JR東海は、中部電力管内の在来線について、節電強化策を発表しました。節電強化と言っても、ダイヤを間引くとか、冷房やエスカレータを停めてしまうとか、それほど影響の大きいものではありません。車内灯の一部消灯や冷房温度を上げる程度です。逆に、休日出勤が増えることを見越して、休日の編成増強も行われます。7月4日から実施予定。
なお、これは中部電力管内に限ります。東電管内の東海道線富士以東・身延線・御殿場線は別途節電強化が行われる可能性があります。おりしも、7月1日に東京・東北電力管内で政府より「使用制限」が発動されましたので、関連情報に注意なさってください。
さて、中電管内の強化策は以下のとおりです。
車内の冷房を弱くするとともに、車掌が車内を巡回して、こまめに設定温度を調製するそうです。実施路線は以下のとおりです。
路線 | 区間 | 時間帯 | 対象列車 |
---|---|---|---|
東海道線 | 富士~米原間 | 10:00~16:00 (平日・土休日) |
313系のみ (ワンマン除く) |
中央線 | 名古屋~中津川間 | ||
関西線 | 名古屋~亀山間 |
リリースに上がっているのは、上記の路線・列車のみですが、その他の一部列車も行うとのこと。細かく列挙していないのは、その他の路線が昼間時ワンマン運行をしていることが多いためでしょうか。また、東電管内の路線ではすでに普通列車全列車で実施中です。
路線 | 消灯区間 |
---|---|
東海道線 | 蒲郡~大垣 |
中央線 | 大曽根~高蔵寺 |
関西線 | 名古屋~亀山 |
武豊線 | 大府~武豊 |
高山線 | 岐阜~鵜沼 |
太多線 | 美濃太田~多治見 |
日中の車内の消灯を天候を見ながら実施。これもワンマン列車は除きます。リリースには非常に細かな区間が列挙してあるのですが、名古屋付近だけ拾い出すと右表のとおりです。
何やら微妙な区間設定ですが、要はトンネルのある区間は避けて、大ざっぱに設定しているようです。中央線の名古屋~大曽根が消灯範囲外なのは、千種~大曽根の堀割区間を避けたためでしょうか。
これを見て、昔近鉄だったかで、昼間の車内灯を消しているのを思い出しました。今でもやっているのかもしれませんが、基本は日中消灯。ただし、ホームの屋根で車内に光が差し込まないことから、駅に近づくと照明が点き、駅を出るとまた消灯するといった具合で、こまめに点けたり消したりしていました。あれは車掌がやってたんでしょうか。ちょっと感心しました^^;
夏に向け企業の輪番休業が実施されることから、土休日の出勤者のため、一部土休日の編成を増強するそうです。対象は東海道線の上りの2列車です。
名古屋 着時刻 |
列車番号 | 種別 | 始発 | 行先 | 所定編成 | 増強編成 |
---|---|---|---|---|---|---|
7:58 | 5308M | 新快速 | 大垣 | 豊橋 | 313系6両 | 8両 |
8:18 | 5100M | 特別快速 | 大垣 | 浜松 | 313系6両 | 8両 |
JR東海・神領車両区所属の213系5000番台H7・H8編成が、改造の第2陣として近畿車輛から神領車両区に本日(6月23日)戻る予定です。
前回と同じ甲種スジであれば、近畿車輛の最寄り駅である徳庵を出発したのち、稲沢信号場に19:20ごろ到着。2時間ほど休んだ後、名古屋駅を21:45ごろ通過。新守山で待避した(ホームからはずれた位置で停まります)のち、春日井駅下り本線に22:21に到着予定です。
この改造工事は今年の初頭から行なわれており、昨年313系1300番台4編成の投入によって余裕の生じた213系に、トイレ取り付け・半自動ドア改造・セラジェット装備などを順次実施しているものです。すでに第一陣のH3・H4編成が改造を終え、5月初旬より運用に復帰。今回はさらにH7・H8編成が改造を終え、14編成中4編成の改造が終わったことになります。
さらに、H9・H10編成が現在も改造工事中。鉄道ダイヤ情報誌によれば、7月1日にはさらに2編成が改造工事に送られる予定です。
編成名 | 入場日 | 出場日 | 備考 |
---|---|---|---|
H3・H4編成 | 1月7日 | 4月21日 | |
H7・H8編成 | 3月10日 | 6月23日 | |
H9・H10編成 | 5月19日 | 8月末頃? | 改造中 |
? | 7月2日 | 10月中頃? | |
: | : | : |
先日、快速運用に就いている313系8500番台に乗ったところ、運転席に見慣れない表示灯が付いていました。計器板の左上に小さな箱が取り付けられ、オレンジ色の表示灯がひとつ。
春日井から千種まで、この表示灯は一度も点灯しませんでした。ATS-PT絡みとも思ったのですが、途中で停止信号で停止しても、点灯なし。まだ、機能していないのかもしれません。
現在のところ、この表示灯が付いているのは、クハ312-8001(B201編成)のみです。また、何かわかりましたらお伝えします。
JR東海・神領車両区所属の213系5000番台H9・H10編成が、改造の第三陣として近畿車輛へ向け、先ほど(5月18日深夜)春日井駅から甲種輸送されていきました。牽引するカマはEF65 1095です。
