JR東海運用情報は、みなさんから運用情報掲示板に寄せられた情報を元に作っています。大量の列車情報をいただくため、投稿テンプレートの使用を推奨していますが、ここで使われるK4とかY4などの略号や、編成の簡単な見分け方について、ここで解説することにします。
今回は、東海道線編。大垣車両区所属車の運用がメインですが、浜松地区では静岡車両区、米原地区ではJR西日本の車両も混ざります。なお、中央線・関西線については、以下をご覧ください。
まず、東海道線名古屋地区の車両を見てみましょう。普通・快速に使われる車両は、313系と311系の2つだけです。
313系 | 311系 |
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このほかホームライナーで681系も走りますが、武豊線の電化により、キハ75・キハ25の運用が消滅し、すっかりバリエーションが減りました。大半は313系であり、たまに311系が見られる程度。
列車の編成情報を投稿していただくとき、一つずつ○○系○○番台の○両と書くのは面倒ですよね。さらにJR東海は併結が多く、番台区分も複雑ですので、投稿には手間がかかります。そこで、簡単に投稿いただけるよう、当サイトではY4とかG4といった独自の編成略号を定めています。編成記号と似ていますが、そうではなく、編成記号のアルファベット + 両数を基本にしています(ただし、重複を避けるため一部例外もあります)。
では、それぞれの形式の編成両数や番台区分の違いを区別する方法、および投稿時に用いる略号について説明します。
外観はどれもほぼ同じ313系ですが、番台区分によるバリエーションそのものは少なくありません。番台を大きく分けると、千位が0は転換クロスシート・車端部ボックスシート、千位が1は転換シートに車端部のみロングシート、千位が5は全転換シート。これに飯田線用の千位が3・セミクロスシート・ワンマン仕様が間合いで走ります。車内色は3000番台のみグリーン系、その他はすべてブルー系です。
さて、運用別に見てみましょう。
投稿時 略号 | 番台区分 | 編成 両数 | 編成記号 | 在籍数 | 座席(色) | 行先 表示器 | 座席備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Y2 | 300番台 | 2両 | Y31~ | 16 | 転換(青) | 幕式 | 車端部ボックス席 |
5300番台 | Z1~ | 5 | 転換(青) | LED | 全席転換 | ||
Y4 | 0番台 | 4両 | Y1~ | 15 | 転換(青) | 幕式 | 車端部ボックス席 |
Y6 | 5000番台 | 6両 | Y101~ | 17 | 転換(青) | LED | 全席転換 |
J4 | 1100番台 | 4両 | J1~ | 10 | 転換(青) | LED | 車端部ロング |
R2 | 3000番台 | 2両 | R101~ | 16 | セミクロス(緑) | 幕式 | - |
M2 | 1300番台 | 2両 | B501~ | 24 | 転換(青) | LED | 神領所属 |
さて、番台区分・運用区分の見分け方ですが、まずは編成両数に着目してください。6両固定編成は5000番台(Y100編成)しかありませんので、投稿略号はY6になります。
次に4両固定編成ですが、0番台(Y編成)と1100番台(J編成)があります。前者は最初に登場した1次車で行先表示器が幕式。後者は最近登場した4次車でLED式です。したがって、4両固定編成の場合は、行先表示器が幕式ならY4(0番台)、LEDならJ4(1100番台)となります。
さて、313系の2両編成は区別がややこしいので、あらためて表を書いてみました。以下の4区分番台があります。
投稿時 略号 | 番台区分 | 編成記号 | 窓割り | 座席(色) | 行先 表示器 | パンタ | ワンマン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Y2 | 300番台 | Y31~ | 5分割 | 転換(青) | 幕式 | 1箇所 | - |
5300番台 | Z1~ | 5分割 | 転換(青) | LED | 1箇所 | - | |
R2 | 3000番台 | R101~ | 不等分割 | セミクロ(緑) | 幕式 | 2箇所 | 対応 |
M2 | 1300番台 | B501~ | 5分割 | 転換(青) | LED | 2箇所 | 対応 |
このうち5300番台は300番台と混用することが多いので、運用調査の中では区別せず、ともにY2とします。その他は、窓割り(下図参照)、パンタグラフの数、座席、ワンマン対応などで区別します。
300/5300番台 1300番台 Y2・M2 |
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3000番台 R2 |
このように3000番台は、ほかと窓割りが異なっています。また、ワンマン仕様車(3000番台・1300番台)は、側扉横にドア締め切りを示すLED表示器が付いていることが特徴です。
では、313系以外の車両です。と言っても、311系だけになりました。
投稿時 略号 | 形式 | 編成 両数 | 編成記号 | 座席(色) | 行先 表示器 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
G4 | 311系 | 4両 | G1~ | 転換(グレー) | 幕式 |
このほか、名古屋地区ではまれに神領区所属車が走ることがあります。神領区の車両は投稿ガイド(中央線・関西線編) をご覧ください。また、浜松地区では静岡区の車両も走りますので、投稿テンプレートの略号解説に従ってください。
JR東海は複数の編成を併結して用いることが多くなっています。当サイトでは、併結編成を示す場合、下り列車の先頭を前に書くルールにしてあります。東海道線なら、上り下りに関係なく米原方を前(浜松方を後)とするルールです。以下に例を示します。
投稿時略号 | 編成 ←米原・浜松→ | 備考 |
---|---|---|
G8 | 311系(4+4) | 311系の8両 |
Y44 | 313系(4+4) | 313系0番台の8両 |
Y42 | 313系(4+2) | 313系0番台と300番台による6両 |
Y26 | 313系(2+6) | 313系300番台と5000番台による8両 |
Y2G4 | 313系(2)+311(4) | 313系300番台と311系による6両 |
編成略号を米原方から並べて書くのが基本。ただし、311系8両は4+4以外に組み合わせがないので、簡単にG8としています。
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