ご無沙汰しています。ちょっと仕事で外部プロジェクトに関わっている関係で、CADとWordとPowerPointでテキストを作る日々。ブログまで手が回りませんでした^^;
では、サポっていたうちに起きた動きをまとめてお伝えします。
平成22年度(2010年度)より進められている313系の4次車投入。全120両のうち平成23年度(2011年度)までに88両が投入され、119系全編成がすでに引退しています。今年度(2012年度)は残る32両が投入され、117系の淘汰が予定されています。
さて、今年度の投入先は大垣車両区。これまでに今年度予定数の半分である16両が、7月18日・8月8日の両日に渡って新製配置されました。配置となったのは5000番台(6両編成)のY114・Y115編成、および5300番台(2両編成)のZ2・Z3編成。ともに、すべての座席が転換するクロスシートを備え、セミアクティブサスペンションを装備するなど、高速性と快適性を追求した東海道線快速系のフラッグシップとも言える車両です。
5000番台(6両編成)の編成表を以下に示します。2006年度に3次車として、12編成72両が投入。その後、2010年度(4次車)に1編成(Y113編成)が追加になり、そして今年度に2編成が追加。残り両数と車番の関係から、あと2編成(Y117編成まで)が投入予定と見られています。
編成名 | クモハ 313 |
サハ 313 |
モハ 313 |
サハ 313 |
モハ 313 |
クハ 312 |
投入年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Y101 | 5001 | 5301 | 5001 | 5001 | 5301 | 5001 | 2006年度 |
Y102 | 5002 | 5302 | 5002 | 5002 | 5302 | 5002 | |
: | : | : | : | : | : | : | |
Y112 | 5012 | 5312 | 5012 | 5012 | 5312 | 5012 | |
Y113 | 5013 | 5313 | 5013 | 5013 | 5313 | 5013 | 2010年度 |
Y114 | 5014 | 5314 | 5014 | 5014 | 5314 | 5014 | 2012年度 |
Y115 | 5015 | 5315 | 5015 | 5015 | 5315 | 5015 | |
Y116? | 5016 | 5316 | 5016 | 5016 | 5316 | 5016 | 2012年度 予定? |
Y117? | 5017 | 5317 | 5017 | 5017 | 5317 | 5017 |
一方、2両編成の通称5300番台は、2010年に1編成のみがはじめて新製となりました。クモハは6両編成と異なり5300番台を名乗りますが、クハは5000番台で6両編成の連番です。このこともあって、6両編成はY117編成まで増備されるものと容易に予想ができたわけですね。
編成名 | クモハ313 | クハ312 | 投入年度 |
---|---|---|---|
Z1 | 5301 | 5018 | 2010年度 |
Z2 | 5302 | 5019 | 2012年度 |
Z3 | 5303 | 5020 | |
Z4? | 5304 | 5021 | 2012年度 予定? |
Z5? | 5305 | 5022 |
残り両数から考えて、5300番台もあと2編成(Z5編成まで)増備されるものと見られています。これで計32両です。
313系5000/5300番台の増備を受けて、117系の運用行路にも変化が出ています。
もともとJR東海の117系は、大垣車両区に4両編成が18本・計72両の配置でした。運用は予備を1編成確保して17行路ありました。ところが、2010年度に大垣車両区へ313系(1100/5000/5300番台)が計36両投入されると、同年10月には9行路に半減。廃車も進みました。
一方、昨年度(2011年度)は新車投入が神領車両区に集中したため、117系は余剰編成の廃車が出た程度で、行路数に変化はなく、2012年3月のダイヤ改正でも運用に変化はありませんでした。
しかし、今年度の313系5000/5300番台の追加投入を受け、いよいよ1行路が313系に変更。8行路に運用を減らしました。
主たる運用 | 2010年 3月 |
2010年 7月 |
2010年 10月 |
2011年 3月 |
2012年 8月 |
|
---|---|---|---|---|---|---|
(1) | 豊橋~浜松 折り返し運用 |
2 | 2 | 2 | 0 | 0 |
(2) | 大垣~浜松 送り込み運用 |
3 | 3 | 1 | 0 | 0 |
(3) | 岐阜~岡崎 (岡崎停泊) |
1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
(4) | 米原~名古屋 ラッシュ時快速 |
6 | 6 | 4 | 6 | 6 |
(5) | 米原・名古屋~岡崎 米原~大垣 |
5 | 4 | 2 | 3 | 2 |
合計 | 17 | 15 | 9 | 9 | 8 |
8月時点の運用行路図を以下に示します。今回313系に運用変更されたスジも、色を変えて載せています。
前述のとおり、今年度すでに313系は16両分が投入されています。単純計算ではあと3行路の変更が予想されますが、残りの117系の運用はすべて2編成併結の8両運用で、2行路ずつの変更しかできません。さらなる追加投入があるまでは、あと2行路の変更に留まるものと予想できます。
また、気になる117系の定期運用全廃時期ですが、2008年の313系4次車投入発表時「新車投入は平成25年まで」と公式アナウンスがあったことから、予定に変更がなければ年内の全廃はなく、年明けまで持ち越しそうです。
さて、このほか、ブログをサボっている間に起きた気になる動きをまとめておきます。
すでに旬を過ぎた話題で恐縮ですが(苦笑)、いまだ結果が明らかでないので、備忘録代わりに書いておきます(笑)。
119系は昨年度にすべて213系・313系に置き換えられ、西浜松に集結していましたが、スクラップにされることもなく放置状態でした。ところが、いくつかの編成がトレーラーで陸送されているのが目撃されています。地方私鉄への譲渡が考えられますが、最終的な行き先はいまだ不明です。
一方、313系8000番台ですが、新型の台車を履いてB204編成が飯田線で試運転を行っているのが目撃されています。現在は中央線の通常運用に復帰ししましたが、中間モハは新型台車を履いたままとなっています。
個人的に興味があるのは、後者の新型台車です。これまでJR東海の台車といえば、国鉄205系・DT50の流れを組む、円錐積層ゴムのウィング形式が大半でした。JR他社が簡便な軸梁形式に移行する中で、頑なにこの形式を守っていました。一方、この新型台車は、軸バネをシングルのコイルバネとし、軸箱支持装置を円錐積層ゴムブシュによる片側支持としています。近鉄でよく見られる形式ですね。軸箱支持を円錐積層ゴムとすることの利点は、軸箱の前後剛性を自由に変えられることが挙げられます。前後剛性がほぼ固定の軸梁式台車とは異なり、自己操舵台車にも向いています。
このあたりは、時間があるときに図でも描いて、ゆっくり説明したいと考えていますが、どうなることやら(苦笑)。
2012年12月に117系で新たな動きが出ました。運用が半減しています。
2013年1月に313系が追加投入。Y116編成・Z4編成が新製されています。。