ダイヤ改正より1週間が経過しました。先日の記事では、改正当日の気動車の動きをお伝えしましたが、その後またもや変化が出ていますので、ここらでまとめておきましょう。
昨年春、某労組サイトに、武豊線電化後に名古屋車両区から24両が転出するとの情報が出ました。これに対して、2種類の予想があり、
私は後者を予想してきました。
実際はどうなったかといえば、どうやらキハ75が22両・キハ25が2両という微妙な結果となりました^^; さらに、転属はしたものの運用に就かない・工場に入場するといった車両も多数あり、結果が出たのにいまいち釈然としません(笑)
項目 | キハ75 | キハ25-0 |
---|---|---|
転属した車両 | 22両 | 2両 |
うち運用中 | 18両 | - |
日本車輌入場 | 4両 | *4両 |
名古屋工場入場 | - | 2両 |
ご覧のとおりで、キハ25-0は全10両のうち2両が転属したものの、まだ運用に就いていません。というのも改正直後に名古屋工場に入場してしまったんですね。残り8両は名古屋表記のままで、4両は日車に送られ、4両は美濃太田区にはいるもののずっとお昼寝です。
一方、キハ75は4両がいきなり日本車輌に送られましたが、その他はまんべんなく運用に入っています。
では、編成表をまじえて各形式の詳細を見ていきましょう。
キハ75全40両について、現在の状況を表にまとめてみました。
キハ75には大きく分けて三つの番台区分があり、1次車が0/100番台で全12両。2次車は非ワンマンの200/300番台とワンマン対応の400/500番台があります。さらに200/300番台には最近ワンマン改造が施された車両があり、車番に3000を加えて3200/3300番台となっています。表中、緑字はワンマン対応車です。
車番 | 所属表記 | 状況 |
---|---|---|
1+101 | 海ナコ | 快速みえで 運用中 |
: | ||
6+106 | ||
201+301 | ||
202+302 | ||
203+303 | ? | ? |
204+[205+305] | 海ミオ | 高山・太多線で 営業運転 |
[3206+3306]+304 | 海ミオ | |
3207+3307 | 海ミオ | |
3208+3308 | 海ミオ | |
401+501 | 海ミオ | 3/10 日車入場 |
402+502 | 海ミオ | 高山・太多線で 営業運転 |
403+503 | 海ミオ | |
404+504 | 海ミオ | |
405+505 | 海ミオ | |
406+506 | 海ミオ | 3/10 日車入場 |
車番204以降の22両が海ミオ表記となり、美濃太田車両区に転属したことになります。このうち200/3200番台の6両が3両編成に組み替えられています。
また、転属した22両のうち、[401+501]と[406+506]は改正直前に日本車輌に入場して、改造工事を受けているようです。この4両はもともとワンマン対応車なので、耐寒改造かなにかでしょうか。残りの18両はすべてが高山線・太多線で運用に入っており、3両編成も運用中です。
追記 - 3両編成は定期的に組み替えを行っているようで、3月末ごろから204+[403+503]の編成が確認されています。また、4月はじめに[401+501]と[406+506]が日車を出場し、車番に3000を加えて[3401+3501]と[3406+3506]となりました。行方不明だった[203+303]は名古屋工場を出場し、[1203+1303]に改番されていますが、非ワンマンのままのようです。
一方、海ナコ(名古屋車両区)に残っているキハ75は16両で、快速みえの運用に入っています。203+303は、武豊線の電化以来、行方知れずです。
ところで、快速みえは平日7行路(14両分)・土休日9行路(18両分)の運用があります。平日は予備車を含めてちょうどよいのですが、土休日には不足します。そこで、土休日に限り、美濃太田所属車が快速みえの応援に入っています。
ダイヤ改正当日は土曜日でしたので、3207+3307が快速みえの応援に行っていました。日曜のうちに美濃太田区に戻り、平日は高山線・太多線で運用されています。本日は金曜日なので、また名古屋に行って土日の増結にあたる車両があるものと思います。応援想定行路は以下のとおりです。
曜日 | 運用 |
---|---|
金曜 | ミオ区朝運用~(美濃太田)~回送~(名古屋)~みえ23号~(伊勢市) |
土曜 | (伊勢市)~みえ6号~7号~16号~17号~26号~(名古屋) |
日曜 | (名古屋)~みえ51号~8号~(名古屋)~回送~(美濃太田) |
