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帰ってきたyokeのブログ。JR東海運用情報の更新情報も兼ねています。
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2012年02月26日

3月17日予定のJR東海ダイヤ改正、この時刻が掲載された時刻表が発売になりました。119系の撤退、ワンマン運行の拡大、相見駅の開業などがおもなエポックですが、その他の路線はどうでしょうか。時刻表を全部見比べるのは大変なんですが、時刻表(交通新聞社)の誌面構成から比較しやすい中央線を見てみました。

中央線で変更が目立つのはラッシュ時です。公式発表では、ホームライナー太多の廃止または普通列車への振り替えのみでしたが、運転区間変更・種別変更・運転間隔の調整・所要時間の増加などが見られます。全般にダイヤに余裕を持つことを重点に置いているようです。

早朝の種別・運転区間の変更

まず、平日の早朝に動きがあります。下りはさほどでもないのですが、上りは種別の変更や、運転区間の変更が見られます。種別の変更は朝の瑞浪発快速、これが普通になっています。

中央線平日上り早朝 種別の変更
  種別 列車番号 始発 行先
改正前 快速 2600M 瑞浪 5:41 名古屋 6:30
改正後 普通 602M 瑞浪 5:35 名古屋 6:30

そして、多治見発と高蔵寺発の普通列車が何本か入れ替わっています。前後の快速との関係で高蔵寺で待避する普通列車が増えていたり、多治見発の運転間隔がばらつくなど、ダイヤ自体は改正前の方が美しかったように思えます。このほか、一本が岐阜行きに変更されます。

中央線平日上り早朝 運転区間を変更する列車
改正前 改正後 備考
列車番号 始発 名古屋着 列車番号 始発 名古屋着
602M 多治見 6:37 104M 高蔵寺 6:37  
104M 高蔵寺 6:46 604M 多治見 6:46  
604M 多治見 7:12 106M 高蔵寺 7:10  
106M 高蔵寺 7:21 606M 多治見 7:21 岐阜行に変更

朝ラッシュピーク

平日朝ラッシュのピークを見てみましょう。下表に改正前(左)と改正後(右)を並べてみました。名古屋着時刻のほか、春日井発時刻も並べています。

春日井発基準で見ると改正前の時刻は、快速がきれいに15分間隔。その間に2本の普通列車が走っているのがよくわかります。さらにラッシュの後半では、その間にホームライナー(HL)をねじ込んだダイヤでした。しかし、15分に快速1・普通2・ライナー1のダイヤは、JR東海の路線としてもう限界。さらに昨年、発車合図の方法変更によって各駅の停車時間が長くなると、定時運行が維持できなくなっていました。

平日朝上り 改正前
始発 種別 春日井
発時刻
名古屋
着時刻
南木曾 快速 7:30 7:54
瀬戸口 普通 7:34 7:59
瑞浪 普通 7:39 8:05
坂下 快速 7:45 8:10
多治見 普通 7:49 8:14
多治見 普通 7:54 8:19
南木曾 快速 8:00 8:24
瀬戸口 普通 8:04 8:28
美濃太田 HL (通過) 8:31
土岐市 普通 8:09 8:34
中津川 快速 8:15 8:39
高蔵寺 普通 8:18 8:44
多治見 HL (通過) 8:47
多治見 普通 8:24 8:50
中津川 快速 8:31 8:53
平日朝上り 改正後
始発 種別 春日井
発時刻
名古屋
着時刻
南木曾 快速 7:28 7:54
瀬戸口 普通 7:32 7:59
瑞浪 普通 7:38 8:05
坂下 快速 7:43 8:10
多治見 普通 7:47 8:14
多治見 普通 7:53 8:19
南木曾 快速 7:58 8:23
瀬戸口 普通 8:02 8:29
土岐市 普通 8:08 8:34
多治見 HL (通過) 8:37
中津川 快速 8:15 8:41
高蔵寺 普通 8:19 8:47
多治見 普通 8:24 8:50
中津川 快速 8:33 8:57

