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帰ってきたyokeのブログ。JR東海運用情報の更新情報も兼ねています。
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2012年03月12日

たまには雑記でも。

筒井作品と七瀬三部作

私と同世代は筒井康隆に触れた人が多いのではないだろうか。ネットのない時代、この人の小説はエンタテイメントとして、他では得難いコンテンツであった。SFの大家としてのイメージが強いが、パロディや実験小説から純文学までその幅は広い。また、自分が取れなかった直木賞を題材にして選考委員を皆殺しにする作品を書いてみたり、差別表記を巡って断筆宣言をしたりと、話題の絶えない人でもある。

さて、筒井康隆原作の映像作品といえば、「時をかける少女」が広く知られている。近年だと深田恭子が演じた「富豪刑事」も記憶に新しい。しかし、それ以上に映像化された作品として七瀬シリーズが挙げられる。テレパス、人の心を読むことができる超能力者「火田七瀬」を主人公とした作品で、「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」の三部作からなる。

このうち、2作目の「七瀬ふたたび」は過去20数年に渡りたびたびドラマ化・映画化されてきた。ジジイの私は、七瀬といえば多岐川裕美のイメージが強いのだが(笑)、近年では蓮佛美沙子が演じたり、中川翔子がスピンオフ作品の監督を努めたりしたそうだ。

一方、3作目の「エディプスの恋人」は映像化ゼロ。1作目の「家族八景」は2度ほど単発でドラマ化されたことがあるが、このたび深夜ドラマとして放送中されることになった。

家族八景フルドラマ化

家族八景は、住み込みの家政婦として働く18歳の火田七瀬が、行く先々の家庭の内情を精神感応によってかいま見るストーリー。作品名のとおり、8つの短編で構成される。こう書くと、市原悦子の「家政婦は見た」のようだが、そこは筒井作品。人々の欲望・憎悪・嫉妬から断末魔まで、人間の狂気とも言える部分を描き出し、かなりエグイ作品に仕上がっている。

これまで2回ドラマ化されてはいるものの、いずれも時間帯はファミリー向け。筒井作品の狂気など伝えられるはずもなかった。それが今回深夜ドラマとして、8つの短編すべてを映像化する、これは大いに期待できると、思ったのだが・・・。なんと名古屋では放送しない。なんじゃそりゃである。頼むわ、CBC…。

監督:堤幸彦・主演:木南晴夏

この深夜ドラマ、監督には堤幸彦を据えた。筒井作品との堤監督のコラボ、うまく活かせると大化けするが、調子に乗ると暴走してしまう組み合わせだ(笑)。30分という限られた枠で、どの程度表現できるか、期待と不安が折り混ざる。それにしても、堤幸彦も名古屋出身のはず。頼むわ、CBC(2回目)。

また、脚本家陣には、舞台で活躍中の脚本家を揃えた。深夜ドラマに舞台のテイストは、個人的にお約束である。さらに言えば、計4話分の脚本を書いた佐藤二朗も愛知県出身。頼むわ…CBC(←しつこい)。

さて、今回七瀬を演じるのは木南晴夏。名前を知る人は少ないかもしれないが、個人的に注目の女優だ。勇者ヨシヒコのムラサキ、20世紀少年の小泉響子と言えば、あるいは「不幸の法則」の幸子、「銭ゲバ」で顔にアザのある少女と言えば、「ああ、あの子か!」とわかる人もいるのではないか。

童顔なので意外に思えるが、すでにデビューして11年。ちょっと吊りあがった、それでいて大きな目が特徴。それも白目の大きい「三白眼」なのだが、この目こそが彼女の武器。二十世紀少年では原作以上にコミカルな表情を作り、勇者ヨシヒコでは、主人公に貧乳を直言されショックのあまり白目をむき、コミカルばかりかと思えばミュージックPVに出演して人の涙腺を崩壊させる。

しかし、何でもできてしまうのでキャラが固定せず、いわゆる器用貧乏タイプであったのは否めない。一見して華のある女優でもないので、これまでドラマで主演の機会はなく、主人公の友達役に甘んじてきた。その一方で、主人公以上に目立ってしまうケースも多々あったのだが…。さて、家族八景では、個性を発揮する共演者の中にあって、逆に七瀬は傍観者の立場を演じることになる。傍観者として彼女はどんな目を演じているのか、頼むわ…CBC(苦笑)。

なぜか感想

地元で放送していないとはいえ、知人等の協力により私自身はなんとか視聴している。リアルタイムではないものの、やはり持つべきものは友達だ(笑)。で、感想。

このドラマ、ネットに上がっている感想を見ると、大きく二つに分かれている。一つは、もの足りないという意見で、これは原作を読んだことがある人に多い。一方、おもしろいとする人は、原作を読んでいない人に多い。私も原作を読んでいたため、最初はいまいち物足りなかった。通ぶるわけではないが、深夜にフルドラマ化で過度の期待をしすぎたようだ。深夜とはいえ、筒井作品の狂気を何でも再現できるわけではなく、スタッフも映像化にあたってはマイルドな表現を取ったと語っている。

ところが、回が進むにつれ、徐々におもしろくなってきた。原作と脚本がうまくこなれてきたのもあるかもしれない。最初は仏頂面なだけかと思っていた木南七瀬も、よく見ると目だけで巧みに感情を表現している。この子はやはりすごい。

そして、まだ見ていないのだけれども、原作でもっともエグイ話の第8話「亡母渇仰」。ネットには「観たら怖くて眠れない」との意見が多数。これは期待だ。


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昨夜初めて見ました
公式サイトに「毎日放送」とあったので、関東では流れていないと思っていたのですが(関西ローカルの番組って関東では滅多に流れないんですよね)、TBSで火曜深夜にやると書いてあったので、せっかくの機会にと見てみました(普段はその時間他局を見てます)。
実はスジを追うのもさることながら、往年の角川映画パターンだなというのが実感。
ヒマジンさん / 2012/03/14(Wed) /
ネタバレできない放送日時
@ヒマジンさん

このドラマ、局によって放送日がバラバラなんですね。まず木曜深夜に大阪(MBS)でやって、翌週火曜深夜に東京(TBS)の順です。地方の局は、さらにバラバラで、何週か遅れて放送しているところもようです。このため、#家族八景でtwitter検索すると、毎日のようにリアルタイムの視聴者がいたり、何話の話かわからなかったりします。うかつに感想を書くと、遅い地方の人にはネタバレになってしまうという^^;

> 往年の角川映画パターンだなというのが実感。

記事には書かなかったのですが、原作が書かれた70年代の雰囲気を再現しています。
yokeさん / 2012/03/15(Thu) /
Wirtten byyj2
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