なお、月曜が休日の場合は、日曜は美濃太田に戻らずにみえ23号に入り、翌日は土曜の行路に入ります。
下の図は快速みえの想定行路。画像をクリック・タップするとPDF形式で開きます(iPhone・iPadで表示が乱れるときは、iBooksで開いてください)。
図ご覧のとおり、平日は7行路ですが、金曜の夜から土日にかけて増結があります。青い線が増結行路で、美濃太田のキハ75が入ることがある行路です。土休日は増結行路が二つありますが、1本を美濃太田の車両(土曜-増1行路・日曜-増2行路)が担当し、もう1本は名古屋の予備車を充てるのが基本のようです。予備がないときは、美濃太田から2本応援に入ります。
※ 一部行路図を訂正しました。休日前日の23号にミオ車が入るのは変わりませんが、このときナコ車は23号に入らず、25号を4両編成にして運行するようです(2015.4.4)
続いてキハ25です。今年度、美濃太田区向けに新製した1000番台(P101~P108編成)16両と、武豊線の電化で捻出となった0番台(P1~P5編成)10両があります。改正前から運用のあった1000番台はしっかり運用に就いている一方で、0番台はいまだ運用がありません。
こちらも編成ごとに表にまとめますと、
編成 | 所属表記 | 状況 |
---|---|---|
P1 | 海ナコ | 3/16日車入場 |
P2 | 海ナコ | |
P3 | 海ナコ | 美濃太田で 待機中 |
P4 | 海ナコ | |
P5 | 海ミオ | 3/17名古屋工場入場 |
P101~P108 | 海ミオ | 高山・太多線で 営業運転 |
と、こんな感じで、一度はすべてが美濃太田区に送られたキハ25形0番台ですが、所属表記が書き換えられたのはP5編成の2両だけ。そのP5編成も運用に就くことなく、名古屋工場に入場しています。P1・P2編成に至っては、所属表記も書き換えられることなく、日本車輌へ改造工事に送られ、おそらくステップ改造を受けているものと思います。
美濃太田に残っているのは、所属表記が海ナコのままのP3・P4編成ですが、こちらも運用に就く気配がありません。いったい何をしに美濃太田へ送られてきたのか、いまだによくわかりません^^;
この状況下で、予想以上に運用されているのがキハ40系です。キハ47の運用はなくなったようですが、キハ40・48はかなりの運用を残しており、40系の3連の運用も存在しています。識者の方によれば、キハ40系の3連は、日車入場中のキハ75の代走ではないかとのこと。行方不明の[キハ75-203+303]もそのうち転属してくるでしょうし、最終的にはキハ75の3連が4本組まれるのではないかと思います。
一方で、キハ48形の3809と6810が、伊勢車両区へ送られた模様です。検査期限の関係でしょうね。代わりに伊勢区で廃車が発生する形になるのでしょう。
運用区間はほぼ以前の想定通り。キハ11の運用は消滅し、キハ40系はまだ運用を残しています。ただし、予想以上にキハ40系の運用が多くなっているのは前述のとおり。
また、キハ75の運用北限はホームの高さとステップの関係で下呂まで、これも想定通り。一方、ホームの低い駅を通過する高山の始発終発のキハ75化はなりませんでした。
形式 | 配置両数 | 備考 | |
---|---|---|---|
キハ11形 | - | 運用終了 | |
キハ40系 | 15両? | 一時的? | |
キハ25形 | 0番台 | 2両 | 未使用 |
1000番台 | 16両 | 新製 | |
キハ75形 | 200番台 | 4両 | 非ワンマン |
3200番台 | 6両 | ワンマン改造 | |
400番台 | 12両 | ワンマン | |
*小計* | 22両 | ナコより転属 |
気動車配置も予想は大きく外れなかったのですが、配置数については所属数とも運用数とも言えないところで、何とも。理由は書いてきたとおりです^^;
なお、高山線・太多線の運用は、以下のサイトで公開されています。
このカオスな状態は、あくまで改正直後の暫定状態です。最終的には、キハ25-0がすべて転属し、ステップを取り付けて高山線北部の運用に進出することになるでしょう。キハ75もあと2両(203+303)が転属するものと思います。
気になる時期ですが、キハ40系の運用が7月頃までと言われていますので、その頃には高山線の完全置き換えが完了することになるでしょうか。
3月27日に気動車関連のプレスリリースがJR東海から発表になりました。
一つ目は、すでに東名古屋港・名電築港へ送られるなど動きの出ていた気動車の譲渡。キハ40系12両・キハ11形16両、計28両をミャンマー鉄道省を譲渡するとの情報です。さらに来年度50両の追加譲渡も調整中とのことです。
