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帰ってきたyokeのブログ。JR東海運用情報の更新情報も兼ねています。
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2010年12月25日

これまで当ブログでは、manacaのマイレージポイントについて

このようなテキトーな考察を続けてきました。マイレージポイントに不満な方、意外と使えそうだと思われた方、いろいろかと思います。ただ、他のICカード乗車券と比べれば、かなり高率の還元があること自体は間違いありません。SuicaやToica、PASMOなどは原則なんの割引きもありませんし、割引きがある他のカード(PiTaPa・nimoca・はやかけん)と比べても遜色はありません。

では、何が問題かと言えば、既存のお得な乗車券を軒並み廃止してしまうことにあります。JR各社はIC乗車券導入後も回数券を残していますし、PiTaPa導入各社も同様です。これに対し、名古屋市交通局や名鉄はmanaca導入と同時にトランパス(磁気SFカード)や回数券を原則廃止する予定なんですね。

  • manaca導入と同時に、既存のトランパスカード・回数乗車券は発売を終了する。
  • 事前に購入したカードは、manaca導入後も約1年間使用可能とする。
  • ただし、名鉄の回数券は有効期間が3ヶ月しかないため、発売も約1年間継続する。

廃止予定の乗車券類は以下のとおりです。

manaca導入によって廃止される乗車券(名古屋市交通局)
商品名 発売額 利用
可能額
プレミ
アム率
販売終了日 利用終了日
ユリカ(トランパス) 1,000~
5,000
1,000~
5,600
12.0%
(5600)
平成23年2月10日
(即日終了)
平成24年2月29日
(約1年間)
昼間割引ユリカ
(地下鉄用)
2,000 2,400 20.0%
昼間割引ユリカ
(市バス用)
2,000 2,800 40.0%
1区特別きっぷ
(200円区間回数券)
3,800 4,400 15.8%

manaca導入によって廃止される乗車券(名鉄)
商品名 発売額 利用
可能額
プレミ
アム率
販売終了日 利用終了日
SFパノラマカード
(トランパス)
1,000~
5,000
1,000~
5,600
12%
(5600)
平成23年2月10日
(即日終了)
平成24年2月29日
(約1年間)
普通回数乗車券 10回分 11回分 10% 平成24年2月29日
(約1年間)
購入日から3ヶ月
時差回数乗車券 10回分 12回分 20%
土日割引回数乗車券 10回分 14回分 40%

参考リンク

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2010年12月22日

もうちょっと古いニュースになりますが、ICカード乗車券の相互利用を図る動きが出ています。現在でも、JR各社のカードは相互利用が進んでいますし、首都圏ではSuicaとPASMO、関西ではICOCAとPiTaPa、九州でもSUGOCA・nimoca・はやかけんが相互利用可能です。

しかし、その一方で、地域を越えた利用はかなり制限があり、JR系のカードもご当地以外では私鉄・地下鉄には乗れず、私鉄系のPASMOやPiTaPaは地域外では何も乗れないといった状況でした。私もPiTaPaを持っているのですが、関西以外での相互利用の話がずっと停まったままで、いったいどうなっているのやらと思っていたところです。

これがようやく「平成25年春」という具体的な目処を立てて、各社一斉に調製に入ったというわけです。


さて、manacaのお得度について、これまで地下鉄(名古屋市交通局)の話題ばかりでしたが、今回は名鉄を取り上げたいと思います。地下鉄については、従前のトランパス(ユリカ)や特別回数券と同じとは言えないまでも、全国的に見ればかなりお得なポイント制度を取っています。さて、名鉄はどうでしょうか。まず、そのシステムについて、公式発表を見てみましょう。

…どうでしょう?おわかりいただけたでしょうか?え?わからない?はい。私も最初さっぱりわかりませんでした(苦笑)要は、ポイント算定には、利用額に応じた還元率を与える「金額ポイント」と、利用回数に応じた還元率を与える「回数ポイント」の二つがあり、これを合算してマイレージポイントを算定するということのようです。

