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帰ってきたyokeのブログ。JR東海運用情報の更新情報も兼ねています。
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2012年12月18日

すでにニュース等では報道されていましたが、交通系ICカード主要10種の相互利用を2013年3月23日より開始することが決定し、本日加盟各社より一斉に公式発表されました。また、JR東海と近鉄のIC連絡定期の発売も同日より開始することになり、合わせて発表がありました。

交通系ICカード10種の相互利用 3月23日より開始

まずは公式発表のリンクを紹介しておきますが、別添のPDFファイルはどこのリリースも共通なので、JR東海のニュースリリースのみを貼っておきます。

以下の表は、相互利用が可能となる10種のカードをまとめたものです。表内の数字は、2012年12月現在における発行枚数・会員数(PiTaPa)で、リリースの資料より抜粋したものです。

2013年3月23日より相互利用が可能となる交通系ICカード
  JR系 民鉄・公営系
北海道 Kitaca
(45万)
-
東日本・関東 Suica
(4,127万)
PASMO
(2,152万)
東海 TOICA
(140万)
manaca
(266万)
西日本・関西 ICOCA
(744万)
PiTaPa
(230万)
九州 SUGOCA
(80万)
nimoca(181万)
はやかけん(44万)

交通系ICカードは各地域で独自の展開がなされたことから、主要なカードだけでも10種に及んでいます。地域内の相互利用や、JR系の相互利用はある程度可能でしたが、地域を越えた相互利用は制約が大きく、とくに民鉄系・公営系のカードは一部を除き、ほとんど地域外での利用ができませんでした。2000万枚以上の発行枚数を誇るPASMOでさえ、ちょっと西へ行くとまったく使えない有様だったんですね。

そこで、2010年より相互利用に関する検討が始まり、今回の公式発表に至ったものです。これにより1枚のICカード乗車券で、全国的にかなりのエリアをカバーできることになります。manacaで東京の電車に乗ったり、北海道で利用したり、Suicaで名鉄に乗るなんてこともできるようになります。

ただし、何でもかんでも共通かと言えば、そうではありません。定期券は作れるカードが限定されますし、マイレージポイントなどの特典までは共通利用できません。manacaで東京の定期券は作れませんし、Suicaで名古屋の地下鉄を利用してもポイントは貯まりません。このあたりの詳しい話は、以下の過去記事に詳しく書いています。

さらに、JRの会社境界の壁は解消しておらず、エリアを跨いでの利用はまだできません。JR東海エリアから直接JR東日本エリアや西日本エリアへ行くのに、ICカードが使えないのは相変わらずです。熱海・米原に立ちはだかる壁は予想以上に険しいですね。

また、この10種のカードの中で唯一ポストペイ(後払い)方式を採っているPiTaPaについては、相互利用の際にはポストペイとせず、付随するチャージ機能を使うことになります。PiTaPaは交通利用額の請求が後から来る後払い方式が基本ですが、現在でもJR西日本に乗るときはチャージをして使います。

電子マネー(買物利用)も共通利用・ただしPiTaPaは除く

公式リリースには10種のカードの電子マネー相互利用についても同日に開始するとあります。すでに交通利用では相互利用をしつつも、電子マネーの相互利用ができなかったTOICAとmanacaもやっと利用が可能になるわけですね。交通系ICカードでの電子マネー機能と言えば、コンビニ利用がもっとも多い利用シーンなのですが、愛知県下のコンビニはTOICA陣営とmanaca陣営にきれいに分かれており、使いづらいことこの上なかったのですが、ようやくこれも解消となります。

一方、電子マネーの相互利用に関しては『PiTaPaを除く』となっていています。PiTaPaにはチャージ機能もあるので、相互利用もできなくはないのでしょうが、PiTaPaとしてはポストペイ決済を進めたかったのでしょうか。

なお、PiTaPaですが、お膝元の関西でも使えるコンビニがほとんどありませんでした。私も関西へ出かけるとコンビニの支払いにはPiTaPaが使えず、TOICAを使う有様で…。ところが、先月末に大きな異変が起き、サークルKサンクスが関西および三重県の店舗(1,141店)でPiTaPaの後払い決済を導入しています。サークルK・サンクスと言えば東海地方が地盤であり、関西でPiTaPaを使える事実上唯一のコンビニになるとは、ちょっと意外でした。

JR東海・近鉄は連絡定期券も合わせて発売開始

主要ICカード10種の相互利用が開始となる来春3月23日、JR東海と近鉄の連絡定期券も発売が開始となります。

この連絡定期券、JR東海で発売する場合はTOICAで、近鉄で発売する場合はICOCAでの発券となります。先日の記事でお伝えしたとおり、近鉄は今年12月よりICOCAを本格導入し、ICOCA定期券の発売を開始しています。近鉄はPiTaPa定期券を導入していないので、連絡定期券もICOCAで実施するというわけです。このほか、磁気券でも発行が可能とのこと。

連絡定期の接続駅は、名古屋と桑名の2駅。それぞれの接続駅で発行可能な定期券の範囲が限定されており、名古屋接続の場合で東海道線は大垣~豊橋間、中央線は瑞浪まで。高山線や太多線との連絡定期券は発行不可です。