そこで今度のダイヤ改正では、このパターンを見直すことにしたようです。具体的には、

  • ホームライナーの運行を1本取りやめる。
  • ホームライナーが入る15分パターンを、2分延ばす。

改正後(右)を見ると、ホームライナーを境に、その前の列車の春日井発時刻が2分程度繰り上がっているのがわかります。

さらに着目したいのが、所要時間の増加です。春日井発時刻が2分繰り上がった列車にいついて、名古屋着時刻を改正前と比較すると、これが変わっていません。つまり、単純に2分程度所要時間が軒並み延びているんですね。春日井~名古屋が27分の快速もあり、これは改正前の普通列車よりも遅かったりします^^;

なお、所要時間の増加が目立つのは朝ラッシュの上りだけ。データイムや夕方は、大きな変化はないようです。


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2012年02月23日

2月22日、313系1300番台B405~B408編成(4編成8両)が日本車輌で新製され、公式試運転を経て、神領車両区に配置となりました。これで、平成23年度にJR東海が予定していた新製44両が出そろった計算です。

この編成は神領車両区の213系5000番台の後継と位置付けられ、捻出された213系は大垣車両区に転属して、飯田線の119系を置き換える予定です。213系はすでに8編成が大垣へ転属しており、今回の313系1300番台の4編成投入、および2月末予定の近畿車輛改造出場2編成をもって、全14編成28両が飯田線へ転用されることになります。

B400編成とB500編成

313系1300番台は、転換クロスシートに車端部ロングシートの車内構成を持つ2両編成。さらに、仕様の異なる二つの編成があります。違いを以下に示します。

313系1300番台の差異(クリックで拡大)
B400編成とB500編成の差異
No. 項目 B400編成 B500編成
1 増粘着装置(セラジェット) なし あり
2 ワンマン設備 準備 対応
3 スノープラウ なし あり
4 霜取りパンタグラフ あり あり
5 発電ブレーキ装置 あり あり
投入数 8編成16両 16編成32両
置き換え対象 213系5000番台 313系3000番台

上の表に示すように、B400編成は非ワンマン仕様の平坦線・暖地向け仕様。213系5000番台の後継と位置付けられます。2010年に4編成を新製。これにより213系4編成を捻出し、飯田線向けの改造工事を近畿車輛で進めてきました。そして今回4編成が新製増備され、213系捻出にともなう新製増備が完了しました。

もう一方のB500編成は、ワンマン・勾配・積雪対応となっています。こちらも313系3000番台を飯田線に転用するために投入されたもので、一足先に増備を完了しています。

313系1300番台 B400編成
編成名 クモハ313 クハ312 投入年
B401 1301 1301 2010年
(運用中)
B402 1302 1302
B403 1303 1303
B404 1304 1304
B405 1305 1305 2012年
今回投入
B406 1306 1306
B407 1307 1307
B408 1308 1308
313系1300番台 B500編成
編成名 クモハ313 クハ312 投入年
B501 1309 1309 2011年
(運用中)
B502 1310 1310
B512 1320 1320
B513 1321 1321 2012年
B514 1322 1322
B515 1323 1323
B516 1324 1324

ところで、今回のB400編成出場は、目撃情報が少なかったですね。私の知る限り、当ブログにコメントをくださったμな気分さんと、唯一写真をブログにアップなさったNDRさんだけです。

2012.3.17改正時の状況予測と現状

さて、神領区の車両の動きを見てみます。おおむねこれまでの予想どおり推移しています。

神領車両区車両の動き 2012年3月予測
編成名 形式 編成
両数
4次車
増備前
3月改正
予測
増減 現在の状況
(2012年2月)
H編成 213-5000 2両 14編成
28両
-
(大垣へ)
▲28 あと6編成
B編成 313-1000
/1100
4両 5編成
20両
6編成
24両
+4 完了
B300編成
→R100編成
313-3000
ワンマン
2両 16編成
32両
-
(大垣へ)
▲32 あと3編成
B400編成 313-1300
非ワンマン
2両 - 8編成
16両
+16 完了
B500編成 313-1300
(ワンマン)
2両 - 16編成
32両
+32 完了
C編成
→K50編成
211-0
(大垣区)
4両 -
(大垣区)
2編成
8両
+8 大垣区から
転属完了
増減 ±0  