また、金額ポイントは、利用額を区切って、いくらからいくらまでは何パーセント、次のいくらからいくらまではさらに何パーセントと、偉くややこしい算定式になっています。これがとにかくピンと来ない理由でしょう。では、金額ポイントはいったいいくらになるのか、利用額に応じて算出してみることにします。

金額ポイント(名鉄)
1ヶ月の利用額 金額ポイント ポイント率
2,000 0 0.0%
5,000 60 1.2%
10,000 260 2.6%
15,000 560 3.7%
20,000 860 4.3%
30,000 1660 5.5%
50,000 3260 6.5%

さきほどの公式サイトには8%なんて数字も出ていましたが、ちゃんと計算式にあてはめると50,000円使っても6.5%程度です。また、5,000円~10,000円程度の利用ではわずか1~3%程度。2000円以上使えば10%の戻しがある地下鉄とはかなり差があるように見えます。

ただ、これは金額ポイントだけです。名鉄ではこのほかに回数ポイントも用意しています。要は利用額は少なくても、何回も利用してくれるお客さんを優遇しようということです。では、さきほどの利用額別金額ポイントに回数ポイントを合算した表を作ってみましょう。回数ポイントは、10回以下がポイントなし、11~40回までが利用額の3%、41回以上は利用額の6%が付与されます。表の中で棒線が引いてあるものは、おそらく組合せとしてなさそうなものです。

金額ポイントと回数ポイントの合計
利用額 10回以下
の場合
11~40回
の場合
41回以上
の場合
2,000 0 (0.0%) 60 (3.0%) -
5,000 60 (1.2%) 210 (4.2%) -
10,000 260 (2.6%) 560 (5.6%) 860 (8.6%)
15,000 560 (3.7%) 1,010 (6.7%) 1,460 (9.7%)
20,000 - 1,460 (7.3%) 2,060(10.3%)
30,000 - 2,560 (8.5%) 3,460(11.5%)
50,000 - 4,760 (9.5%) 6,260(12.5%)

こうして見ると、やはり上得意重視のポイント制度であることがわかります。回数券並の還元がほしければ、月に41回以上乗るか、4万円以上使えってなところでしょうか^^;
一方で、名鉄は地下鉄に比べると通勤定期の割引率が高めに設定されており、1ヶ月定期でも月に30~35回程度利用すると元が取れてしまうことがあるんですね。こんな状況下で、月に41回以上というのは、いったいどんな乗客を想定しているのか、ちょっと読み取れない感があります。

まあ、名鉄は地下鉄より客単価が高く、一方でもともとキロ単価も安めに設定してあるので、単純に地下鉄と比較するのは酷なのですが、巷で言われるように明暗くっきりというところでしょうか。

2010年12月13日

これまで、manacaについて

特徴や通勤に使った場合のお得度について書いてきました。今回は、通勤のような頻繁な使い方ではなく、平日の昼間や土日やに地下鉄に乗る、といったお買い物利用でのmanacaのお得度を検証してみたいと思います。

現在、平日の昼間(10時~16時)や土休日に限って利用できる「昼間割引ユリカ」が販売されています。地下鉄用のプレミア率は20%、2000円で購入して2400円使えます。バス用に至っては40%のプレミアが付きます。今回、ユリカの廃止に合わせて、manacaには昼間や土日に特別高いマイレージポイント還元率20%(バスは30%)が設定されることになりました。通常の還元率は最大で13%ですから、かなり高い還元率です。

ただし、ポイントが付くには1ヶ月あたり2,000円以上の利用が必要です。また、ポイント算定時は利用額の1000円未満を切り捨てます。これがどう響いてくるか、シミュレートしてみましょう。

1区(200円区間)昼間利用の料金比較(1ヶ月あたり)
利用回数 切符購入 manaca ユリカ
(2400)
1区特別
きっぷ
8 1,600 1,600 1,333 1,382
10 2,000 1,800 1,667 1,727
12 2,400 2,000 2,000 2,073
16 3,200 2,800 2,667 2,764

