またもや、更新が滞ってしまいました。書きたいネタは山ほどあるのですが、ちょっとばたついていまして^^;
今月初旬に興味深いニュース記事があったので紹介しておきます。
鉄道路線の利用状況について平成23年度の集中率を用いて解説しています。記事を書かれたのは鉄道ジャーナリストの梅原淳さん。
集中率とは、[ピーク1時間の輸送量]を[終日の輸送量]で割ったもの。つまり、朝ラッシュの1時間にどれだけ乗客が集中しているかを示す指標です。数値は平成23年度の統計に基づいたものとのこと。初試算と銘打ってはいますが、川島さんの著書でもよく取り上げられていますよね。
一般に集中率は低い方が、効率がよく経営的にも優れていると言われます。車両・設備・乗務員は、ピークに合わせて確保しなければなりませんから、集中率が高い路線はラッシュ時以外の時間帯で無駄が多くなります。逆に、集中率が低ければ、車両や人員を効率的に運用できることになります。
集中率が20%を下回る路線と言えば、まず思い浮かぶのが山手線で15.9%。それ以外でも意外と少なく、全国でも数えるほどかありません。一方、集中率が30%を超えると、通勤・通学輸送ばかりしている効率の悪い路線と言われます。
さて、この地方について見てみましょう。
そのまま表を転記するのも何ですので、グラフ化してみました。
集中率の低い路線として、地下鉄各線が上がっています。トップはやはり東山線ですが、20%は超えています。
一方、集中率の高い路線として、関西線と名鉄瀬戸線が30%を超えていました。何かと不遇な扱いを受けていると言われる両線ですが、高い集中率を見ると、数値からの経営判断が働いているのかな?とも思ってしまいます。
意外だったのは、東海道線と中央線の集中率がほとんど変わらず、しかも低い方で上位にあることです。私のイメージでは、中央線は通勤・通学客の利用が多めで、東海道線より集中率が高いと思っていたのですが、案外変わらないものなんですね。
また、鶴舞線は最混雑区間が都心から離れており、沿線に学校が多いことから、もっと集中率は低いと思っていたのですが、地下鉄の中ではやや高めなのも意外でした。