一方で、もっと需要がありそうな、近鉄と名古屋市営地下鉄の連絡定期券は、発表がありません。近鉄とmanacaとの連絡定期券については、いまのところ公式な発表は何もないんですね。需要は大きいと思いますので、いずれは実現するとは思うのですが…。

東海地方 主要4社局のICカードと連絡定期
鉄道事業者 基本カード 連絡定期の相手先
JR東海 名市交・名鉄 近鉄
JR東海 TOICA (TOICA) TOICA *TOICA
磁気券
名古屋市交通局
名鉄
manaca manaca (manaca) 不可
近鉄 PiTaPa
ICOCA
*ICOCA
磁気券
不可 **(ICOCA)
  • * JR東海と近鉄の連絡定期は2013年3月23日から
  • ** 近鉄はPiTaPa定期なし
  • TOICAでJR東海~市バスの連絡定期は不可(manacaは可能)。
  • JR東海~名鉄バスの連絡定期は一切不可。

おまけ manacaの発行枚数について

最初の表を見て驚かれた方もあるかもしれませんが、manacaの発行枚数が266万枚に達しています。別の出典(IBMのソリューション事例)によれば、今年4月の段階で250万枚に達していたとのことで、サービス開始からわずか1年あまりで、交通系ICカード第4位に躍り出たことになります。今年4月と言えば、回数券は廃止、トランパスの利用もできなくなっており、これらがなくなる前に買い溜めしておいた人も、あきらめてmanacaに移行した時期ですね。

さてmanacaには、名鉄系の(株)エムアイシー発行のものと、名古屋市交通局系の(株)名古屋交通開発機構のものがありますが、今年の4月の段階(総計250万枚)での内訳は以下のとおりです。

  • 140万枚 - 名古屋交通開発機構(名古屋市交通局・あおなみ線・ゆとりーと)
  • 110万枚 - エムアイシー(名鉄・豊橋鉄道)

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無題
manacaと近鉄の連絡定期の発表がなかったのは驚きでしたね。
直接つながっている名鉄くらいは当然やるものだと思っていましたが・・・
システム上の問題でもあるのでしょうか?
一見さん / 2012/12/18(Tue) /
JR境界駅の壁はなぜ厚い?
これだけ相互利用が進んでも、なぜ境界駅での他社利用はできないのでしょうか?システム的にはできるのですが、つなげると長距離でどこでも行けるので不正乗車になる可能性があるとか、大都市近郊区内対応できないとか、有効日数とかのICカードの制約があるのかもしれませんが、そこはずばりICカードは当日限りの乗車に限る、2日以上の乗車となる長距離はカードを使い、窓口で乗車券を購入するという制限をつけてはダメでしょうか?
211-5001さん / 2012/12/20(Thu) /
相互利用開始までに
券売機や改札機のICカード対応化を進めて欲しい。名鉄や名古屋の地下鉄は券売機や改札機が非対応のものが多いので。
個人的には大規模商業施設内にチャージ機があるといいのですが。
μな気分さん / 2012/12/20(Thu) /
残る問題
@一見さん
manacaは現状TOICAとだけしか相互利用を開始しておらず、来年3月に向けたシステム改修が多忙を極めていると思います。ある程度相互利用の進んだTOICAに比べると、準備にまだ時間がかかるのかもしれません。

@211-5000さん
もっとも大きな問題は、会社を跨いだ運用をすると出場処理が複雑になることです。現在のシステムは、一部の直通運転路線を除き、自社内で入場・出場が完結することを前提に作られています。
ところが、境界をスルーした利用を考慮すると、他社の駅情報・経路情報をすべて出場改札で瞬時に精算するシステムが必要となります。改札機に必要な情報量だけで相当なものです。
yokeさん / 2012/12/21(Fri) /
無題
JRの会社境界の壁
って書いてありますが、

会社境界に限らないでしょう。

広島・岡山エリアと大阪エリアはまたがって使えないし、
仙台エリアと関東エリアもまたがっては使えない。

それはエリア間の途中駅に導入されていないからというのは間違いで、またがって利用させようとすると、仰るように問題が生じるから導入していないのですね。

そもそもICカードは一寸した用事で頻繁に乗る近距離区間の利用改善を目的としており、長距離移動に関しては予め準備する人が多いことから、磁気きっぷで問題ないかと思います。
なっくさん / 2013/01/12(Sat) /
熱海と函南
@なっくさん
おっしゃるとおりですね。
ただ、このブログはとくに東海地区をメインに書いていますので、出てくる問題は会社境界だけ。とくにSuicaエリア西端の熱海と、Toicaエリア東端の函南は隣の駅なんですよね。かたや名古屋エリアと静岡エリアは連続していますから、ここに関しては会社境界以外に理由がないんです。
yokeさん / 2013/01/13(Sun) /
桑名駅でのmanaca
美樹那です。
意外と多いものですね。manaca(上から4番目)
しかし、他地区を見ると、クレジット機能付きがありますが、manaca/toicaはクレジット機能がありません。
その割に、百貨店では使えるみたいですが
いかんせんお値段が…

(桑名駅は?)
さて、相互利用にあたって桑名駅はどのようになるのでしょうか?
まぁ、弥富駅のような乗換用改札機があるんでしょうけど
西口-乗改-JR 東口-乗改-近鉄
というふうになるんでしょうね。
もしくは現行通りなのかも…

今回はこれで。
美樹那さん / 2013/01/14(Mon) /
Wirtten byyj2
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