もう一つは、平成27年度の投資計画。以前発表済みの気動車36両の新製は変更ありませんが、「紀勢線・参宮線へ順次投入する」との明記が付き、平成27年度分のキハ25(1500番台?)はすべて紀勢線・参宮線向けであることが明らかになりました。これにより、一般型気動車の置き換えは、
このように確定したと見てよいでしょう。なお、伊勢車両区は平成28年に名古屋車両区に統合の予定です。
また、重点施策のリリースには、ながらく不通であった名松線(家城~伊勢奥津間)の復旧完了も謳われています。
この記事を書いてから、1ヶ月も経たないうちにいろんな動きが出て、追記だらけになっていますので、ここらで別記事にまとめました。
キハ75の改造車の動き、キハ40系・キハ11の動向などをまとめています。
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本日3月14日、ダイヤ改正が実施されました。名古屋近郊の運用ももちろん気にはなるのですが、とかく予想外の展開が続いている高山線・太多線の気動車の動きがやはり注目されるところです。改正当日の高山線・太多線・キハ75・キハ25・キハ40系の動きに加え、多治見~岐阜間を往復してみましたので、その感想などをまとめてみました。
長くなりそうなので、お題目をまず挙げておきます。
改正初日は平日ではありませんので、これがすべてとは言い切れませんが、とにかく美濃太田界隈は一気にキハ75に染まりました。とくに太多線は来る列車来る列車がキハ75です。3両編成も運用されています。あいにく私のサイトは高山線・太多線の運用情報は取り扱っていないので、現時点の運用がわかるページを紹介しておきます。
さて、キハ75全40両について、当日の状況を表にまとめてみました。緑字はワンマン対応車です。
車番 | 所属表記 | 状況 |
---|---|---|
1+101 | 海ナコ | 快速みえに 運用中 |
: | ||
6+106 | ||
201+301 | ||
202+302 | ||
203+303 | ? | ? |
204+[205+305] | 海ミオ | 高山・太多線で 営業運転 |
[3206+3306]+304 | 海ミオ | |
3207+3307 | 海ミオ | 快速みえ応援 |
3208+3308 | 海ミオ | 高山・太多線 |
401+501 | 海ミオ | 3/10 日車入場 |
402+502 | 海ミオ | 高山・太多線で 営業運転 |
403+503 | 海ミオ | |
404+504 | 海ミオ | |
405+505 | 海ミオ | |
406+506 | 海ミオ | 3/10 日車入場 |
車番204以降の22両が海ミオ表記となり、美濃太田車両区に転属したことになります。海ナコ(名古屋車両区)に残っているのは16両で、快速みえの運用に入っています。203+303は、武豊線の電化以来、行方知れずです。
転属した22両のうち、3207+3307は土日に増車する快速みえの応援に入っているほか、[401+501]と[406+506]は改正直前に日本車輌に入場して、改造工事(耐寒改造?)を受けているようです。残りの16両は、本日すべて高山線・太多線で運用に入っていました。3207+3307も月曜日からは高山線・太多線で運用するものと思います。
※追記 - 土日に快速みえの応援に行っていた3207+3307ですが、予想通りです。日曜の夜に美濃太田へ戻り、改正後初の平日となった16日から高山線・太多線に入っています。
続いてキハ25です。美濃太田区には、今年度新製した1000番台(P101~P108編成)16両と、武豊線の電化で捻出となった0番台(P1~P5編成)10両が来ています。改正前から運用のあった1000番台はともかくとして、0番台はまだ動いていないようです。
編成 | 所属表記 | 状況 |
---|---|---|
P1 | 海ナコ | 美濃太田区 で待機中 |
P2 | 海ナコ | |
P3 | 海ナコ | |
P4 | 海ナコ | |
P5 | 海ミオ | |
P101~P108 | 海ミオ | 高山・太多線で 営業運転 |
こんな感じで、名古屋区から送られてきた0番台(P1~P5)は運用に就いていません。なお、P5編成が海ミオ表記に変更されています。
※追記 - いただいたコメントによれば、翌15日にP1・P2編成は美濃太田区から名古屋車両区に戻って行き、16日には日本車輌へ改造のため送られたようです。さらに、美濃太田区に転属したはずのP5編成は、17日にJR名古屋工場に入ってしまいました。
運用区間はほぼ以前の想定通り。キハ11の運用は消滅し、キハ40系はまだ運用を残しています。ただし、予想以上にキハ40系の運用が多くなっています。また、高山の始発終発のキハ75化はなりませんでした。