213系5000番台は、昨年10月に関西線の運用を終え、大垣車両区に転属のうえ飯田線の運用を11月に開始。これまでに8編成が転属しました。一方で、中央線・東海道線の運用がわずかながら3行路残っており、予備を含めて4編成が神領車両区にいまも在籍しています。この置き換えにあたるのが、今回投入された313系1300番台(B405~B408編成)。さらに、今月26日には近畿車輛から最後の改造編成が出場する見込みで、全14編成の転属準備が整う予定です。

なお、213系5000番台14編成28両の後継には、B401~B408編成16両のほか、313系1100番台の新製(1編成4両)、および大垣区から211系0番台の転属(2編成8両)を充てています。

また、313系3000番台(B300編成)は全16編成32両のうち、これまでに13編成が大垣区へ転属。R100編成と改称して飯田線で運用中です。神領区に残っているのは、B307~B309編成の3編成のみ。こちらも、すでに後継の313系1300番台(B501~B516編成)がすでに全数投入済みで、残りのB300編成も転属を待つばかりの状況です。

追記 - 当該編成運用開始・神領区の213系運用終了

B405~B408編成が運用を開始しました。これで、最後まで残っていた神領区の213系5000番台運用は終了したことになります。


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2012年02月21日

117系S15編成 西浜松へ廃車回送

JR東海は117系と119系の置き換えるため、昨年度より3年計画で313系120両の新製を進めています。昨年度は117系の約半数が運用から退いた一方、今年度は119系の置き換えを進めているため、117系の動きは比較的穏やかでした。

しかしながら、昨年度で運用を失った編成の一部が、廃車されずに大垣車両区に残っていました。このうち、S5編成が2011年8月に、そしてS15編成が本日西浜松に送られた模様です。S15編成はATS-PTを装備していないため、S12編成とS18編成に挟まれ、堂々12両編成の回送となりました。これはS5編成のときと同様です。

では、大垣区117系の現状を見てみましょう。

大垣区117系の現状(2012年2月21日)
編成番号 クハ117 モハ117 モハ116 クハ116 備考
S1 30 59 59 209 リニア鉄道館へ
S2 108 48 48 24  
S3 112 60 60 30  
S4 105 44 44 22 廃車
S5 107 52 52 26 廃車
S6 106 46 46 23 廃車
S7 111 56 56 28  
S8 109 50 50 25  
S9 28 45 45 207 TRAIN117
S10 29 57 57 201 廃車
S11 25 49 49 206 国鉄色
S12 24 47 47 205  
S13 26 51 51 204  
S14 110 58 58 29 廃車
S15 22* 43 43 202* 本日廃車回送
S16 27 53 53 203* クハ116PTなし
S17 23* 55 55 208 クハ117PTなし
S18 104 54 54 27  

上表中、ピンク地は展示車となった車両、水色地はウィンディスペース改造車・編成、グレー地は廃車・廃編成を示します。また、クリーム色はATS-PT車上装置搭載車を示しています。編成は右側が米原方です。

これで残った117系は、イベント用のTRAIN117(S9)が1編成、一般編成が10編成となりました。一般編成の運用は現在9行路ありますので、予備編成1本を含めてちょうどの数です。来春以降、大垣区に新たな新車が入るまでは、しばらくこの陣容が続くものと思われます。

なお、S16・S17編成は片側のクハのみにATS-PTを搭載しています。このため、他の編成と併結して、ATS-PT非搭載クハが前面に出てこないように運用されます。また、S15の廃車にあたり、S16・S17とクハを差し替えたようです(*印付きの車両)。TRAIN117(S9編成)をPT対応とするため、以前S9・S15・S16・S17でクハの差し替えを行ったのですが、再度の差し替えによりS15は元の編成に戻って廃車された形になります。

213系5000番台 H1・H2編成が大垣区へ転属

近畿車輛で飯田線転用改造を実施中の213系5000番台。改造工事を終えたH13・H14編成が2月1日に神領区に戻ってきましたが、2月8日に入れ替わりでH1・H2編成が大垣区へ転属となった模様です。ちょっとネタが古くなって申し訳ありません^^;

