10月1日に213系が関西線から撤退、10月4日にはその213系が大垣へ大量移動したばかりですが、本日10月5日、313系1300番台が4編成(B505~B508編成)が神領区に追加投入されました。
313系1300番台は、4次車から投入された2両編成。転換クロスシートを基本に車端部をロングシートとした1000番代ファミリーの車内構成を持ち、今回の投入で計12編成24両の陣容となりました。
この1300番台ですが、B400編成とB500編成の2種類のバージョンがあります。
No. | 項目 | B400 | B500 |
---|---|---|---|
1 | 増粘着装置(セラジェット) | なし | あり |
2 | ワンマン設備 | 準備 | 対応 |
3 | スノープラウ | なし | あり |
4 | 霜取りパンタグラフ | あり | あり |
5 | 発電ブレーキ装置 | あり | あり |
このように、B400編成は非ワンマンの平坦線向け仕様、対するB500編成はワンマン・積雪地・勾配線向け仕様となっています。
このことから、B400編成は213系5000番台の後継、B500編成は313系3000番台(ワンマン仕様)の後継ではないかと見られています。すでに、昨年度投入のB400編成は4編成が213系を置き換えており、今年度投入となったB501~B504編成は中央線木曽地区の313系3000番台4本を置き換えています。これにより、余剰となった213系・313系3000番台を飯田線へ転用することになっているようです。
10月5日現在の神領区313系1300番台の全容を以下に示します。
編成名 | クモハ313 | クハ312 | 投入年度 |
---|---|---|---|
B401 | 1301 | 1301 | 2010年 (運用中) |
B402 | 1302 | 1302 | |
B403 | 1303 | 1303 | |
B404 | 1304 | 1304 |
編成名 | クモハ313 | クハ312 | 投入年度 |
---|---|---|---|
B501 | 1309 | 1309 | 2011年 (運用中) |
B502 | 1310 | 1310 | |
B503 | 1311 | 1311 | |
B504 | 1312 | 1312 | |
B505 | 1313 | 1313 | 2011年 今回投入 |
B506 | 1314 | 1314 | |
B507 | 1315 | 1315 | |
B508 | 1316 | 1316 |
車番の1305~1308が空いていることから、B400編成はあと4編成増備されるものと見られています。ちょうど213系の運用が中央線を中心に4本(予備含む)残っていることから、さらにB405~B408編成の投入で213系の置き換えが完了するわけですね。
一方、B500編成は今回の投入で8編成が揃いました。3000番台(ワンマン車)はB301~B316の16編成がありますので、単純計算で考えると、さらに8編成が投入されることになります。ただ、3000番台の運用は中央線木曽地区と関西線でほぼ半々です。B500編成は中央線木曽地区に留め、スノープラウやセラジェットが不要な関西線には、非ワンマンの平坦線仕様B350編成(?)なんてのが投入となる可能性も考えられますが、はたしてどうでしょうか。
ところで、今回投入のB505~B508編成の運用先は、順当に行けば3000番台の置き換えに回ると思われます。ただ、神領に残っている非改造の213系が近畿車輛へ近々送られることになっているため、暫定的に213系の運用に回るかもしれません。
昨年度(2010年度)は、大垣区117系の置き換えが中心とした動きでしたが、今年度は飯田線119系の置き換えが中心となっている模様です。119系も大垣区所属ですが、置き換えにあたっては、神領車両区に新車を投入し、余剰となる213系・313系3000番台を捻出するという玉突き転属が実施されるようです。
213系のほか、313系3000番台の捻出も含めた神領車両区の動きを予測とともにまとめておきます。着色部は今年度すでに動きがあった編成です。
編成名 | 形式 |
編成 両数 |
4次車 増備前 |
現状 2011/10 |
将来予測 | 増減 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
H編成 | 213-5000 | 2両 |
14編成 28両 |
4編成 8両 |
- (大垣へ) |
▲28 | |
B編成 |
313-1000 /1100 |
4両 |
5編成 20両 |
6編成 24両 |
6編成 24両 |
+4 | |
B300編成 |
313-3000 ワンマン |
2両 |
16編成 32両 |
12編成 24両(※) |
- (大垣へ) |
▲32 |
※4編成8両 大垣へ |
B400編成 |
313-1300 非ワンマン |
2両 | - |
4編成 8両 |
8編成 16両 |
+16 | |
B500編成 |
313-1300 (ワンマン) |
2両 | - |
8編成 16両 |
16編成 32両 |
+32 | |
C編成 →K50編成 |
211-0 (大垣区) |
4両 |
- (大垣区) |
2編成 8両 |
2編成 8両 |
+8 |
大垣区から 転属 |
増減 | ±0 |
まず、213系H編成は10月1日に関西線から撤退。神領区には中央線での運用に就く4編成を残すのみとなり、大半が大垣区へ移管された模様です。すでに飯田線で乗務訓練を行っている編成もあるようです。また、2編成が近畿車輛で改造中。神領区に残っている編成も、10月27日には2編成が近畿車輛へ改造に送られる予定です。
213系の関西線撤退にともない、神領区に新製配置された313系1100番台B6編成と、大垣区から神領区に転属となった211系0番台K51・K52編成が、213系の後釜に入って運用に就いています。関西線に残っていた213系の運用はいずれも2+2の4両固定だったため、4両編成で置き換えられたわけですね。
また、313系3000番台B300編成は、8月に新製投入されたB500編成4編成によって、4本が置き換えられ、大垣区に転属となっています。今回の4編成投入で、さらにこの動きが加速するのか動向が注目されます。
追記です。B505~B508編成は1週間の試運転ののち、10月13日より営業運転に入りました。これにより中央線木曽地区のワンマン車はすべて1300番台(B500編成)に統一されました。