ここのところ、ATS-PTのネタばかりで恐縮ですが、これまで中央線・関西線で、旅客列車のATS-PT使用開始をお伝えしてきました。
さらに、東海道線でも旅客列車の一部でATS-PT使用開始との情報がありましたので、お知らせします。
これまで東海道線の名古屋近郊はATS-PTの工事が未完了だったのですが、昨日尾頭橋付近に以下の標識があるのを確認しました。
下り線 | 上り線 |
また、キハ75の何本かがATS-PT使用開始扱いになっており、お寄せいただいた情報によれば、大府までATS-PTを使用していたとのことです。私の知る限りの情報ですと、まだ東海道線(名古屋地区)の電車に使用開始編成があるとは聞いていませんので、旅客列車での使用開始区間は尾頭橋~大府間ということになるでしょうか。
以下の図は、東海道線名古屋~豊橋のATS-PT整備状況です。
正確な時期は不明ですが、昨年8月ごろ豊橋付近から幸田付近まで整備され、貨物列車のATS-PT使用が始まっています。9月に入ると、岡崎を超えて西岡崎付近までPT使用区間が延伸されています。これは2011年の年明け直後まで同じ状況でした。
今回、旅客列車の使用開始とともに、尾頭橋付近にまで使用区間が延伸されたわけですが、大府~岡崎間の状況はまだ未確認です。岡崎と西岡崎の間にあるATS切り替え標識がなくなっていれば、尾頭橋~豊橋間のATS-PT整備が完了したことになります。情報をお持ちの方があれば、お寄せくださいませ。
中央線はいち早く貨物列車のATS-PTを開始し、旅客列車の使用開始も早かった路線です。すでに313系を中心にATS-PTが一部の旅客列車で使用が始まって2週間ほどになります。以下は中央線におけるATS-PT整備状況です。
中央線のATS-PTは、昨年4月下旬に山王信号場~新守山間で貨物列車の使用が始まりました。6月ごろになると、新守山付近にあったATS切り替え標識がなくなり、高蔵寺付近の上り線に「S→P」の標識が立ちました。私はてっきり、高蔵寺まで伸びたのだと思っていましたが、気になったのは高蔵寺付近の下り線に「P→S」を示す標識がないことでした。
その後、今年1月12日ごろから旅客列車でもPTの使用が開始されましたが、中津川でもPTを使用しており、落合川との間にATS切り替え標識が立っているとの情報をいただきました。しかし、高蔵寺の上り線には「S→P」がまだ立っています。どうやら、この標識は愛知環状鉄道線からの直通列車のためのものであり、昨年6月には中津川まですでに延長されていたと見るのが正しいようです^^;
さて、東海道線のうち、米原方はどうなっているでしょうか。私の知る限りは、以下のとおりです。
昨年9月ごろに醒ヶ井から関ヶ原付近まで整備が完了し、貨物列車のPT使用が開始されています。その後の状況はよくわかっていません。