213系5000番台 改造履歴(2012年2月9日現在)
編成名 入場日 出場日 改造 所属 備考
1 H3・H4編成 1月7日 4月21日 改造済 大垣区に
転属
飯田線で運用中
(H10編成は事故
により運用離脱)
2 H7・H8編成 3月10日 6月23日 改造済
3 H9・H10*編成 5月19日 8月30日 改造済
4 H1・H2編成 7月2日 9月20日 改造済 2月8日転属
5 H5・H6編成 9月9日 11月29日 改造済 神領区 中央西線・東海道線で
運用中
6 H13・H14編成 10月27日 2月1日 改造済
7 H11・H12編成 12月8日 2月26日(予) 改造中 春日井着予定

すでにH2編成は転属の整備を終え、飯田線での運用を開始しているようです。H1編成の運用は今のところ確認できていませんので、事故により損傷したH10編成の穴を埋めている程度でしょうか。


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2012年02月06日

ATS-PT講座の第12回目。今回は最近行われた小改良についてお知らせします。

ATS-PT TR地上子標識

お気づきの方もあるかもしれませんが、今年に入って、場内信号機の手前などに、右に示すような標識が設置されたところがあります。実はこれ、ATS-PTの弱点を補うものなんですね。


さて、このブログでは、ATS-PTの構造上の弱点・問題点は、以下に集約されるとしてきました。

  • パターン接近があると、運転士がブレーキを手動でかけなくてはならない
  • 運転士にパターンの更新が通知されない

通常の運転ではさほど問題がないものの、信号が上位変化したとき(赤から黄色に変わったときなど)、この二つによって円滑な運転が妨げられることです。詳細は以下の記事で解説しています。

第9回では問題点の整理。第10回では、赤信号(停止現示)で停止したときの運転扱いにおける問題点と、一部の駅で実施された解決策について説明しました。

今回お知らせするのは、赤信号で停止する前に、信号が上位変化したときの改良についてです。

消去用地上子の役割とPTの問題点

当講座の第5回第6回で詳しく説明していますが、ATS-Pの信号防護用地上子には、ロング・直下・消去用の3種類があります。P型はパターンによる連続制御ですから、ロング地上子1個あればパターンの生成は問題ありません。

一方、下の図に示すように、信号が途中で上位変化(赤から黄色や青になる)したときは消去用地上子が効力を発揮します。この地上子が不要となったパターンを消去(更新)し、この働きによって、再加速を可能にしたり、無駄なパターンで減速を強いられることから解放されるわけですね。

消去用地上子の働き 注意現示

ところが、ATS-PTでは問題が一つ生じます。それは、パターンの更新が運転士に伝えられないということです。音もなければ、表示もありません。せっかくパターンが更新されても、運転士に伝わらなければ意味がありません。結局、運転士はあるはずのないパターンに縛られることになります。

この状況がわかる動画がyoutubeに上がっていましたので、これで実際の走行風景を見てみましょう。この動画は、飯田線下り特急伊那路の前面展望。問題の箇所は15:00付近、新城駅に入っていくところです

動画時刻の15:03あたりで、注意現示の遠方信号機を通過します。遠方が注意ですから、場内は停止です。そして15:40ぐらいで消去用地上子を通過するのですが、このときすでに場内信号機は進行現示に変化しています。しかし、運転士はパターンの更新を知り得ずないはずのパターンを警戒して、場内信号機の手前50mでは10km/h以下で走行しているのが確認できます。消去用地上子通過(15:40)から場内信号機通過(16:55)までの210mを走るのに1分以上かかっています。

さきほどの図では、消去用地上子は信号機手前210m(TR-210)の一箇所ですが、列車密度の高いところでは円滑な運転を考慮して、85m手前・400m手前などにも増設されています。しかし、運転士がパターン更新を知り得なければ、宝の持ち腐れ。せっかくの地上子増設も意味をなさない状態が続いていました。

標識でパターン更新を知らせる

パターンの更新を運転士が知る方法として、車上装置が通知する以外に、地上子の通過を確認するという方法もあります。しかし、運転士も地上子ばかり気にして運転するわけにもいきませんし、何より地上子自体が見えにくいです。レールの間にあるので粉塵で汚れていますし、ライトで反射もしないので夜間の視認も困難です。

そこで、最近取られた方法が、消去用地上子位置に標識を設置するというものです。以下の図は、中央線下り春日井駅場内信号機に関する地上子配置で、ロング・直下のほか、消去用地上子が3箇所(TR-85/210/400)設けられています(このほか分岐器用地上子がありますが、ここでは省略しています)。

