JR東海・神領車両区所属の213系5000番台H9・H10編成が、改造の第三陣として近畿車輛へ向け、先ほど(5月18日深夜)春日井駅から甲種輸送されていきました。牽引するカマはEF65 1095です。
さて、213系5000番台はJR東海に全14編成28両が所属。当初は関西線の主力として活躍しましたが、1999年に313系が新製されてからは、主としてラッシュ時の運用となりました。朝ラッシュ時はフル運用ですが、昼間はもてあまし気味となったわけですね。
この状況が長い間続いていましたが、昨年になり313系の増備車として1300番台(2両編成)が投入されると、213系の運用4本が置き換えられました。こうして運用本数に余裕の生じた213系は、今年に入って近畿車輛で順次改造を受けています。すでに第一陣のH3・H4編成が改造を終え、5月初旬より運用に復帰。これと入れ替わる形で、今回H9・H10編成が近畿車輛へ向かいました。
これまでの経緯および今後の予測を以下に示しておきます。
編成名 | 入場日 | 出場日 | 備考 |
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H3・H4編成 | 1月7日 | 4月21日 | |
H7・H8編成 | 3月10日 | 6月23日? | 改造中 |
H9・H10編成 | 5月19日 | 8月末頃? | 本日出発 |
? | 7月中頃? | 10月末頃? | |
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なお、改造内容ですが、トイレの新設、半自動ドア機能の追加、空転防止のセラジェットの取り付けが主な項目です。
その一方で、外観には大きな変更はなく、トイレ付近以外は車内の様子も変わりありません。また、ワンマン改造・パンタグラフの増設は行われておらず、電装品(制御装置・発電ブレーキ)等の変更もないようです。番台区分も変更されておらず、改造前と車番・編成番号ともに変更ありません。詳しくは関連記事をごらんください。