ニュース等でご存知と思いますが、7月9日に長野県南木曽町梨子沢(なしざわ)で大雨の影響による土石流が発生し、4名の方が死傷しました。交通網にも影響を与え、国道19号線が一時不通(7月12日に復旧)となったほか、中央西線は線路への土砂流入に加えて橋桁が流されたため、復旧までには相当の期間を要する見込みです。
現場は南木曽・十二兼駅間。この区間は、上り線と下り線が別ルートで走っているのですが、現場は南木曽駅から塩尻方に数百メートルのところで、まだ上下線が並んでいる箇所になります(下の地図の中央付近)。橋桁が流された梨沢橋梁は、単純上路プレートガーダーの比較的小規模な橋梁かと思います。
橋梁の復旧に時間がかかることから、この区間は当面運休となりました。被災箇所は南木曽~十二兼ですが、坂下~野尻間が不通となっています。南木曽駅は折り返し運転が可能ですが、被災箇所に近いためでしょうか。
不通区間の坂下~野尻間は、7月14日より代行バスが走っています。一方、同区間を走る特急しなのは、全区間で運休となっています。代行バスの時刻等、今後の運転計画は以下のリンクをごらんください。また、列車運行区間についても、時刻の変更が出ていますので、ご注意ください。
さて気になる復旧ですが、JR東海社長の定例記者会見で、お盆休み前の8月9日までに完了したいとの考えが示されています。お盆休み期間は「特急しなの」のかき入れ時ですからね。橋桁の復旧は、1本を新製、もう一本は被災時用の予備桁を使うようです。
その後、復旧工事は順調に進み、予定より早く8月6日より平常ダイヤで運転再開をすることとなりました。
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