
7行路 | キハ25-1000(2両) | ||
5行路 | キハ40系(2両) | キハ25-0(2両) | |
5行路 | キハ75形(2両) | ||
2行路 | キハ75形(3両) | キハ75形(3両) | |
2行路 | キハ40系(3両) |
このように、最終的にはキハ75とキハ25だけになりますが、キハ75は2連と3連、キハ25は0番台と1000番台、これら4つの行路に分けられることになるようです。ただし、予備はキハ75・キハ25でそれぞれ2両ずつとなる計算です。
つまり、キハ25については、クロスシートの0番台と、ロングシートの1000番台はそれぞれ独立した運用となる見込みで、平たい話が青い線以外はクロスシート車と考えていただければよろしいかと思います。今一度高山線北部の運用図を見ていただくと、高山線北部はなんとなくクロス車を集めているようにも見えます。ただし、0番台には予備車がないので、突発的に1000番台のロング車が代走することもあるとは思います。
高山線・太多線・平日・土休日の各PDF(4ページ)を一つのファイルにまとめたPDFもアップしました。
一つ一つ開くのが面倒な方はこちらをどうぞ。4ページありますので、ページをめくってご覧ください。
運用図を作るにあたり、以下のサイトを参考にしました。
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