なんとも微妙な結果です^^;
まず、10回未満の利用では1ヶ月あたりの利用額が2,000円に届きませんから、普通に切符を買うのとまったく変わりません。10回利用でようやく2,000円に達しポイントが400ポイント付きますが、翌月はポイントが付くがために、利用額は1,600円となりポイントが付きません。ポイントが付いたり付かなかったりで、廃止となるユリカ(2400)や1区特別きっぷには及ばないんですね。

ポイントがちゃんと付き始めるのは12回以上の利用です。12回で利用額2,400円となると、ユリカ(2400)と並び、1区特別より安くなります。しかし、16回の利用を見ると、ポイント算定利用額の端数切り捨ての関係で、また差が開いています。


というわけで予想通りというか、少ない利用回数ではポイント還元は期待できない感じですね。たまに戻ってくることがある、ぐらいに考えておいた方がいいでしょう。また、名古屋市交通局からは「1枚のカードで使い分け不要」という利点もアナウンスされています。昼間用・朝夕用とカードを使い分けなくてもよいので、あちこちにチャージされたカードを複数持たなくてもよいとのことです。これを利点と見るかどうかは使い方次第ですね。

ただ、これは現在のユリカ(トランパス)と比較しての話であって、全国的に見れば2000円程度の利用で10~20%の還元があるICカード乗車券はほかに見あたりません。PiTaPaもびっくりの還元率です(もっともPiTaPaは従来の回数券を残しているところが多いですが)。さらに、Suica,PASMO,Toicaなどは何も還元がないわけですから、それよりは遙かにお得なのは間違いありません。Toicaとmanacaは来年度に相互利用を開始しますが、Toicaの発行枚数は伸び悩み、manacaに集中しそうな予感がします。

2010年12月12日

先日manacaの特徴やマイレージポイントについて簡単に書いてみましたが、廃止されるトランパス(ユリカ)や回数券カードと比べてどうなのか、検証してみたいと思います。利用状況は人によってさまざまですが、今回は通勤で地下鉄を使う人を対象とします。また、manacaには定期券を組み込むこともできますが、ここではチャージ利用とマイレージポイントで利用した場合を対象とします。

まずお断りですが、これは私的な研究によるものです。条件は名古屋市交通局のお知らせ(PDF)より読み取りましたが、解釈が違うことも考えられます。あくまで参考に留めてください。考慮した条件は以下のとおりです。

  • マイレージポイントは1ヶ月ごとの支払金額により決定される。
  • ポイント還元率は、支払い金額2,000円未満はなし、2,000円以上5,000円未満は10%、5,000円以上10,000円未満は12%、10,000円以上15,000円未満は12.5%、15,000円以上は13%。
  • ポイントで利用した分の利用にはポイントはつかないものと考える。
  • 通勤での検証に絞るため、還元率の異なる昼間・土休日の利用は考えない。

地下鉄の通勤定期は割引率が低いので、定期を持たずに回数券やユリカ(トランパス)をご利用の方も多いでしょう。次の表は、1区(200円区間)を一ヶ月40回(20往復)利用した場合のシミュレーションです。

1区(200円区間)を月40回利用した場合
月数 運賃
(円)
ポイント
利用
利用額
(支払額)
ポイント
付与
1 8,000 - 8,000 960
2 8,000 960 7,040 840
3 8,000 840 7,160 840
4 8,000 840 7,160 840
5 8,000 840 7,160 840

1ヶ月目はポイントがたまっていませんから、すべてチャージで支払います。よって支払額は8,000円。ポイントは5,000円以上10,000円未満で12%付きますので、8,000×12%=960ポイントが付与されます。さらに2ヶ月目はこのポイントが使えますので、支払額は8,000-960=7,040円に下がります。さらにこの7,040円にポイントが付きますが、1000円未満の端数は切り捨てられるので、7,000×12%=840ポイントの付与。

3ヶ月目以降は支払額が8,000-840=7,160円となり、端数切り捨てでポイントは2ヶ月目と同じく840ポイント。ポイントが固定されるため、以降の月の支払い・付与ポイントは同じになります。結果として、月々7,160円で固定されるようです。この額はユリカ5600(5000円で5600円分利用可能)のユリカを利用した場合とほぼ同じです。


