本日14時、JRグループは一斉に来春3月14日のダイヤ改正について発表を行いました。今回の改正の目玉は、北陸新幹線の金沢開業、および上野東京ラインの開業といったところでしょうか。
JR東海に関しては、東海道新幹線のぞみのスピードアップ(最高285km/h)と、在来線では武豊線の電化にともなう夕方の増発、気動車の置き換えなどがメインとなります。
さて、当サイト関係分について、ニュースリリースより抜き出してみますと、
といったところです。
詳細はニュースリリースのPDFを見ていただくとして、ここでは簡単に解説を加えてみます。
3月14日のダイヤ改正に先立って3月1日に電化開業する武豊線ですが、改正時にはさらに夕方のテコ入れを実施します。
名古屋からの直通区間快速1本増発はほぼ想定どおりでしたが、夕方の武豊線内普通列車の増発はちょっと予想外でした。現行のダイヤでは、武豊線直通列車が走る時間帯はすべて東海道線直通となっているのですが、このパターンを崩して、大府~武豊間の普通列車を増やす形としたようです。名古屋からは大府で新快速からの乗り換えとなりますが、少ないリソースで乗車機会を増やす方法を採ったわけですね。
時間帯 大府発 | 改正前本数 | 改正後本数 | 増減 |
---|---|---|---|
16時台 | 2本(0本) | 2本(1本) | ±0 |
17時台 | 2本(2本) | 2本(2本) | ±0 |
18時台 | 2本(2本) | 4本(2本) | +2 |
19時台 | 3本(3本) | 4本(3本) | +1 |
20時台 | 2本(2本) | 2本(2本) | ±0 |
※()内は名古屋からの直通列車の本数 |
このほか、東海道線の普通列車との接続改善も図られているようです。
東海道線の名古屋~岐阜・大垣で朝夕に増発とありますが、それほどたいしたものではありません。
とくに一番目については、逆に今まで3本だけだったのが不思議なくらいです(苦笑)。ひょっとして増発分は、武豊線の朝ラッシュ運用を終えた車両の回送(大垣へ)を兼ねるのかもしれません。だとすれば、車両の共通化でダイヤが改善されたとも言えるでしょうか。
関西線では平日夕方の増車を行い、名古屋18:54発桑名行きと、19:18発亀山行き、20:17発亀山行きの3本を、それぞれ2両から4両に編成を増強します。
一方で、ニュースリリースをよく見ると、
となっており、12月からの快速みえ一部2両化は、やはり恒久的なものだったようです。
高山線・太多線は、12月1日よりキハ25形2次車の運行が始まっていますが、3月改正では武豊線の電化で捻出となるキハ75形(キハ25形1次車も?)が投入され、一気にキハ40系やキハ11の運用を置き換えるようです。
とくに太多線は、全列車がキハ75・キハ25になるとのこと。言い方を変えると、高山線にはまだ少し従来車が残ることになりますね。
北陸新幹線の金沢開業にともない、特急しらさぎはすべて金沢止まりとなります。これは既報のとおりですね。富山へは金沢で新幹線に乗り継ぐ形となります。
一方で、しらさぎは全列車が6両編成に統一されます。現状、米原発着は5両編成、名古屋発着は8両編成ですが、これを6両に統一するとのことです(多客期は9両に増結)。東海道線のホームライナーも8両から6両に減車が予想されます。
なお、特急ひだについては、とくに変更はないようです。JR西日本のリリースでは、北陸新幹線からの乗り継ぎを図っているとある程度です。
この改正で6両化される特急しらさぎですが、某労組情報によれば、681系が使われる模様です。
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