さて、213系5000番台はJR東海に全14編成28両が所属。当初は関西線の主力として活躍しましたが、1999年に313系が新製されてからは、主としてラッシュ時の運用となりました。朝ラッシュ時はフル運用ですが、昼間はもてあまし気味となったわけですね。
この状況が長い間続いていましたが、昨年になり313系の増備車として1300番台(2両編成)が投入されると、213系の運用4本が置き換えられました。こうして運用本数に余裕の生じた213系は、今年に入って近畿車輛で順次改造を受けています。すでに第一陣のH3・H4編成が改造を終え、5月初旬より運用に復帰。これと入れ替わる形で、今回H9・H10編成が近畿車輛へ向かいました。
これまでの経緯および今後の予測を以下に示しておきます。
編成名 | 入場日 | 出場日 | 備考 |
---|---|---|---|
H3・H4編成 | 1月7日 | 4月21日 | |
H7・H8編成 | 3月10日 | 6月23日? | 改造中 |
H9・H10編成 | 5月19日 | 8月末頃? | 本日出発 |
? | 7月中頃? | 10月末頃? | |
: | : | : |
なお、改造内容ですが、トイレの新設、半自動ドア機能の追加、空転防止のセラジェットの取り付けが主な項目です。
その一方で、外観には大きな変更はなく、トイレ付近以外は車内の様子も変わりありません。また、ワンマン改造・パンタグラフの増設は行われておらず、電装品(制御装置・発電ブレーキ)等の変更もないようです。番台区分も変更されておらず、改造前と車番・編成番号ともに変更ありません。詳しくは関連記事をごらんください。
今回は、JR東海運用情報に関する話題です。おかげさまで、2011年3月改正後の運用情報もおおむね埋まってきました。情報をお寄せくださったみなさん、ありがとうございました。
ただし、浜松地区は震災の影響で一時期運用変更が出ていたため、現在の運用と異なる場合もあります。情報がありましたら、引き続き運用情報掲示板にお寄せください。
寄せられた情報をもとに、各路線で運用がどのように変わったかを見てみます。
路線 | 変更内容 |
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東海道線 | ・キハ25、武豊線直通列車に投入 ・117系の運用大きく変更 ・313系・311系の代走扱いが多発 |
中央線 | ・ほとんど変更なし ・むしろ、遅延がひどい(苦笑) |
関西線 | ・快速みえ キハ75の4両編成に統一 ・その他は大きな変更なし |
関西線は、快速みえ(定期列車)が2両からすべて4両に変更になった以外、大きな変更はありません。213系・313系1300番台も改正前と同じ運用です。中央線も変更はほとんど見あたらず、むしろどうしてこんなに毎日遅れるのか?と毎日のように遅延が発生し、そっちの方が問題です(苦笑)。
一方、東海道線はややこしいことになっています。117系の動きについては以前お伝えしましたが、313系・311系の代走運用が非常に多く、運用サイト泣かせの状況です。
これまで寄せられた情報から、東海道線の313系・311系の代走状況をまとめてみました
本運用 | 代走運用? | 備考 | |
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313系5000番台 (6両編成) |
313-5000(6) ■■■■■■ |
313-0(2+4) ■■-■■■■ |
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313系300番台+0番台 (6両編成) |
313-0(2+4) ■■-■■■■ |
313-300(2+2+2) ■■-■■-■■ |
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313系0番台 (4両編成) |
313-0(4) ■■■■ |
313-300(2+2) ■■-■■ |
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313系1100番台 (4両編成) |
313-1100(4) ■■■■ |
313-0(4) ■■■■ |
コメントを受け 一部記述を 見直しました。 |
311系 (4両編成) |
311(4) ■■■■ |
313-1100(4) ■■■■ |
とまあこんな状況で、名古屋付近の東海道線を走る313系・311系すべてが代走に絡んでいる形です。6両は2+4両で、4両は2+2両でそれぞれ代走。311系は313系1100番台と共通運用かと思えば、313系1100番台と313系0番台が共通となっているグループもあるようです。
とにかく複雑な運用が組まれており、最初は一時的なものかとも思ったのですが、改正後2ヶ月経っても代走が解消する気配はありません。
なぜ、最初から足りない本数、代走が必要な本数で運用を組んであるのか。それを考えたときに、なんとなくひらめきました。
そうです。今年度の新車投入を最初から見込んだ運用を組んであるのでは?ってことです。
たとえば、6両固定編成の313系5000番台は、代走が組まれている運用の数だけ、今年度新車が入ると予測できるのではないでしょうか。1100番台のどっちつかずなグループ分けも1100番台の増備を暗示しているのかもしれません。
こうなると、117系の動きも加速しそうな気配です。