今日でmanacaはサービス開始して5ヶ月になりました。manacaのサービス開始と同時にトランパスの発売をやめるという暴挙(?)のためでしょうか、manacaの利用率はかなり高いように感じています。地下鉄の改札などは、半数以上がmanaca専用改札機になっている駅もあります。
ところで、「manaca ポイントたまらない」「マナカポイントたまらない」というキーワードで検索して、このブログにたどり着く人がかなり多くなっています。マイレージポイントが貯まる仕組みや、使い方がちょっとややこしいこと、「名鉄たまルン」なる買い物ポイントシステムが別に用意されていることなど、ことポイントに関しては誰もが理解しているとは言えないようです。
manacaのポイントシステムには以下の二つがあり、これはまったく別物です。
名鉄たまルンについてですが、manacaで買い物をすることとは、たまルン加盟店で買い物することは、必ずしもイコールではありません。たとえば、manacaは愛知県下のサークルK・サンクス全店で使えますが、この中にたまルン加盟店はほとんどありません。また、200円で1ポイントしか付かないので、ポイントを使用するためには名鉄たまルン加盟店で最低20万円の買い物をする必要があります。とりわけ名鉄に縁のない人は、関係ないものと考えておきましょう。詳しくはたまルンがたまラン TOICAとmanacaとコンビニと(その2) をご覧ください。
名鉄たまルンはテレビCMなどもやっているため、manacaでポイントと言えばたまルンのことと考えている人も多いかもしれませんが、manacaのポイントはマイレージポイントが基本と考えてください。
以下、マイレージポイントに絞って説明していきます。
マイレージポイントの算出方法は、利用する鉄道会社によってバラバラですから一概には言えないのですが、おおむね1ヶ月に2000円は使わないとポイントは付きません。今月1000円、先月1500円だとポイントは付かないんですね。
トランパス(ユリカ・SFパノラマカードなど)は5000円買うと600円のおまけが付いてきました。1ヶ月で使い切っても、1年かかって使っても、おまけは有効でしたが、manacaのマイレージポイントはあくまで1ヶ月の利用額で決まります。manacaがトランパスよりも損と言われるのは、この点が大きいと言えます。
この1ヶ月も暦日単位で決められていて、各月の1日から末日までで精算します。先月15日から今月15日までで2000円以上使っていても、各月で2000円未満ではポイントが付かないことになります。
また、ポイントの計算方法は会社ごとに違います。地下鉄の場合は1ヶ月に2000円使えば、10%還元で200ポイント(200円相当)が戻りますが、名鉄は多くの場合、実際にポイントが付くのは2500円以上です。
利用額とポイントの詳細はmanaca グラフで見るマイレージポイントをご覧ください。
「ちゃんと月々2000円以上使っているのに、ポイントが付かないよ?」
そう疑問に思われる方は、この点もチェックしてください。マイレージポイントは、利用した電車・バスでそれぞれの利用額で算出します。先ほど、月々2000円は使わないとポイントが付かないと書きましたが、これはそれぞれの電車・バスで2000円以上をクリアしていないと付かないのです。名鉄で1000円、地下鉄で1000円だとそれぞれ2000円未満なので、ポイントは付かないことになります。
ただし、名古屋市交通局に関しては、地下鉄と市バスの利用額を合算してポイントを計算します。合算してくれるのは、この二つだけで、その他(名鉄バス+名鉄電車、地下鉄+名鉄バスなど)は利用額を合算しません。
マイレージポイントはチャージで乗車した利用額に対して付与されます。チャージと関係のないmanaca定期や、チャージであっても切符を購入して改札を通った場合は、ポイントの対象になりません。
もともとマイレージポイントは、トランパスカードのおまけの代わりに用意されたサービスです。定期はトランパスのおまけとは関係ありませんし、相応の割引きがされていますから、対象外なのは仕方のないところですね。ただし、manaca定期でも乗り越しや定期区間外の乗車をチャージで精算した場合は、ポイントの対象になります。
また、鉄道会社から見ると、電子マネー乗車券で直接改札を通ってもらえれば、券売機の運用コスト、改札機の保守コストが下がるメリットがあります。ポイントはチャージで通ったものに限りますよ、というのもまあ頷けるところです。
引去額 | 200円 |
残高 | 4800円 |
ポイント | 0P |
ありがとう ございました |
これまでに挙げたポイントを全部クリアしているのに、ポイントが付かないという方は、ポイントが付いているのに気付いてないのかもしれません。マイレージポイントは勝手に貯まりますが、勝手に使えるようにはなりません。ポイントはチャージ機で引き出さないと使えないのです。
また、ポイントが貯まっていることも、チャージ機で照会しないとわかりません。manacaで改札を通ったときに、右のような表示が出ます。ここで、「表示が0Pだから、ポイントが貯まっていない」と勘違いされる方がいますが、これは大きな間違いです。改札機で表示されるポイントはチャージ機で引き出さないと、この表示はずっとゼロのままです。これは、チャージ機で引き出し、ポイントを利用した分のポイント残高なんですね。
マイレージポイントを確認するには、manaca対応券売機かチャージ機にmanacaを投入し、[照会]のボタンを押します。ポイントが貯まっていれば、翌月10日以降に確認すると、センターポイントとして数字が現れるはずです。さらに[還元]を押せば、manacaにポイントを引き出すことができます。引き出したポイントは、電車・バス代として使うことができ、チャージより優先的に使われます。