ATS-PT 地上子配置 春日井駅下り場内

この図で目を引くのが、[ATS-P/TR]という標識です。この記事の冒頭に拡大図がありますが、これをTR-210地上子付近に新設しています。この標識を通過することで、運転士はパターン更新を明確に知ることができるというわけです。欲を言えば、TR-400地上子にもほしいところですが、とりあえずはこれで様子を見ようということでしょうか。

ATS-PT TR85標識

また、TR-85手前に右のような標識が追加されています。力行標とよく似ていますが、これは場内信号機で停止するときの停止目標です。通常の取り扱いでは、信号機の手前50mで停止することになっているのですが、信号機が上位変化して発車した後、すぐにパターンが更新されるよう、TR-85地上子の直前に停止位置を移したものです。以下の記事で詳しくお知らせしたものと同じです。

ただし、春日井駅に設置されたものは、やや見えにくかった枕木上の表示から、視認性の高い反射式の標識に変更されているのが特徴です。TRとも書かれており、地上子通過の標識も兼ねているようです。


2012年02月01日

飯田線転用にともなう213系5000番台の改造工事ですが、雪の降りしきる本日2月1日、さらに2編成(H13・H14編成)が改造を終えて神領車両区に戻ってきました。これで14編成中12編成が改造を終え、残りは2月26日出場予定の2編成を残すのみとなりました。

これで飯田線119系の置き換えがさらに進むものと思いますが、一方で飯田線で運用中だったH10編成が先週に落石事故に遭い、運用離脱しています。その他、先日神領区に投入された313系1300番台B500編成の動きも合わせ、ここ1ヶ月間の車両の動きについてお知らせします。

213系5000番台 改造車は12編成に

この工事は、今春に予定される119系の引退に合わせ、213系5000番台にトイレ取付・半自動ドア改造・増粘着装置取付などを実施し、飯田線への転用改造を実施しているものです(下の画像をクリックすると、改造の詳細記事にリンクします)。

詳細記事へ 詳細記事へ

ステンレス構体改造の経験を持つ近畿車輛にて、2011年初頭より実施され、今回の分を含め12編成が改造を終えました。下表にこれまでの改造履歴を示しますが、関西線での運用を終えた6編成が大垣車両区に転属。昨年11月末より、飯田線で運用に就いています。今回のH13・H14編成の改造終了により、さらに転属が進むものと思われます。

一方、神領区所属の213系は、中央線・東海道線で少ないながらも3行路を残しており、予備を含めて4編成が運用中です。この編成も313系1300番台が近々投入され、飯田線への転用が進むものと見られています。

213系5000番台 改造履歴(2012年2月1日現在)
編成名 入場日 出場日 改造 所属 備考
1 H3・H4編成 1月7日 4月21日 改造済 大垣区に
転属
飯田線で運用中
(H10編成は事故
により運用離脱)
2 H7・H8編成 3月10日 6月23日 改造済
3 H9・H10*編成 5月19日 8月30日 改造済
4 H1・H2編成 7月2日 9月20日 改造済 神領区 中央西線・東海道線で
運用中
5 H5・H6編成 9月9日 11月29日 改造済
6 H13・H14編成 10月27日 2月1日 改造済 本日到着
7 H11・H12編成 12月8日 2月26日(予) 改造中 春日井着予定

ところで、表中にも示していますが、飯田線で運用中だったH10編成が、1月25日に落石事故に遭い、現在運用を離脱している模様です。テレビニュースの映像を見る限り、大事には至っていないようですが、スカートを破損。その他ブレーキ不緩解を起こしたとのことで、足回りを含め修理が必要な状況のようです。予備車がなかったためでしょうか、静岡車両区の313系2350番台(W2編成・ロングシートワンマン仕様車)が急遽代車として運用されているとのことです。

313系3000番台の動きはゆっくり

119系の置き換えにあたるもう一つの車両が313系3000番台(ワンマン仕様セミクロスシート車)です。関西線・中央線木曽地区で運用にあたっていた神領区所属のB300編成を大垣に転属。R100編成に改称した上で、飯田線に転用します。