では、利用回数の違い、利用方法の違いでどの程度の差が出るでしょうか。1区の利用について、manaca・定期券に加え、廃止されるユリカ(トランパス)、同じく廃止予定の1区特別きっぷ(3800円で22回利用可)を比較対象にし、利用回数を1ヶ月あたり36回から48回までシミュレートしてみました。

1区(200円区間)の利用回数と料金比較(1ヶ月あたり)
利用回数 切符購入 manaca ユリカ
(5600)
1区特別
きっぷ
3ヶ月
定期券
36 7,200 6,480 6,429 ★6,218 7,753
40 8,000 7,160 7,143 ★6,909 7,753
44 8,800 7,960 7,857 ★7,600 7,753
48 9,600 8,640 8,571 8,291 ★7,753

もっとも安くなる利用形態に★を付けてみました。さすがに1区特別きっぷは安いですね。一方、ユリカ5600と比較した場合は、manacaも大差ないことがわかります。差はわずかに数十円程度。960円も切り捨ててしまう44回の場合でもせいぜい100円ぐらいしか変わりません。また、1ヶ月あたり44回利用の場合をよく見ると、manacaより3ヶ月定期券が安いことに気付きます。これまで1区特別きっぷの恩恵にあずかってきた人は、発売中止後、定期券を使用することを考えてもいいかもしれません。あるいは2月10日までに1区特別きっぷを買いだめしておいた方がよさそうです。


次にもっと長い距離を利用して、利用額が多い場合を想定してみましょう。4区(290円区間)、これは名古屋~藤が丘間に相当します。manacaは利用額に応じてポイント率が上がりますから有利なはずですが、どうでしょうか。前表と同様のシミュレーション結果を示します。ただし、1区以外には回数券がありませんので、定期・ユリカとの比較のみです。

4区(290円区間)の利用回数と料金比較(1ヶ月あたり)
利用回数 切符購入 manaca ユリカ
(5600)
3ヶ月
定期券
36 10,440 9,360 ★9,321 10,253
40 11,600 10,350 10,357 ★10,253
44 12,760 11,385 11,393 ★10,253
48 13,920 12,420 12,429 ★10,253

同様にもっとも安い利用形態に★を付けてみました。manacaは利用額が10,000円を超えるとポイントが12.5%に上がります。40回以上利用すると、現行のトランパス(ユリカ5600)より安く済みます。しかし、4区の場合は月40回(20往復)の利用で、すでに定期券の方が安くなっています。実は、地下鉄の定期は、1区より2区、2区より3区の方が定期の割引率が高く設定されていて、距離が伸びるほど定期券が得となっているんですね。週休二日制の人でも月20往復はすると思いますので、距離が伸びればむしろ定期と言えるでしょう。意外とmanacaの活躍する場面が出てきません^^;

さて、これ以上の利用、つまりポイント還元率が13%となると、月の利用が15,000円を超えるわけですが、正直、ここまで地下鉄を使い倒す人は希でしょう。5区(320円区間)で月に50回以上利用しないと、毎月のポイント率が13%になりません。この利用頻度なら定期でしょうね。


というわけで、地下鉄通勤編でシミュレートした感想です。

  • 通勤で使う場合は、思ったほどmanacaとユリカの差はない。
    (端数切り捨ての関係でもっと差が開くかと思っていたが、差は数十円)。
  • 1区特別きっぷの人は発売中止前に買いだめ、もしくは定期に切り替えも考える。
  • ポイントは12%と割り切る。それ以上のポイントなら、定期の方が安いかも。
2010年12月11日

2011年2月11日、名古屋地区の私鉄・地下鉄系カード「manaca(マナカ)」が登場します。

自動改札の導入は早かったのに、電子マネー乗車券の普及が遅れていたのが名古屋地区。JR東海のToicaはサービスを開始して早4年になりますが、地下鉄や名鉄はいまだ磁気券オンリーの状態。各地で電子マネー乗車券は普及するなかで全国的にも珍しい状況でしたね。

manacaの特徴

manacaは自動改札にタッチするだけで通過できる電子マネー乗車券。料金はあらかじめチャージしておき、改札を通ると自動精算。定期券を組み込むこともできますし、乗り越し精算もチャージで自動的に行われます。チャージはコンビニでも使えます。まあ、このあたりは、SuicaやToicaなどと同じです。

