2011年度の313系増備車として、1300番台4編成8両が日本車輌で新製され、神領車両区に8月3日配置されました。番台区分こそ変更ないものの、昨年度投入されたB401~B404編成と仕様が微妙に異なっており、編成番号も新たにB501~B504が与えられています。
1300番台は1000番代仕様(転換クロスシート+車端部ロングシート)の2両編成。編成表を以下に示します。左側が昨年度投入されたB401~B404編成、右側が今回投入のB501~B504編成です。
編成名 | クモハ313 | クハ312 |
---|---|---|
B401 | 1301 | 1301 |
B402 | 1302 | 1302 |
B403 | 1303 | 1303 |
B404 | 1304 | 1304 |
編成名 | クモハ313 | クハ312 |
---|---|---|
B501 | 1309 | 1309 |
B502 | 1310 | 1310 |
B503 | 1311 | 1311 |
B504 | 1312 | 1312 |
番台区分は変更ないようですが、よく見ると車番が4つ飛んでいます。おそらく1305から1308までB40x編成があと4編成追加になるということなんでしょうね。
B6編成投入時と同じダイヤで試運転がなされていましたので、ちょっくら観察してきました。簡単な図を描きましたので、昨年度投入のB400編成との変更点を見てみましょう。
No. | 項目 | B400 | B500 |
---|---|---|---|
1 | 増粘着装置(セラジェット) | なし | あり |
2 | ワンマン設備 | 準備 | 対応 |
3 | スノープラウ | なし | あり |
4 | 霜取りパンタグラフ | あり | あり |
5 | 発電ブレーキ装置 | あり | あり |
まず、目を引くのがワンマン設備です。B400編成は準備工事に留まっていましたが、B500編成はワンマン対応車として新製されており、ドア横には締め切りランプ、車内には運賃表(カラー液晶式でしょうね)が取り付けられています。
続いて足回りですが、B400編成にはなかったセラジェットがB500編成には取り付けられています。また、スノープラウも取り付けられており、積雪・勾配区間での運用が予想されます。ちょうど313系1700番台の2両バージョンといった感じでしょうか。
その他、2基搭載のパンタグラフ、発電ブレーキ装置(ブレーキチョッパ・ブレーキ抵抗器)などは、B400編成と同じです。
どんどん複雑化する神領車両区の313系。ここで表にまとめておきます。編成数のうち着色してあるのは、今年度投入分です。
編成名 | 番台区分 | 主運用線区 | 編成 両数 |
編成数 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1次 | 2次 | 3次 | 4次 | *計* | ||||
B1~ | 1000番台 1100番台 |
中央線 (名古屋口) |
4両 | 3 | 2 | 1 | 6 | |
B101~ | 1500番台 1600番台 |
中央線 (名古屋口) |
3両 | 3 | 4 | 7 | ||
B151~ | 1700番台 | 飯田線 (快速みすず) |
3両 | 3 | 3 | |||
B201~ | 8000番台 | 中央線 セントラルライナー |
3両 | 4 | 2 | 6 | ||
B301~ | 3000番台 (ワンマン) |
関西線 中央線木曽地区 |
2両 | 16 | 16 | |||
B401~ | 1300番台 | 暫定運用中 (213系スジ) |
2両 | 4 | 4 | |||
B501~ | 1300番台 (ワンマン) |
今回投入 | 2両 | 4 | 4 |
さて、今年度投入分の44両のうち、先日のB6編成と合わせて、これで12両が入りました。いまだB6編成は神領区で眠ったままですが、今回の投入で何か動きがあるのでしょうか。さらに213系の改造はペースアップするのでしょうか。また、転属などの動きも注目されますね。