飯田線への転用のため、今年の1月から順次改造が進められている213系5000番台。本日(11月29日)、H5・H6編成が改造を終え、甲種輸送により神領区に戻りました。これで14編成中10編成の改造が完了した計算です。ほかにH13・H14編成が現在改造工事中。最後まで未改造で残っていたH11・H12編成も、12月初頭に改造工事に送られる予定です。
一方、改造を終えた213系のうち6編成が、10月に大垣に転属となっていましたが、先日の記事でお伝えしたとおり、11月27日より飯田線での運用を開始しています。現在、4編成が運用に就いている模様です。
この改造工事は、213系にトイレの取り付け・セラジェット・側扉の半自動化を実施ししているものです(詳細は以下の画像をクリック)。ノウハウの関係でしょうか、JR東海の子会社日本車輌ではなく、改造工事はすべて近畿車輛で行われています。
213系の改造工事を行うにあたり、まず昨年10月に313系1300番台(2両編成)を4編成(B401~B404)投入。置き換えにより213系を4編成捻出し、今年1月より2編成ずつ・同時に並行して4編成ずつ改造工事が進められています。
改造が順次進められていた一方で、神領区には313系1100番台が1編成が新製配置されるととともに、大垣区から211系0番台2本が転属(ともに4両編成)。これらの編成によって、今年の10月に213系は関西線から撤退・6編成が大垣に転属となりました。現在、神領区には213系が4編成残っており、中央線・東海道線でわずかな運用に就いています。
では、これまでの改造履歴を以下の表に示しましょう。
編成名 | 入場日 | 出場日 | 改造 | 所属 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | H3・H4編成 | 1月7日 | 4月21日 | 大垣区に 転属 |
11月27日より 飯田線で運用開始 |
|
2 | H7・H8編成 | 3月10日 | 6月23日 | |||
3 | H9・H10編成 | 5月19日 | 8月30日 | |||
4 | H1・H2編成 | 7月2日 | 9月20日 | 神領区 | 中央線で運用中 | |
5 | H5・H6編成 | 9月9日 | 11月29日 | 本日出場 | ||
6 | H13・H14編成 | 10月27日 | 1月中旬? | 改造中 | ||
7 | H11・H12編成 | 12月8日(予) | 2月下旬? | 未施工 | 神領区 | 中央線で運用中 |
現在、中央線・東海道線で残っている213系の運用は3行路。予備編成1本を含めて、H1・H2・H11・H12の4編成が運用に就いています。本日、H5・H6編成が戻りましたので、未改造のH11・H12編成と入れ替わりで、運用に就くものと思われます。これでトイレなしの213系の運用は消滅することになります。
また、最後の改造編成となるH11・H12編成は、12月7日から8日にかけ近畿車輛へ送られることになっており、これまでのペースから2月末には改造を終えることでしょう。来年の春の改正には、213系の飯田線転用が完了するものと予想できます。
313系3000番台(B300編成)も、順次新車の313系13000番台(B500編成)に置き換えが進んでいます。来年の春には、捻出されたB300編成により、119系の全面撤退も十分考えられる状況になってきました。
先日の記事でお伝えしたように、飯田線では213系がいよいよ運用を開始。119系の運用を置き換えているようです。一部は中央東線茅野まで乗り入れています。
上の表でも示してありますが、飯田線で運用に入ったのは、これまでにわかっただけで、H3・H4・H7・H8編成の4編成。このほかにH9・H10編成も大垣区に転属していますので、予備を1本確保して5行路程度が置き換え可能となる計算です。現状判明分の運用図を作ってみました。
119系もすでに廃車回送が始まった編成もあるようですので、詳しいことがわかりましたら、改めてまとめます。
213系は最後の改造編成が近畿車輛へ送られるとともに、飯田線での運用を拡大し、5行路が置き換えられたようです。12月に入り、313系3000番台も運用を開始しています。