JR東海は武豊線の電化開業を、来春2015年の3月1日と発表しました。
当日には大府駅で出発式も行われるようです。
来春3月であることはほぼ確定でしたが、3月1日と聞いて、意外と思った方は多いのではないでしょうか。JRグループは毎年3月にダイヤ改正を実施し、おおむね3月中旬。北陸新幹線の開業が3月14日ですので、この日のダイヤ改正を実施し、武豊線の電化も合わせて開業といったストーリーと予測していました。
考えられる理由としては、
1番・2番は考えにくいので、やっぱり3番でしょうか。武豊線電化で余剰となるキハ75やキハ25は、高山線・太多線で使われることになっています。しかし、やはり準備もあるでしょうから、3月14日の改正前に、ある程度の期間を設けて転属を行うんでしょうね。
電化にあたって投入する車両は313系電車が28両。現在のところ20両がすでに配備済みですが、最終的に以下の陣容となる見込みです。
配置区所 | 番台・編成名 | 両数 |
---|---|---|
神領車両区 | 1300番台(B500編成) | 16両(8編成) |
大垣車両区 | 1100番台(J編成) | 12両(3編成) |
神領のB500編成(1300番台)はワンマン仕様の2両編成で、主として関西線・中央線木曽地区で運用している編成の増備車。一方、大垣のJ編成(1100番台)はおもに東海道線の普通列車で用いられている4両編成の増備車となります。詳細は以下をご覧ください。
さて、運用はどうなるかですが、まずは現行の武豊線の運用を見てみましょう。画像をクリック・タップするとPDF形式で開きます。黒線がキハ75・青線がキハ25です。
休日はこちら。
電化後の運用としては、
と考えるのが妥当でしょう。ただし、B500編成の充当は確実と思いますが、4両編成に関しては何でもよいので、J編成の代わりに313系0番台や311系の充当も考えられます。
なお、武豊線の運用に神領の車両を充当することに疑問な方も多いかと思いますが、運用行路を見ておわかりのように、武豊線の運用の拠点は名古屋駅になります。神領区のおもな運用先である中央線・関西線は名古屋止まりが基本ですから、武豊線の運用とは相性がいいんですね。さらに名古屋車両区に新設した電留線を活用すれば、中央・関西・武豊の各線での運用がスムーズに行えます。
追記です。電化開業に遅れること2週間の3月14日にダイヤ改正が実施され、武豊線では夕方の増発が行われます。
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