JR東海は、新しい自動列車装置「ATS-PT」を2011年1月より旅客列車でも順次使用開始と発表していましたが、ついに旅客列車の一部で使用を開始した模様です。
ATS-PTの使用開始を確認したのは、中央線の上り快速2708M(中津川発名古屋行)。この列車、313系8000番台を先頭に211系5000番台を併結した10両編成で、以前からATS-PTの訓練運転が行なわれていた列車です。本日、2708Mの運転室(クハ312形8000番台)には運転士のほかに2名が乗務、運転台には以下のステッカーが貼ってありました。
ATS-PT 使用開始いままでは、使用停止や開放確認のステッカーが貼ってあったのですが、いよいよATS-PTの使用が始まったようです。また、ATS-STの表示灯は消灯、かわりにATS-PTの表示灯が点灯していました。
P電源 | パターン 接近 |
ブレーキ 動作 |
ブレーキ 開放 |
ATS-P | 故障 |
運転自体はとくに変わった様子はありません。何の音もしなければ、モニタに何かが表示されるわけでもなく、パターン接近が点灯するなんてこともありません。これは、訓練運転のときからそうでした。
ただし、ATS-PT地上子の設置完了がなされていないところでは、ATS-STに切り替わるようになっているはずですので、そのときは何らかの音がするとは思います。中央線のATS-PTは名古屋から山王信号場がまだ工事中ですので、金山~山王信号場間を走行中にP⇔Sが自動的に切り替わります。
なお、降りてから気がついたのですが、車両側面には、
ST | PT |
のステッカーがしっかり貼られていました。
さて、313系8000番台はATS-PTを使用開始していましたが、他の中央線の列車はまだ未使用でした。私が確認したのは、
となっています。現在のところ、313系8000番台のみのようですね。したがって、セントラルライナーに乗れば、ATS-Pの動作が見られることになります。
使用開始にあたっては、運転席に社員が添乗して確認を行ないながらのようですから、徐々に運用を開始していくのではないでしょうか。
なお、東海道線や関西線などの状況は確認していませんので、使用開始の情報があれば、お寄せください。
追記です。
翌13日に同じ2708Mに乗ってみたのですが、「開放確認」のままでATS-PTは使っていませんでした。どうやら、313系8000番台でも特定の編成だけが使用開始しているようです。私としたことが、うっかり使用開始編成番号を失念しておりまして、どの編成かわかりません^^;
わかり次第お伝えします<(_ _)>