先日の記事でお伝えした313系1300番台B500編成4本の追加投入、想定どおり関西線の運用に入りましたが、4本すべてが運用に入っているわけではないようです。一方、飯田線ではいよいよ213系の運用が開始となる模様です。
昨年度から投入が続いている313系1300番台は、飯田線の119系置き換えのための車両です。といっても、直接119系を置き換えるのではなく、新車の1300番台で神領車両区の213系・313系3000番台を置き換えて、余剰の生じたこれらの車両を飯田線に玉突き転用する、というものです。
313系1300番台には、213系の後継となる非ワンマン車のB400編成、313系3000番台の後継となるワンマン仕様のB500編成があります。
両者の詳しい違いは、「313系1300番台(B509~B512編成)が神領車両区に追加投入 」(2011/11/09)をご覧ください。
これまでB400編成は4本、B500編成は12本が投入されました。B500編成が置き換え対象とする313系3000番台(B300編成)は、神領区に16本の配置。関西線および中央線木曽地区で計15行路の運用がありました。このうち中央線木曽地区の7行路は、10月にすべてB500編成に置き換えられ、余剰の生じたB300編成は大垣車両区に転属してR100編成となっています。
一方、今回の4本増備で、関西線のB300編成も置き換えられましたが、ちょっと様子が違います。関西線で残っていたB300編成の運用は8行路。4編成が入ったので、半数が置き換えられると思ったのですが、置き換えられているのは2行路のみ。しかも限定運用となっているようです。
上に示したのが、B300・B500編成の関西線運用ですが、8行路のうちA11~A16行路は旧来のB300編成のまま。A17・A8の2行路だけがB500編成の限定運用となっています。先日の新車のうち運用に就いているのはB510・B511の2編成だけで、残りのB509・B512編成は神領区の東留線に留置されたまま。しばらく動きがなさそうです。
時期 | 関西線 | 中央線(木曽地区) | 備考 | |
---|---|---|---|---|
昨年度まで | 15本 (B300編成) |
B300予備1本 | ||
2011年3月 | 8本 (B300編成) |
7本 (B300編成) |
運用分離 | |
10月 | 8本 (B300編成) |
7本 (B500編成) |
B300編成 8本大垣へ |
|
11月 | 6本 (B300編成) |
2本 (B500編成) |
7本 (B500編成) |
関西線さらに 運用分離 |
なぜ、こんなまわりくどいことをしているのかは不明です。ただ、B500編成はワンマン運転時のドアスイッチが運転席から直接操作できないタイプに変更となっており、運転士の習熟に時間がかかっているのかもしれません。
なお、現在関西線で運用に就いているB300編成は、B303・B307・B308・B309・B310・B314の6本を確認しています。10月の時点では、B304・B315編成も神領区に留まっていましたが、現在は未確認です。
ネット等ですでにご存知の方も多いと思われますが、27日から一部列車が119系から213系へ変更される旨、飯田線の駅に告知があったようです。この告知は3扉車から2扉車に変更となることを知らせるものでしたので、3扉車のままの313系3000番台(R100編成)への変更については、おそらく何も出ずにいきなり変更となるでしょう^^;
駅の告知どおり、213系が11月27日より飯田線で運用を始めました。