とくに特徴的な点を挙げると、
  • Suica・Toicaと相互利用可能(予定)
  • JR東海との連絡定期の発売(名古屋市交通局・予定)
  • マイレージポイントの導入
  • 既存磁気回数券・磁気SFカード「トランパス」の発売停止
この4つになるでしょうか。

Suica・Toicaとの相互利用は後発組のmanacaとしては妥当なところでしょう。一方、JRと地下鉄の定期が一枚になるというのは、この地方としては画期的です。首都圏では連絡切符・連絡定期の発売は当たり前に行なわれていましたが、名古屋ではほとんど例がなく、相互乗り入れをしている名鉄と地下鉄でさえ、全面的に行なわれるようになったのは、つい最近のことです。

さて、一番の目玉は「マイレージポイント」でしょう。使った分だけポイントによるキャッシュバックがあり、地下鉄の場合で最大13%、場合によっては30%のポイントが付き、これがそのまま運賃として利用できるというものです。さらに、manaca発売と同時に従来の磁気回数券や磁気ストアードフェアカード「トランパス」を発売中止にするとしています。通常は多少のラップ期間は設けると思うのですが、よほどマイレージポイント制に自信を持っているようです。

マイレージポイントについて

ご存知のようにSuicaやToica、PASMOにはいわゆる割引制度がありません。切符を買う手間は省けますが、10回乗ると1回分タダになる「回数券の代わり」にはならないのです。クレジットカードとオートチャージを組合せ、せいぜいわずかなポイント(1%前後)が入る程度です。このためICカードをあえて持たない人もいました。そこで、関西の私鉄系カードである「PiTaPa」は後払い方式を採用し、使った金額を月末に集計。利用状況に応じて運賃の割り引きを実施しています。割引額はおおむね10%弱で回数券相当です。しかし、PiTaPaは信販会社を経由することから、申込には審査があり、発行には最低でも2週間程度かかります。審査の結果、発行できない人も少なくないようです。このため、PiTaPaの発行枚数は多くありません。

一方で、名鉄・地下鉄には既存の磁気ストアードフェアカード「トランパス」があり、これは5000円を購入すれば600円のおまけが付いてきます。manaca導入にあたって、SuicaやToicaと同様の割引のないカードとすれば、誰もが見向きもしないでしょう。かといって、単純に5000円チャージしたら600円おまけを付けられるかと言えば、そういうわけにもいきません。電子マネーですから、チャージしたお金は何にでも使えるのです。JRの乗車、コンビニの買い物、これらすべてに使えるチャージに12%ものプレミアムを付けていたら、manacaは破綻してしまいます。円天じゃないんですからね^^;

地下鉄のポイント制度(大人用)
1ヶ月の利用額 付与ポイント率
~2,000円未満 なし
2,000円~5,000円 10%
5,000円~10,000円 12%
10,000円~15000円 12.5%
15,000円以上 13%

そこで採ったのが、マイレージポイント制度です。つまり、名鉄や地下鉄などmanaca加入会社の利用に限って、キャッシュバックをする、というものです。

ポイントは1ヶ月の利用状況に応じて還元率が異なりますす。表に地下鉄のポイント率を示します。これを見るとかなり高率の還元であると言えるでしょう。同様のサービスは九州の「nimoca」や「はやかけん」がありますが、最大でも10%には届かず、従来のSF磁気カードからは見劣りするものでした。これに対し名古屋市交の還元率は数字の上ではトランパスと変わりありません。

さらに、昼間割引きユリカの代用として、平日昼間・土休日終日にはさらに高いポイントが付与されます。

  • 地下鉄利用時 - 20% (2,000円/月 以上)
  • 市バス利用時 - 30% (2,000円/月 以上)

制度上は、かなり付加価値の高いサービスに見えますが、実際のところはどうでしょうか。次回は、簡単なシミュレーションをやってみようと思います。


ICカード「マナカ(manaca)」のサービス開始日について(平成22年11月11日)名古屋市交通局

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