形式 | 配置両数 | 備考 | |
---|---|---|---|
キハ11形 | - | 運用終了 | |
キハ40系 | 15両? | 一時的? | |
キハ25形 | 0番台 | 2両 | 他応援? |
1000番台 | 16両 | 新製 | |
キハ75形 | 200番台 | 4両 | 非ワンマン |
3200番台 | 6両 | ワンマン改造 | |
400番台 | 12両 | ワンマン | |
*小計* | 22両 | ナコより転属 |
一方、気動車配置数もいまだ謎が多いのが現状。キハ25形0番台のうちP5編成は海ミオ表記に書き換えられ、つまりは転属。これでキハ75の22両と合わせて、合計24両転属の内訳が確定したことになります。ただし、キハ75は4両が日車に送られていますから、その間はキハ25-0が名古屋所属のまま代走すると考えると辻褄は合います。
しかし、実運用を見ると、キハ25の0番台はまだ運用に就かず、9両しか残らないはずのキハ40系が相当数運用に入ったままです。今日動いていたキハ40系はわかっているだけで15両程度。国鉄風塗色も健在です。キハ25の整備が追いついていないだけなのでしょうか?
もっとも、これ以上0番台の表記が書き換えられるようだと、24両転属の計画自体がどこかで変更になったと見るべきでしょうね。
今日は多治見~岐阜間を、太多線・高山線で往復してきました。行きも帰りもキハ75です。乗ってみて思ったのは、とにかくキハ75のハイパワーを持て余しているということです。
とくに太多線は、運転士もさぞやストレスが溜まるだろうと思いました(苦笑)。太多線の最高速度は85km/h。駅間距離が短いうえ、ちょっと駅間が長いところでも曲線による速度制限が多く、思うように速度が上げられません。それに加えて、太多線は「自動閉塞式(特殊)」という駅間が一閉塞の方式を採っており、交換駅では遠方信号機が減速現示を出すため、駅のずっと手前で速度を落とさなくてはなりません。
それでも、パワーがまだ小さいキハ25やキハ11であればフルノッチで運転するのですが、キハ75はあっという間に速度が上がってしまい、運転士は上り勾配でもマスコンを落としたり上げたりと調整に難儀しているようです。
一方、高山線は最高速度110km/h、駅間も長いですし、曲線制限も少なく、分岐器も高速通過できます。閉塞方式も単線自動閉塞で無駄な減速現示に悩まされることもありません。しかし、ダイヤが結構ダルで組んであり、早着を避けるため、運転士は95km/h以上を出さないようにマスコンを絞りながら運転しています。キハ75は95km/h以上で直結2段に入ります。変速する速度で巡航すると、ちょっとしたことで変速が繰り返されるので、これを避けているんでしょうね。こちらもストレスが溜まりそうです。
もっとも上り勾配ではそうも行かず、鵜沼→坂祝の上り勾配で110km/hを出していました。上りで110km/hを出すとはさすがキハ75です(笑)。
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JR東海運用情報は、みなさんから運用情報掲示板に寄せられた情報を元に作っています。大量の列車情報をいただくため、投稿テンプレートの使用を推奨していますが、ここで使われるK4とかY4などの略号や、編成の簡単な見分け方について、ここで解説することにします。
今回は、東海道線編。大垣車両区所属車の運用がメインですが、浜松地区では静岡車両区、米原地区ではJR西日本の車両も混ざります。なお、中央線・関西線については、以下をご覧ください。
まず、東海道線名古屋地区の車両を見てみましょう。普通・快速に使われる車両は、313系と311系の2つだけです。
313系 | 311系 |
---|---|
|
|
このほかホームライナーで681系も走りますが、武豊線の電化により、キハ75・キハ25の運用が消滅し、すっかりバリエーションが減りました。大半は313系であり、たまに311系が見られる程度。
列車の編成情報を投稿していただくとき、一つずつ○○系○○番台の○両と書くのは面倒ですよね。さらにJR東海は併結が多く、番台区分も複雑ですので、投稿には手間がかかります。そこで、簡単に投稿いただけるよう、当サイトではY4とかG4といった独自の編成略号を定めています。編成記号と似ていますが、そうではなく、編成記号のアルファベット + 両数を基本にしています(ただし、重複を避けるため一部例外もあります)。
では、それぞれの形式の編成両数や番台区分の違いを区別する方法、および投稿時に用いる略号について説明します。
