今日の記事を書くにあたって、地下鉄の路線図を探していたのですが、ウィキメディアコモンズなどに適当なものがなく、仕方がないので自分で描きました(笑)。ウィキペディアってとこは、どうでもいい写真の張り替え合戦はよく行なわれてるようですが、こういう図の類って少ないんだよなあ、とまぁウィキペディア批判はこのぐらいにしときます^^;
さて、名古屋の地下鉄は定期券を購入する際、以下の条件を満たせば経路は自由に選んでいいことになっています。
いまは定期を使っていないのですが、私も以前あやしげなルートの定期を買っていました(笑)。あちこち行けて便利に使っていた記憶があります。
さて、通学定期券は通勤定期券に比べて料金が低く抑えられているため、一般に通学定期の経路は自由になりません。区間も自宅と学校の最寄駅しか選べないのが通常です。
しかし、名古屋市交通局は太っ腹で、通学定期も経路が自由。区間も好きなように買っていいのです。以前は黙認の形でしたが、現在は公にこの制度を認めています。このため、名称も「通学定期券」ではなく学生定期券としています。利用を通学に限定せず、定期券の学割制度であるってことなんでしょうね。
1区 | 2区 | 3区 | 4区 | 5区 | |
---|---|---|---|---|---|
普通運賃 | 200円 | 230円 | 260円 | 290円 | 320円 |
学生定期 1ヶ月 (中高生) |
4,320円 | 4,700円 | 5,000円 | 5,220円 | 5,380円 |
※参考 通勤定期 1ヶ月 |
8,160円 | 9,110円 | 9,990円 | 10,790円 | 11,520円 |
上の表に学生定期券(中高生・1ヶ月)の料金を示します。このように通勤定期の半額ですから、経路を自由にするだけでなく、あちこち寄り道したり休みの日にも使えるように、距離を伸ばした定期券を購入するのが、高校生の間では半ば常識になっているそうです。
たとえば、上の表を見ると、2区と3区の学生定期の差額はたったの300円です。これなら月に乗り越しを1往復するだけで、元が取れてしまうんですね^^;
ウチの娘も女子高生を2年ほどやってまして、本来は2区の定期だったのですが、最近以下のような5区の定期に変えました。彼女はアスリートをやってる関係で、学校のほかに練習で中村区へ頻繁に行く必要があり、この制度をうまく利用しているというわけです。
さて、通勤定期の半額という割安な料金設定の学生定期券でありながら、こんなにフリーにしてしまったのは、名古屋市交通局の戦略があるようです。今後、少子高齢化で利用客の減少が見込まれる中、もっと地下鉄を便利に利用してもらい、大人になってもご贔屓にってことみたいですね。
マクドナルドが子供をターゲットにし、味の記憶を脳裏に植え付けたり、過熱するケータイの学割サービスのようです。