先日2月20日現在のATS-PT使用状況をお伝えしてばかりですが、本日2月28日に至り、最後まで残っていた名古屋駅付近のATS-PT工事が完了した模様です。PT使用開始編成はATS-Pのまま名古屋駅に進入するようになりました。
これで平成22年度分のATS-PT整備工事は完了したようですね。あとは使用開始編成を順次増やしていくものと思われます。さて、運用区間情報を改めてまとめてみました。青い線がPT整備完了区間です。
平成22年度における中央線のATS-PT整備区間は名古屋から中津川までです。P⇔Sの切替区間は中津川の落合川方にありますので、名古屋口の大半の列車はもっぱらPTのみを使用することになります。なお、名古屋港線・愛環線はATS-PT整備の対象外、太多線は来年度の整備範囲ですので、山王信号場・高蔵寺・多治見付近にはP⇔Sの切替標識が立っています。
平成22年度における関西線のATS-PT整備区間は名古屋から河原田まで。その先、亀山までは来年度の整備範囲です。伊勢鉄道線はATS-PT整備対象外ですので、関西線との分岐箇所にP⇔Sの切替標識があります。なお、伊勢鉄道の車両は四日市まで関西線に乗り入れますので、PT車上装置を装備しています。
東海道線は熱海~米原、大垣~美濃赤坂の全線が今年度の整備対象です。米原付近、西日本との境界部はいったんS形に戻るようですが、今後どのような扱いをしていくのかは興味深いところです。
また、飯田線の豊川~小坂井間、高山線の岐阜~美濃太田間もPTの工事が完了しています。