外観はどれもほぼ同じ313系ですが、番台区分によるバリエーションそのものは少なくありません。番台を大きく分けると、千位が0は転換クロスシート・車端部ボックスシート、千位が1は転換シートに車端部のみロングシート、千位が5は全転換シート。これに飯田線用の千位が3・セミクロスシート・ワンマン仕様が間合いで走ります。車内色は3000番台のみグリーン系、その他はすべてブルー系です。
さて、運用別に見てみましょう。
投稿時 略号 | 番台区分 | 編成 両数 | 編成記号 | 在籍数 | 座席(色) | 行先 表示器 | 座席備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Y2 | 300番台 | 2両 | Y31~ | 16 | 転換(青) | 幕式 | 車端部ボックス席 |
5300番台 | Z1~ | 5 | 転換(青) | LED | 全席転換 | ||
Y4 | 0番台 | 4両 | Y1~ | 15 | 転換(青) | 幕式 | 車端部ボックス席 |
Y6 | 5000番台 | 6両 | Y101~ | 17 | 転換(青) | LED | 全席転換 |
J4 | 1100番台 | 4両 | J1~ | 10 | 転換(青) | LED | 車端部ロング |
R2 | 3000番台 | 2両 | R101~ | 16 | セミクロス(緑) | 幕式 | - |
M2 | 1300番台 | 2両 | B501~ | 24 | 転換(青) | LED | 神領所属 |
さて、番台区分・運用区分の見分け方ですが、まずは編成両数に着目してください。6両固定編成は5000番台(Y100編成)しかありませんので、投稿略号はY6になります。
次に4両固定編成ですが、0番台(Y編成)と1100番台(J編成)があります。前者は最初に登場した1次車で行先表示器が幕式。後者は最近登場した4次車でLED式です。したがって、4両固定編成の場合は、行先表示器が幕式ならY4(0番台)、LEDならJ4(1100番台)となります。
さて、313系の2両編成は区別がややこしいので、あらためて表を書いてみました。以下の4区分番台があります。
投稿時 略号 | 番台区分 | 編成記号 | 窓割り | 座席(色) | 行先 表示器 | パンタ | ワンマン |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Y2 | 300番台 | Y31~ | 5分割 | 転換(青) | 幕式 | 1箇所 | - |
5300番台 | Z1~ | 5分割 | 転換(青) | LED | 1箇所 | - | |
R2 | 3000番台 | R101~ | 不等分割 | セミクロ(緑) | 幕式 | 2箇所 | 対応 |
M2 | 1300番台 | B501~ | 5分割 | 転換(青) | LED | 2箇所 | 対応 |
このうち5300番台は300番台と混用することが多いので、運用調査の中では区別せず、ともにY2とします。その他は、窓割り(下図参照)、パンタグラフの数、座席、ワンマン対応などで区別します。
300/5300番台 1300番台 Y2・M2 |
|
3000番台 R2 |
このように3000番台は、ほかと窓割りが異なっています。また、ワンマン仕様車(3000番台・1300番台)は、側扉横にドア締め切りを示すLED表示器が付いていることが特徴です。
では、313系以外の車両です。と言っても、311系だけになりました。
投稿時 略号 | 形式 | 編成 両数 | 編成記号 | 座席(色) | 行先 表示器 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
G4 | 311系 | 4両 | G1~ | 転換(グレー) | 幕式 |
このほか、名古屋地区ではまれに神領区所属車が走ることがあります。神領区の車両は投稿ガイド(中央線・関西線編) をご覧ください。また、浜松地区では静岡区の車両も走りますので、投稿テンプレートの略号解説に従ってください。
JR東海は複数の編成を併結して用いることが多くなっています。当サイトでは、併結編成を示す場合、下り列車の先頭を前に書くルールにしてあります。東海道線なら、上り下りに関係なく米原方を前(浜松方を後)とするルールです。以下に例を示します。
投稿時略号 | 編成 ←米原・浜松→ | 備考 |
---|---|---|
G8 | 311系(4+4) | 311系の8両 |
Y44 | 313系(4+4) | 313系0番台の8両 |
Y42 | 313系(4+2) | 313系0番台と300番台による6両 |
Y26 | 313系(2+6) | 313系300番台と5000番台による8両 |