神領区313系3000番台の動き(2012年2月1日)
編成番号
(神領区)
車番 所属 転属時期 転属後の
編成番号
備考
B301 3013 大垣 2011年8月 →R101 飯田線で運用中
B302 3014 大垣 →R102
B303 3015 大垣 2012年1月? →R103? 転属?
B304 3016 大垣 2011年11月 →R104  
B305 3017 大垣 2011年10月 →R105 飯田線で運用中
B306 3018 大垣 →R106
B307 3019 神領 - - 関西線で運用中
B308 3020 神領 - -
B309 3021 神領 - -
B310 3022 大垣? 2012年1月? →R110? 転属?
B311 3023 大垣 2011年10月 →R111 飯田線で運用中
B312 3024 大垣 2011年8月 →R112  
B313 3025 大垣 →R113  
B314 3026 神領 - - 関西線で運用中
B315 3027 大垣 2011年11月 →R115 飯田線で運用中
B316 3028 大垣 2011年10月 →R116

神領のB300編成の置き換えにあたるのが、新車で投入される313系1300番台B500編成(ワンマン仕様転換クロスシート車)。今年1月までに4回に分け、B300編成全編成の置き換えに相当する16編成32両の投入が完了しています。

しかし、こちらの動きはまったりしています。8月・10月に投入されたB500編成は、中央線木曽地区のB300編成を一気に置き換えましたが、関西線の置き換えは慎重に行っているようです。1月18日に最後の4編成が出揃ってすでに2週間が経ちますが、どうやら運用に就いているのは1編成(B513編成)のみのようで、新たに転属したB300編成もあるのかないのか、まだ不明です。

新しいワンマン仕様に支障?

ところで、313系の4次車として投入された313系1300番台ですが、ワンマン仕様車となるB500編成にはこれまでと大きな違いがあります。運転台にドア操作スイッチがないですね。

これまで、JR東海のワンマン車(JR東海に限らず、どこでもそうでしょうが)は、運転台にドアスイッチがあり、ワンマン運行時には運転席に座ったままドア操作ができました。しかし、今回投入した4次車にはこのスイッチがありません。

これはどうやら、昨年3月に行われたドア扱いの変更が関係しているようです。JR東海はそれまで、車掌がドアを閉めると、運転士は戸締めランプ(知らせ灯)の点灯を確認してすぐに発車していました。これを、車掌が運転士にブザーで発車合図を送る方法に変更したのですが、その方法がちょっとスゴイ^^;

  1. 車掌はホームに出て、ドアを閉める
  2. ドアを閉めたら、そのままホームで確認指差喚呼を大きく2回
  3. 乗務員室に乗り込み、乗務員室扉を閉める
  4. 顔を出してもう一度確認してから、発車合図ブザーを押す
  5. 発車合図を聞き終わった運転士が、知らせ灯と信号(進路)を指差喚呼して発車

さらにこの動作を、一つ一つ時間をかけて行うよう指導されているため、戸締めランプ点灯が点灯してから発車するまで、最低でも8秒、多くは10秒ぐらいかかります。ここまで徹底して確認している会社は、私の知る限りほかにありません^^;

こうなってくると、車掌乗務の列車がこれだけしっかり確認しているのに、ただでさえリスクの高いワンマン車が、ミラーを見て、スイッチ操作でよいのか?と、社内で問題視されるのは想像に難くありません。

結局、ワンマン車も同じような動作を要求されることになったのでしょう。かくして、ワンマン運転士は駅に着くたびに、椅子をたたんで立ち上がり、ドア扱いをしてまた座席を出して、という動作を強いられることになった模様です。

安全のためとはいえ、もう少しスマートな方法はなかったものかと思いますが、それ以上に気がかりなのは遅延です。ひょっとすると、現状の関西線ダイヤでは、4次車のワンマン扱いを行えるだけの停車時間が確保されていないのかもしれません。次回のダイヤ改正では、少々停車時間を延ばすことになるのでしょうが、それまではだましだましの運用をしているといったところでしょうか。

追記 - 213系置き換えの313系1300番台(B408編成)出揃う

2月22日に、313系1300番台B405~B408編成が神領区に配置されました。これで、神領に残る4編成の213系飯田線の準備が整いました。また、今年度分の新車投入44両も完了したことになります。


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