ダイヤ改正から2週間が経過しました。JR東海のプレスリリースはいたって簡単なものでしたが、実際の変更点について調べてみました。
まず中央線ですが、ダイヤにほとんど変化はありません。増発・減便、運転区間の延長・拡大もないようです。あるのは1分から最大3分程度の時刻変更のみ。これもごく一部の列車のみで、改正前の時刻表を使っても実用上は問題ないぐらいです。
ところで、朝の中央線上りには東海道線直通列車がありますが、このうちの1本、604M(普通 多治見発岐阜行)の行き先が名古屋止まりに変更されています。しかし、これもあくまで「表記上」の話で、この列車は名古屋駅到着時に、東海道線ホームである6番線に入り、引き続き岐阜行き普通列車として運転されます。あえて名古屋止まりとしたのは、604Mが到着した後、別の普通列車(113F米原行き)が先に発車するため。つまり、別の普通列車に名古屋駅で抜かれるので、便宜上二つの列車に分けて案内しているということです。
列車番号 | 種別 | 始発 | 行先 | 名古屋着 | 名古屋発 |
---|---|---|---|---|---|
604M→115F | 普通 | 多治見 | 岐阜 | 7:12 | 7:23 |
113F | 普通 | 岡崎 | 米原 | 7:15 | 7:16 |
種別 | 下り | 上り | 合計 | |
---|---|---|---|---|
平日 | 普通 | ±0 | ±0 | +1 |
快速・区快 | ±0 | ±0 | ||
快速みえ | +1 | +1 | ||
ホームライナー | - | △1 | ||
土休日 | 普通 | +1 | +1 | +2 |
快速・区快 | ±0 | ±0 | ||
快速みえ | ±0 | ±0 |
今回のダイヤ改正にあたり、在来線について唯一プレスリリースで紹介があったのが関西線です。リリースの要点をまとめますと、
となります。快速みえの増強がメインで、ホームライナー四日市の廃止は、同時刻に増発される快速みえに振り替えたと言ってもいいでしょう。
さて、リリースにはとくに書かれていなかったのですが、改正前後で比較すると、土休日の朝時間帯でひそかに普通列車(名古屋~桑名)が1往復増発されています。せっかく増発したのに、プレスリリースで触れないとは、なんとも奥ゆかしいですね^^;
一方、車両運用はほとんど変更がないようです。もちろん快速みえの増強にともなって、キハ75の運用本数は増えていますが、注目された213系や313系1300番台の運用には改正前と変更はなさそうです。
中央線と同様に、ダイヤ改正のプレスリリースには何も触れていなかった東海道線ですが、実は関西線以上に変わっています。時刻のみならず、列車の発着順序が変わっていたり、運転区間の変更・増発・減便もあります。拾い出すときりがないのですが、主立ったところを挙げてみましょう。
まず、キハ25が投入された武豊線直通列車です。時刻そのものも大きく変わっているので、一概に比較できないのですが、共和で特快を待避する列車があるようです。
次に、減便ですが、土休日の笠寺止まりの普通が1本なくなっています。土休日の9時台名古屋発上り普通列車の時刻を見ると以下のとおり。
名古屋発時刻9時台 普通 | |
---|---|
改正前 | 13(岡崎) 30(浜松) 39(笠寺) 49(岡崎) |
改正後 | 13(岡崎) 30(浜松) 49(岡崎) |
さらに、最終接続が軒並み繰り上げられています。米原から名古屋、名古屋から浜松に行くときを見てみると、これまで接続していた列車が接続しなくなり、一本前の列車に乗らなくてはなりません。以前の感覚でいると、帰宅できないなんてこともありますので、注意してください。
名古屋 発 |
豊橋 | 浜松 着 |
備考 | ||||
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着 | 発 | ||||||
改正前 | 22:28 | 2370F 新快速 | 23:17 | 23:19 | 2370F 新快速 | 23:50 | |
改正後 | 22:13 | 2546F 快速 | 23:06 | 23:10 | 996M 普通 | 23:43 | 土休日も同じ |
米原 発 |
大垣 | 名古屋 着 |
備考 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
着 | 発 | ||||||
改正前 | 23:04 | 252F 普通 | 23:36 | 23:40 | 1160F 普通 | 0:18 | |
改正後 | 22:43 | 250F 普通 | 23:14 | 23:18 | 2702M 区快 | 23:52 | 土休日も同じ |