Y2G4 | 313系(2)+311(4) | 313系300番台と311系による6両 |
編成略号を米原方から並べて書くのが基本。ただし、311系8両は4+4以外に組み合わせがないので、簡単にG8としています。
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JR東海運用情報は、みなさんから運用情報掲示板に寄せられた情報を元に作っています。大量の列車情報をいただくため、投稿テンプレートの使用を推奨していますが、ここで使われるK4とかY4などの略号や、編成の簡単な見分け方について、ここで解説することにします。
今回は、中央線・関西線編です。ともに神領車両区所属車の運用がメインです。東海道線は以下を参照ください。
まず、中央線名古屋口の車両を見てみましょう。外観の差異から、211系・313系(一般車)・313系8500番台(旧セントラルライナー仕様車)、この三つに大きく分けられます。
211系 | 313系 | 313系8500番台 |
---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
このほか383系も走りますが、時刻表の情報から該当列車が確定しているため、ここでは取り上げません。
列車の編成情報を投稿していただくとき、一つずつ○○系○○番台の○両と書くのは面倒ですよね。さらにJR東海は併結が多く、番台区分も複雑ですので、投稿には手間がかかります。そこで、簡単に投稿いただけるよう、当サイトではB4とかK4といった独自の編成略号を定めています。編成記号と似ていますが、そうではなく、編成記号のアルファベット + 両数を基本にしています(ただし、重複を避けるため一部例外もあります)。
では、それぞれの形式の編成両数や番台区分の違いを区別する方法、および投稿時に用いる略号について説明します。
旧セントラルライナー仕様の8500番台を除くと、神領車両区所属の313系はすべて1000番台ファミリーです。番台区分の千位が1となっており、車内はブルー系でまとめられ、転換クロスシートを基本に車端部がロングシートの構成。以前は3000番台もありましたが、飯田線への転用に伴い、全車大垣区へ転属しています。
では、運用区分を見てみましょう。
投稿時 略号 | 番台区分 | 編成 両数 | 編成記号 | 在籍数 | 座席(色) | 行先表示器 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
B4 | 1000/1100番台 | 4両 | B1~ | 6(3/3) | 転換(青) | 幕式/LED | - |
B3 | 1500/1600番台 | 3両 | B101~ | 7(3/4) | 転換(青) | 幕式/LED | 代走* |
B2 | 1300番台 | 2両 | B401~ | 8 | 転換(青) | LED | 非ワンマン |
M2 | B501~ | 24 | 転換(青) | LED | ワンマン | ||
B8 | 8500番台 | 3両 | B201~ | 6 | 転換(赤) | 幕式 | 旧CL仕様** |
備考欄 解説 |
|
まずは、編成両数に着目してください。神領区の313系は、4両編成の1000番台と1100番台、3両編成の1500番台と1600番台が、それぞれ共通運用となっています。行先表示器が古い幕式と新しいLED式の編成が混用されているので、これらの区別は意味を持ちません。
このため、4両編成ならB4・3両編成ならB3とだけ区別していただければ結構です。神領の313系はすべてB編成ですので、その後ろに編成両数を付けて、略号はB4・B3となります。なお、3両編成の1500/1600番台に関しては、1700番台(3両編成)での代走がありますが、見た目も大差ないので気にしないでください。
8500番台は、他と大きく異なる外観からすぐ区別が付くと思いますが、情報投稿時の略号はB8です。神領の313系はすべてB編成であり、3両編成の8500番台と1500/1600番台で区別ができないため、あえてB8としています。
続いて、2両編成です。非ワンマンのB400編成とワンマン仕様のB500編成があり、ともに1300番台ですが、運用は区別されています。略号はこれらを区別するため、非ワンマン(B400編成)をB2、ワンマン仕様(B500編成)をM2としています。
B2(B400編成)とM2(B500編成)の細かな違いは、以前の記事を見ていただくとして、外観から区別する方法は、ドア横にある表示器の有無が挙げられます。上の図の(2)に相当する場所に、ワンマン仕様車のみ、LEDの表示器が付いています。これは、ワンマン運転時にドアの締め切り表示を行うもの。これがあればM2、なければB2となります。
続いて中央線の主役211系です。
JR東海の211系といえばオールロングシートの5000番台が大半ですが、国鉄時代に作られた0番台(セミクロスシート)もわずかに2編成のみ在籍します。
投稿時 略号 | 番台区分 | 編成 両数 | 編成記号 | 在籍数 | 座席 | トイレ |
---|---|---|---|---|---|---|
K4 | 5000番台 | 4両 | K1~ | 20 | ロング | あり |
K3 | 3両 | K101~ | 17 | ロング | なし | |
C4 | 0番台 | 4両 | K51~ | 2 | セミクロス | あり |
こちらも、まずは編成両数に着目します。3両編成ならK3で確定です。また、3両編成にはトイレがなく、4両編成には必ずトイレがあります。クハにトイレがなければ3両(K3)であり、クハにトイレがあれば4両のK4(5000番台)かC4(0番台)です。
4両編成の場合、5000番台と0番台を区別する必要があります。車内が見えれば、セミクロスシート(0番台)かロングシート(5000番台)で区別できますが、外観から区別するには屋根上のクーラーの数を確認します。
となります。なお、神領区の211系はすべてK編成ですが、5000番台と区別するため、0番台の略号はC4としています。Cは転属前の大垣区所属時の編成記号です。
これまで見てきたように神領区の一般型電車はすべて4両以下の編成ですが、実際に中央線で運行する列車は4・6・8・10両編成のバリエーションを持ちます。このため、6両編成以上の列車は、何らかの形で複数(またはそれ以上)の編成が併結していることになります。
当サイトでは、併結編成を示す場合、下り列車の先頭を前に書くルールにしてあります。中央線なら、上り下りに関係なく中津川方を前(名古屋方を後)とするルールです。
投稿時略号 | 編成 ←中津川・名古屋→ | 備考 |
---|---|---|
K6 | 211系(3+3) | 211系5000番台の6両 |
K8 | 211系(4+4) | 211系5000番台の8両 |
K433 | 211系(4+3+3) | 211系5000番台10両編成の例 |
B42 | 313系(4+2) | 313系の併結による6両編成 |
B88 | 313系(3+3) | 313系8500番台の併結による6両編成 |
K4B2 | 211系(4)+313系(2) | 211-5000と313系の併結による6両編成 |
K3B3 | 211系(3)+313系(3) | |
K4B4 | 211系(4)+313系(4) | 211-5000と313系の併結による8両編成 |
K43B3 | 211系(4+3)+313系(3) | 211-5000と313系の併結による10両編成 |
K8M2 | 211系(4+4)+313系(2) | 211-5000と313系(ワンマン)の併結による10両編成 |
編成略号を中津川方から並べて書くのが基本。ただし、211系6両と211系8両は、それぞれ3+3・4+4以外に組み合わせがないので、簡単にK6・K8としています。
中央線は神領区の車両が基本ですが、まれに大垣区の車両が入ることがあります。これまでの傾向として、平日早朝に311系、休日の中津川行の一部(時期によりナイスホリデー木曽路となる列車)が大垣区の受け持ちとなっていました。
大垣区の列車編成の書き方は、東海道線に準じます。
関西線も基本は中央線と同じです。中央線にない車両として、名古屋車両区のキハ75形気動車があり、該当列車は快速みえに用いられます。略号は、キハ75の2両編成がD2、4両編成がD22です。
キハ75 |
---|
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また、関西線の日中の列車は大半がワンマン列車となるので、ワンマン列車は自動的にM2(313系1300番台・ワンマン仕様)となります。
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ダイヤ改正まであと2日となりましたが、気動車の動きがいまだに読めません(苦笑)。
3月1日に武豊線が電化すると、その日のうちに使われていた気動車が美濃太田車両区に移動を始め、3月3日までに32両が美濃太田に送られました。さらに、連結幌の向きを付け替え、キハ75の3両組成が目撃されたと思えば、今度は表記を海ミオに変えたばかりのキハ75(ワンマン対応車)が日本車輌に入場するという、予想の斜め上を行く展開になっています。
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では、キハ75の現状を見てみましょう。全40両のうち、0/100番台の12両と、201/301および202/302の合計16両は、現在も快速みえの運用に就いています。
203/303以降の残り24両が転属の匂いがする車両で、多くが美濃太田で待機し高山線・太多線での運用を待っています。編成ごとに表にまとめてみました。緑字はワンマン車です。
車番 | 所属表記 | 現状 |
---|---|---|
1+101 | 海ナコ | 快速みえに 運用中 |
: | ||
6+106 | ||
201+301 | ||
202+302 | ||
203+303 | ? | ? |
204+[205+305] | 海ミオ | 美濃太田 |
[3206+3306]+304 | 海ミオ | 美濃太田 |
3207+3307 | 海ミオ | ? |
3208+3308 | 海ミオ | 美濃太田 |
401+501 | 海ミオ | 3/10 日車入場 |
402+502 | ? | ? |
403+503 | ? | 美濃太田 |
404+504 | ? | 美濃太田 |
405+505 | 海ミオ | 美濃太田 |
406+506 | 海ミオ | 3/10 日車入場 |
快速みえ運用以外のキハ75は、203/303を除き、一度は美濃太田へ送られています。6両が3両編成に組み替えられ、表記もかなりの車両が海ミオに変更されています。203+303に関しては、しばらく行方不明です。
中でも驚いたのが、401+501と406+506の4両です。海ミオ表記に書き換えられたと思ったら、そのまま日本車輌の工場へ送られてしまいました。転属したばかりの車両が、ダイヤ改正で本格運用を目の前に、改造工事に入るとは思いませんでした。なお、この4両は最初からワンマン対応車なので、改造するとすれば耐寒工事でしょうか。
一方、3207+3307および402+502は、一度美濃太田へ来たのですが、土日に増車となる快速みえの応援に行ったまま、戻ってきていないようです。ダイヤ改正当日は土曜日になりますので、そのまま名古屋区で待機しているのかもしれませんね。
さて、キハ25についても見てみましょう。現在、キハ25は全車が美濃太田にいます。
新製配置の1000番台(P101~P108編成)が16両が運用中で、武豊線で余剰となった0番台(P1~P5編成)10両が美濃太田で待機しています。
編成 | 所属表記 | 備考・現状 |
---|---|---|
P1~P5 | 海ナコ | 0番台・美濃太田で待機 |
P101~P108 | 海ミオ | 1000番台・運用中 |
名古屋区から来たキハ25-0も幌の向きは変えられているのですが、いまだ表記は海ナコのままで、もちろんステップ取付も行われていません。。
当ブログでは、3月時点のダイヤ改正にあたり、名古屋区から転属する24両はすべてキハ75と予想してきました。24両とは、昨年春に某労組のサイトに公開されていた情報で、武豊線電化にともない名古屋区から24両の気動車が転出するというもの。
ところが、既存の情報に反して、全部で32両が美濃太田へ送られ、かつ転属したキハ75が改造工事で入場するという事態となりました。そこで、あらためて考えてみたのですが…。
こんなストーリーを立ててみました。転属は24両ですが、名古屋車両区から別途応援が来るというわけです。転属数よりも実運用車両数が多いことになり、ずっと謎だった「3月改正で美濃太田の旧型気動車がたった9両しか残らない計算」も合点がいきます。
以下は1月に立てた予測の再掲です。
形式 | 配置両数 | 備考 | |
---|---|---|---|
キハ11形 | - | 運用終了 | |
キハ40系 | 9両? | 廃車継続 | |
キハ25形 | 0番台 | - | - |
1000番台 | 16両 | 新製 | |
キハ75形 | 200番台 | 6両 | 非ワンマン |
3200番台 | 6両 | ワンマン改造 | |
400番台 | 12両 | ワンマン | |
*小計* | 24両 | ナコより転属 |
配置予測そのものはまだ変わっていないのですが、キハ25形0番台が転属せずに代走運用に入るとの予測が加わりました。なお、鉄道ダイヤ情報によれば、高山の始発・終発はキハ25で決定のようです。ひょっとすると、0番台がキハ75の代走で走るのかもしれません。
追記です。ようやくこれで決まりかと思っていたところが、キハ25の0番台・P5編成が海ミオ表記に書き換えられたとのことです。改正は明日なのに、いまだ3月転属の内訳がわかりません^^;
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